この記事で解決できる悩み
- エンジニアの求人の動向について知りたい
- エンジニアが転職を成功させるためのポイントは?
- 応募を見送った方がいい企業の見分け方は?
転職には不安もありますし、失敗せずに転職したいですよね。
この記事では、このような悩みを解決します。
『エンジニアの転職を成功させるためのポイント5つ』を理解すれば、エンジニアとしてスムーズに転職できるようになります。
それではまず、『エンジニアの転職市場の求人動向』について見ていきましょう。

エンジニアの転職市場の求人動向は?
転職サイトのdodaの「転職求人倍率レポート(2020年7月)」によると、IT/通信分野は他業種に比べ、とびぬけて高い求人倍率を誇っています。
結論から言うと、エンジニア、とくにWebエンジニアの需要は現在も非常に高く、引き続き安定しているといえるでしょう。
2020年9月現在、新型コロナウイルスの影響により、先行き不透明な状況が続いています。
生活スタイルの変化により大きな打撃を受けた企業も少なくはないなか、ITやWEB関係の企業は在宅で仕事のできる業務が多いため、採用活動も大きく影響を受けていません。
ただし未経験者の採用については急ぎ人材を確保する必要がない限り、様子見している企業も少なくはないようです。
エンジニアが転職する際に失敗しがちなこと4つ
どれだけ慎重に準備をしていても、肝心なポイントを知らなければ転職に失敗してしまう可能性は十分あります。
これから紹介する4つに気を付けて転職活動を進めましょう。
エンジニアが転職する際に失敗しがちなこと4つ
- 行動が遅い
- 企業のことをよく調べずに応募してしまう
- 素直な受け答えができない
- 転職理由が明確でない
その1:行動が遅い
転職をしたいのに先行きを想像して不安になり、転職のタイミングを逃したことはありませんか。
今後、エンジニアとして力をつけていくなら、早いタイミングで力のつく開発現場にいくことが重要なので、思い切った判断も大切です。
エンジニアを職業として選ぶ人は、「何をやるとどんな結果が出るか」がわからない行動をとるのが苦手な人が少なくありません。
プログラミングは先に仕様を決めてどんな処理をするか見える状態で開発するので、先に考えてしまうクセがどうしてもついてしまいます。
しかし、会社の都合で居心地が悪い環境に縛られているくらいなら、積極的に転職市場に出て、情報を集めましょう。
会社の外に目を向けて、自分の市場価値や今後の自分の向かうべき方向について検討をしておくことが、将来へのリスクヘッジにもなるのです。

その2:企業のことをよく調べずに応募してしまう
エンジニアは採用競争が激化しているため、良い条件を出して募集している企業も多くあります。
ただ、良い条件には必ず理由があります。
たとえばスケジュールがきつく残業が常態化しているのに、給与条件が裁量労働制になっていて、残業代が一切でないケースもあるのです。

給与などの表面的な条件だけでなく、職場の雰囲気や企業風土にも目を向けて、総合的に企業を評価するのが大切ですよ。
その3:素直な受け答えができない
面接の場で素直な受け答えができず、反論や否定ばかりしていると悪い印象を与えます。
中途採用になると、年下が上司や同僚になる可能性も高いので、素直に指導を受けられるかどうかも重要だからです。
また、エンジニアは常に知識をアップデートする必要があります。
知らなかった言語や開発環境をどんどん学んでいかねばなりません。
そんなときに、面接で柔軟な対応ができないと判断されるのは大きなデメリットになります。
その4:転職理由が明確でない
とにかく今の職場から抜け出したいと勢いだけで転職活動を始めると、書類選考を通過しても面接で失敗する可能性が高いです。
なぜ転職したいのか、転職してどうしたいのかを答えられなかったり、ネガティブな印象を与えるからです。
中途採用の面接では、転職理由は必ず質問されます。
なんとなく嫌だったという理由は、なぜ改善しようとしなかったのか、そもそも自分に原因があるのではとマイナスにとられる可能性があります。
どうしてもネガティブなものになってしまう場合は、それに対してどう改善しようとしたのかをあわせて説明しましょう。
具体的に、転職理由を整理するのが大切です。
エンジニアの転職を成功させるためのポイント5つ
エンジニアの転職を成功させるためのポイント5つ
- キャリアプランをしっかり定める
- 転職目的を明確にする
- キャリアを時系列に沿って一覧にまとめる
- スキルの棚卸をする
- 具体的な成果をまとめる
勢いだけではうまくいかず、大変な思いだけをして失敗してしまうかもしれません。
この見出しでは転職を成功させるためのコツを5つ紹介します。
職務経歴書や面接での質問の受け応えの中心になるのは、これまでに携わってきた開発プロジェクトでの仕事内容や役割、技術的な強みなどです。
この部分が整理できていると企業と向き合ったときに余裕を持って対応できるので、一緒に大切なポイントをチェックしていきましょう。
ポイント1:キャリアプランをしっかり定める
3〜5年後に自分がどんな人材になっていたいか具体的に考えてみると、それがキャリアプランになります。
まず、習得したい言語やスキルの範囲などを具体的に考えていくと、自分の方向性が見えますよ。


