- 転職するために情報収集をしたいと思っているけれど、なかなか成果が上がらない
- 情報収集をしているけれどありふれた情報しか見つからない
この記事は以上のような悩みを解決できる記事になっています。
転職イベントの存在は知っていてもなかなか足は運びづらい、何が行われているのかわからなくて不安に思うことはありませんか。
転職イベントとは、各都道府県や転職エージェントなどが開催するもので、転職したい人とそれを受け入れたい企業(数十社~数百社)をつなげるイベントです。
この記事では、転職イベントとはなんなのか、メリットデメリットは?
参加するべきなのかどうなのかなどをわかりやすく解説しています。
転職イベントとは
転職したい人と企業をつなげる転職イベントの特徴4つ
転職イベントの特徴としては、下記の4つが挙げられます。
- 現役の企業の社員と話が直接できる
- 一緒に講演会なども開催される
- 参加は無料である
- 予約が必要ない


規模の大きな転職イベントであれば企業ブース以外に、下記のような転職に関するさまざまなイベントも実施されます。
- 転職する際に役に立つ情報セミナー
- 著名人の講演会
- 個別のキャリアコンサルタントの相談コーナー
- 履歴書のための無料の写真の撮影コーナー
講演会では各業界の著名人や転職アドバイザーから、面接を受ける際のアドバイス、仕事に対する姿勢、職場のコミュニケーションスキルといった転職に関するノウハウを聞くとこができます。
転職イベントは本当に必要か?
正直に言えば、転職イベントは新卒の就活イベントとは違い、次のような理由から参加する価値は高くないと言えます。
転職イベントに参加する価値が低い理由
- エージェントに頼む方が効率良く無料で転職情報を集めるといった転職活動ができる
- 転職活動においては、転職イベントに出展している企業を訪れるよりも、現在どのような仕事の求人があるかの方が大切

転職イベントをおすすめしたい人
では、どのような人に転職イベントがおすすめかというと、転職の決心がつかないためモチベーションをアップしたい、というような人です。
転職イベントがおすすめな人とは…
- 転職へ興味があるが何から始めていいかわからない人
- モチベーションをアップしたい
転職を何となくテレビCMなどで考え始めたというような場合は、確かに転職イベントの参加はハードルが低く、転職に対するモチベーションはアップするでしょう。


大手の転職エージェントであれば、キャリア相談だけでなく、給料の交渉、面接などの対策までを無料でサービスしています。
転職イベントを利用するよりも、転職エージェントのみを利用する方が、転職活動を効率良くスタートできる
転職イベントに参加する6つのメリット
転職イベントに参加すれば、次のような6つのメリットがあります。
6つのメリット
参加メリット1: 企業の多くと一度に面談できる
転職イベントは、さまざまな規模で行われていますが、都内のイベントであれば、数百社が出展することもあります。
これだけの企業の情報を一度に直接把握できるチャンスは、転職イベントだけでしょう。
こんなとき転職イベントの利用がおすすめ
転職先の情報を多く収集してから絞り込みたい場合
参加メリット2: 公式サイトでは入手できない情報が聞ける


参加メリット3: スカウトメールが利用できる
転職イベントでは、スカウトメールを登録するコーナーが大抵設けられています。
事前にスカウトメールに登録しておけば、自分が関心のある企業から面談メールが届くようになっています。
このシステムを利用すると、自分に適した企業を企業の多くの中から見つける手間が省略できます。
また、関心がそれほど無かった企業にスカウトされる場合があります。たとえ関心が無かった企業でも、選択肢が拡大するため面談を受けてみましょう。
例えば…
応募先を意識しないでこれまでの経験や実績、関心や能力などで決めていた場合でも、スカウトメールが自分の考えとは異なった企業から届くことにより転職先の選択肢が広がる

参加メリット4: キャリアコンサルタントと相談が個別にできる
一般的にキャリアコンサルタントを利用する場合、人材紹介会社を利用し、スケジュールを決定してから面談するという流れになっています。


一般的に、キャリアコンサルタントは転職エージェントといわれています。
転職エージェントの方が個別に専門の担当者が応対してくれるため、転職イベントよりもおすすめ
参加メリット5: 緊張が面接の時よりも少ない
求人する企業の担当者と話ができる主なチャンスは面接になりますが、面接のときには緊張感があります。

本格的に採用することを考慮していないので、面接では質問できないような本音が聞けることもあるかもしれません。
参加メリット6: 転職イベントに参加している人の質問が聞ける

自分が質問できるチャンスは、面接の場合は時間が限られているし、質問する内容も内定をもらうことを意識しちゃって…。
ブースによっても違うらしいけど、オープンなスタイルの場合だったら参加している人の質問が聞けるみたい。ほかの人の質問が聞けるのなら、ぜひ参考にしたいわ。

- 転職イベントに参加するときは、質問したいことをメモしておこう
- 別の人が質問していないことを質問すると、より多くの情報を収集することができる
このように、転職する前に企業の情報を少しでも把握できるのは、転職先の企業を選択する際に非常に役に立ちます。
転職イベントに参加する3つのデメリット
転職イベントに参加すれば、先にご紹介したような多くのメリットがありますが、一方、次のような3つのデメリットもあります。
3つのデメリット
参加デメリット1: 参加者が非常に多い
転職イベントの場合は、参加者が非常に多くなります。
そのため、転職したい人が世の中には非常に多いことにびっくりするでしょう。
ハローワークなどの場合も同じですが、転職を希望している人や失業している人は、10年以上前と比較して間違いなく増えています。