言語でいうとPythonやRubyを習得していくと将来の選択肢は広くなるでしょう。
言語だけでなく使っているフレームワークまで考えると、より自分の専門性をどこにおくのかがわかりやすくなります。
また、スキルの範囲は、開発に関わる職種や工程のどの部分を自分が担いたいかを考えるようにします。
プロダクトマネージャーのようにシステムの目的や機能の優先順位をつけるなど上流工程を目指すのでもいいですし、設計に携わるメインエンジニアを目指すのもいいでしょう。
ユーザー接点になるインターフェースの専門家を目指すのも一つの方向ですし、開発の土台となるインフラ関連のスキルを身につけて幅を広げる選択肢もあります。
エンジニアとしてどう働いていくか
働き方についても考えておきましょう。
将来独立してフリーランスになりたいのか、ベンチャー企業で0から開発して新しいプロダクトを作ることに関わっていきたいか、もしくはある程度中堅企業や大企業で安定した働き方をしていきたいかです。
人生設計をする上で重要になるので、一度は検討してある程度の答えを持つようにします。
これらを検討する上で重要なのは、市場のニーズがあるかどうかの冷静な見極めと、自分がそのことに興味や関心を持って取り組めるかの両面で検討することです。
理想だけを追い求めて、自分が楽しいと思えない選択肢をとってしまうと、将来的に辛い状況になってしまいますよ。
ポイント2:転職目的を明確にする
キャリアプランがある程度明確になったら、次に転職する企業に期待することを明確にします。
将来の理想と現実のギャップに目を向けて、以下のことを明確にしていきましょう。
明確にするべきこと3つ
- 今の職場環境では得られないこと
- 積極的に獲得したいスキル(開発言語や範囲)
- 変化させたい環境(給与希望や働き方)
このときに注意して欲しいのは、優先順位を明確にすることです。
スキルが獲得できればある程度働き方については妥協できるのか、家庭の事情などで残業があまりに多いようであればスキル獲得の可能性が高くても諦めるのか、など条件がちぐはぐになってしまったときに、何を優先するかを決めておくと企業選びがスムーズになります。
また家族がいるのであれば、家族にも優先順位について理解を得るのが重要です。
今の職場環境が残業が多く、家族と一緒に過ごす時間が取れないので転職しようとしているのであれば、残業が減ると収入が減ることも話し合っておきましょう。
ポイント3:キャリアを時系列に沿って一覧にまとめる
まず最初に、どんなサービスやシステムについて仕事をしてきたのかを、時系列に沿って列挙していくところからスタートします。
小さなプロジェクトや簡単だったことも忘れず記載しましょう。
一覧化が終われば次はその一つひとつの仕事について、誰を対象にして何を実現するためのシステムだったかを掘り下げていきます。
現したシステムがお客様のどんな課題を解決したかわかるものがあれば、それも記載しましょう。
お客様の課題にアプローチして開発できるエンジニアは、優秀な開発系の会社であれば非常に重宝されます。
小さなプロジェクトだと実際に課題を抱えているユーザーに近いことも多いです。
たとえばそのプロジェクトを中心に職務経歴書や面接で話せば、サービス全体を意識できるエンジニアとしてアピールできますよ。