自分に対して自信が無い場合は、多くの参加者がいることに戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、昨今は人手が非常に足りなくなっているので、あまり気にする必要はありません。各地で多くの転職イベントを行っているのもその証拠です。
つまり、参加者が転職イベントに多いのは、活気が転職市場にあるということになります。安心して転職したい企業の情報を収集するようにしましょう。
参加デメリット2: 情報が期待しているほど入手できない
転職イベントは多くの参加者がいるので、個人にさける時間が限定されています。面談を待っている人が他にいるときは、話がゆっくりできる感じはありません。
そのため、質疑応答は限定された時間内になります。



また、出展企業を多く訪問したい場合は、1社だけにあまり時間をかけられないでしょう。情報が期待しているほど入手できないことがあります。
情報をしっかりと入手するためには、質問する内容を事前に準備したり、訪問する企業ブースを絞るといいでしょう。
質問する前に
- 質問する内容は、優先順位をしっかりと決めておく
- 質問する内容はどうしても確認したいことに絞る
- あまり細かく質問する内容をメモし過ぎない
基本的に、転職イベントで出店企業の詳細について把握するのは困難です。
大まかな感じを把握する程度と考え、どうしても把握したい場合は、転職エージェントなどに相談しましょう。
参加デメリット3: 企業がアピールするイメージに惑わされやすい
転職イベントの出展企業は、自社をアピールすることを得意としています。
そのため情報に偏りが起きてしまい、どの出展企業も魅力的に見えるのです。
優れた人材を確保するためいいイメージを与えたいという思いから、出展企業は自社の良いところのみをアピールするのでしょう。
どの出展企業でも良いところと悪いところがありますが、良いところのみをアピールしているので、転職してみれば「こんなはずではなかった」ということになるかもしれません。
POINT
- 関心がある出展企業を訪問して、会社や担当者の雰囲気を感じとるようにする
- 質問する内容は社交辞令のようなものでなく、本当に自分が把握したい情報に絞る


出展企業がアピールするイメージに惑わされないように、しっかりと転職したい企業を判断しよう
転職イベントで知っておきたい基礎知識3つ
基礎知識1: 特化型の転職イベントがおすすめ
転職イベントは業界ごとに実施されますが、転職したい職種・業界がすでに決定している場合は、転職活動が効率よくできるのでおすすめです。
最も転職イベントとして多いのは、規模の大きな全国展開の企業がメインのものです。規模の大きな転職イベントの場合は、いろいろな業界が出展します。
一方、転職イベントとしては、職種・業界ごとに次のようなものも実施されています。
- 金融業界
- 建設業界
- 医療業界
- ファッション業界
- 事務
- ITエンジニア
自分が転職したい職種・業種がはっきりしていれば、転職イベントはこれに特化したものに参加しましょう。
基礎知識2: 女性のための転職イベントでは女性の仕事が見つかる
女性の中には、結婚や育児をしながら仕事をしたい、キャリアをさらにアップしたい、と考えて転職活動をスタートする人もいるでしょう。

女性のための転職イベントであれば、出展企業は積極的に女性を採用するところばかりです。
それぞれの企業で仕事をしている女性社員と直接話をすると、女性がその企業でどのように活躍しているかを詳細に把握できます。

基礎知識3: イベント当日の持ち物や服装
転職イベント当日の持ち物
転職イベントの当日は、次のような持ち物を準備しましょう。
- A4サイズの書類が多く入るようなバッグ
- 筆記用具
- 付箋(あると便利!)
- スケジュール帳
転職イベントに参加すると、企業の資料(大抵はA4サイズ)をたくさんもらうでしょう。
そのため、A4サイズの書類が多く入るようなバッグを準備しておきましょう。
筆記用具 &付箋企業情報や担当者の話をメモするために筆記用具は必要です。
資料の中で興味があったところに印をつけるため、付箋があると便利です。
スケジュール帳転職活動がスピーディーに進むように、スケジュール帳を準備して自分の計画が分かるようにしましょう。
主催している企業ブースで、キャリアカウンセリングを受けたり、応募書類を添削してもらったりする場合は、職務経歴書や履歴書を準備しておくと具体的にアドバイスを受けることができます。
職務経歴書や履歴書は必ずしも準備する必要はありませんが、転職した企業が決まっているのであれば、採用の担当者に見てもらう場合もあるでしょうから準備しておくと便利です。
転職イベント当日の服装
- 特に決まりはない
- 参加者の多くはスーツが多い
- 社会人として相応しい服装
転職イベントの服装に決まりはありませんが、参加者の多くはスーツを着ています。
セミナー開催のみで、企業の担当者と直接会うことがなければ、スーツを着なくても問題ありません。

社会人として相応しい服装で参加しましょう。
転職イベントのまとめ
転職活動に不安や迷いがある方で転職イベントに参加したことがないのであれば、試しにまずは1度参加してはいかがでしょうか。
転職イベントに参加すると
- 多くの企業と一度に面談できる
- 公式サイトでは手に入らない情報が得られる
- 面接のときよりも緊張が少ない
- スカウトメールが利用できる
- ほかの参加者の質問が聞ける
- キャリアコンサルタントと個別に相談ができる
転職活動に不安や迷いがある方にとって、転職先の選択肢が増えるかもしれませんし、転職ノウハウや企業情報を得る上で有効です。
ただし、すでに自分の中で転職の意思が固まっている場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。