ポイント4:スキルの棚卸をする
次にそれぞれの仕事について、技術的な要件を整理していきましょう。
できれば自分が関わった部分だけにフォーカスしすぎるのではなく、全体像を明らかにしておくと視野の高いエンジニアとしてアピールできます。
全体像を明らかにするために一度システム構成図を制作するのがいいでしょう。
言語選択の理由や使用したフレームワークとその目的など技術の裏にある背景要素まで明らかしておくとなお良いです。
開発環境やミドルウェア、バージョン管理ツールやCIツールなどについても、扱った経験については追記しておくと便利です。
採用する企業側も開発環境などの教育コストがどのくらいかかるかは気になるので、面接などの際によく質問されますよ。
ポイント5:具体的な成果をまとめる
自分の果たした役割や成果についてもまとめておきます。
開発したシステムの機能だけでなくプロジェクトチーム内で果たした役割など定性的なものを忘れずに記載しましょう。
ソースコードのクオリティを担保するためにどういったレビューをしたか、開発の効率化のために導入した仕組み、エンジニアやプロダクトマネージャーとのコミュニケーションを円滑にするために取った行動など、業務の範囲を広めに説明できると企業とのマッチングもより良いものになります。
キャリアやスキルの棚卸というと皆さん難しく考えがちですが、普段の業務の中でやっていることを整理していくだけでも十分アピールになります。
最後にヒントとして、具体性を高いエピソードを2、3個準備するようにします。
システムを開発するときに起こったトラブル、その課題に対してどう向き合ったか、結果どう解決したか、またそれを周りからどう評価されたかなどを詳しく話せるようにしておくと、貴方の魅力が企業に伝わりやすくなるので必ず準備してくださいね。
エンジニアが転職してはいけない会社の募集要項3パターン
求人を探しているときに、書かれている募集要項をそのままうのみにしていません。
耳触りの良いことだけを書いているブラック企業の可能性があるからです。
この見出しでは、会社の募集要項のチェックしておきたい内容についてまとめました。
転職してはいけない会社の募集要項3パターン
- 募集職種がおおざっぱ
- 掲載されているキーワードが不穏
- 基本給が少なく手当てが多い
パターン1:募集職種がおおざっぱ
たとえば、募集職種にWebエンジニアの募集とだけ記載されていて、サーバーサイドかフロンドエンドなのか記載されていないものは注意しましょう。
雇用主がWebエンジニアの仕事について理解が浅い可能性があるからです。
部署間での連携が浅かったり、そもそも業務内容をこなすために何のエンジニアが必要なのか理解していないと、専門分野以外も任されてしまう可能性があります。
細かく記載されているほうが環境が整っていると判断しても良いでしょう。
パターン2:掲載されているキーワードが不穏
あきらかに意識の高い、キラキラした熱血キーワードも危険です。
いわゆるブラック企業はそういった単語を好む傾向にあるからです。
ブラック企業に多いキーワード
- 「やりがい、夢、アットホーム、根性、タフ、目標達成、挑戦、根性」など
また、あいまいで抽象的なフレーズは、都合の悪い内容の場合があります。
追及されても嘘はついていない、と逃げられてしまう可能性があるので、詳細は必ず確認しておきましょう。
「一部残業代として含む」「固定(みなし)残業代」という言葉の裏には残業代が常態化していたり、残業代自体が支払われていない場合もあるので注意が必要です。
パターン3:基本給が少なく手当てが多い
基本給が少ないが、手当を含めれば今よりも多い収入になる、という考えは危険です。
さまざまな落とし穴が存在するからです。
支給実績のない手当が記載されたり、賞与や残業代の計算時に手当が含まれない可能性もあります。
基本給だけで計算した場合と手当などを含んだ場合とでは、賞与の金額が大きくかわってきますよね。
手当がたくさん記載されているのは魅力的に見えるかもしれませんが、うのみにせず、支給の実態を確認しましょう。
エンジニア転職のおすすめエージェント3選
エンジニアが転職エージェントを選ぶ際に大切なのは、専門的な話題が通じるかどうかです。
あなたのスキルを正当に評価し、希望の企業を探すためにもひとつは専門のエージェントに登録するのがおすすめですよ。
エンジニア転職のおすすめエージェント3選
- サポートの手厚い総合型:
doda
- IT・Web業界専門で高い内定率を誇る:
レバテックキャリア
- 20代に強くてIT業界で探すなら:
マイナビIT AGENT
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【転職エンジニア求人】まとめ
【転職エンジニア求人】まとめ
- 企業調査を怠ったり、転職意思がはっきりしないと失敗しやすい
- 募集要項があいまいだったり不自然に魅力的なキーワードが羅列したものは注意する
- 転職に成功するために、自分の情報や希望している企業について詳細に整理しておく
エンジニア転職のおすすめエージェント3選
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- 20代に強くてIT業界で探すなら:
マイナビIT AGENT
いかがでしたか。
準備をしっかりして、自分の希望の働き方を手に入れましょう。
「キャリアプランを明確にする」「目的、理由を明確にする」「スキルやキャリア、目的を整理しておく」この3つがとくに大切ですよ。
皆様の転職活動にとって、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。