


そんな悩みを抱えていませんか。この記事では、下記の情報をまとめています。
- 年齢別の転職者数
- それぞれの年齢に合った転職活動のコツ
- 女性の年齢転職
転職と年齢について興味をお持ちの方、ぜひ読んでいただければと思います。
みんな何歳で転職しているの?
実際に、年齢ごとの転職者数の割合は、どのようになっているのでしょうか。労働力調査の「年齢階級別転職者及び転職者比率」によると下記のようになります。
2017年の総転職者数は:311万人(過去5年で最多)
年齢 | 転職者数 |
---|---|
15-24歳 | 57万人 |
25-34歳 | 79万人 |
35-44歳 | 67万人 |
45-54歳 | 50万人 |
55-64歳 | 42万人 |
65歳以上 | 15万人 |
参考サイト:総務省統計局「第7表 年齢階級別転職者数及び転職者比率」
最も転職者数が多いのは、「25-34歳」の若手層です。しかし、35歳以上の転職者も少なからずいて、「転職をするのは若い人」という概念は、今は消えつつあります。また、総転職者数が過去5年で最多、というのも、転職市場が活況であることを表しているといえるでしょう。
転職を成功させるカギは、「あなたの年齢に合った転職活動ができるかどうか」ということ
単純に、「若いほうが有利」とか、「何歳を超えると転職は難しい」ということではありません。上のデータが示しているように、現在では、どんな年齢の方でも、転職を成功させている人たちがいるのです。
もちろん、年齢が上がるほど転職のハードルが上がるという事実はあります。しかし、年齢が上がると、「転職が不可能になる」わけではありません。
重要
- 自分の年齢にあう転職活動をして、転職を成功させること
- 企業が転職希望者に求めることは年齢によって違ってくる
ここからは、年齢別に転職を成功させるコツについてみていきましょう。
20代の転職成功させるコツ
「新卒で入社した新入社員が、3年間で3割辞める」こんなニュースをよく耳にしますね。20代で転職を考えるのは、さまざまな理由があると思います。
- 今の会社の仕事にやりがいを感じない
- 仕事が激務で体がもたない
- 人間関係で悩みを抱え、どうしても仕事が続けられない
ネガティブな思いばかりにフォーカスしてしまうと、前向きな転職をするのは難しくなる
なぜなら、転職先の企業は、「前の会社から逃げるように転職した人」を採用したいわけではないからです。
今の会社で、自分がどのように働いてきたのか、もう一度じっくり振り返ってみましょう。たとえ短い期間であっても、入社時と比べて成長した点、できるようになった事など、見つかるかもしれません。
それを踏まえ、転職先でどのように自分の力を発揮できるか、人に説明できるように準備しましょう。

職種にもよりますが、20代では転職は1回が理想ですね。
20代の転職希望者に企業が求めるものとは何か?
最近の転職市場では、20代の若手を積極的に採用する企業が増えています。同業界だけでなく、異業界への転職にもチャレンジしやすいのが、20代の転職といえるでしょう。
企業はどのような人材を求めているのでしょうか。
20代はまだ社会経験が浅いため、企業は「今後の成長を見越した採用」をする傾向にあります。30代や40代と異なり、実績で勝る点が少ないのは事実です。そのため、十分な基礎スキルを養ってから、転職活動を行えるとベストでしょう。
20代の転職者に企業が求めるもの
- 基本的なビジネススキルを持っているか
- チャレンジ精神や柔軟性を持ち合わせているか
- 体力はあるか
- 人柄は誠実か
新卒の学生と異なり、短いとはいえ社会人経験があるのも20代です。これまでのキャリアを活かし、同業界へ転職するのもありですし、前職のキャリアを積極的にアピールして異業界へチャレンジするのもよいでしょう。
20代の転職については、下記の記事も参考にしてみてください。
【20代での転職】事前に知っておきたいポイントや必要なこと
30代の転職成功させるコツ
「転職は30歳までに」といわれることが多いですよね。しかし、30歳で転職が不可能になるわけではありません。これは「若さと勢いで転職できるのは、20代まで」といい変えることができるでしょう。
30代の転職を、20代の転職と同じように考えていてはいけません。
30代の転職者に企業が求めるもの
- 即戦力
- 前職での実績
- スキル
30代の転職希望者に企業が求めるのは、「即戦力」です。社会経験をある程度つみ、知識やスキルを得た30代には、転職後すぐに活躍してほしいというのが企業の思いです。
ですから、「前職での実績」と「どんなスキルを身に着けているか」が、もっとも重要になってきます。
もしあなたが十分な実績をアピールできれば、30代での同業界への転職は、20代よりも有利に進めることができるでしょう。
職種によっては、もう数年同じ職場にとどまって、専門性を高めてから転職したほうが、あなたの市場価値が上がることもあります。30代の転職は、じっくりと計画的に行うことをオススメします。
- 35歳を過ぎてからの転職は、ハードルが一気に上がる
- 35歳を過ぎると、「マネジメント経験の有無」を問われる

「攻めの転職」ができるよう、事前準備はしっかり行いましょうね。
30代で転職が成功したら
転職希望先の企業から内定がでて、あなたがそれを受諾した後の、現職の退職交渉も大切です。縁あって社員となった企業です。円満退職を心がけましょう。
あなたが退職の意向を伝えると、引きとめに合うことも考えられます。
「昇給させるから」「希望のポジションにつかせるから」などといった甘い言葉に惑わされないように
「あなたがいなくなったら、この仕事を任せられる人がいない」という言葉にも注意が必要です。たいていの場合、代わりの人は見つかります。業務の引継ぎまで含めて、退職と考えてください。
あなたが退職した後も、会社の仕事がスムーズに進むよう、退職日までのスケジュール管理をしっかりと行いましょう。
30代の転職については、下記の記事も参考にしてみてください。
【30代が転職するのは難しい?】転職を成功させる3つのポイント
40代の転職成功させるコツ
40代の転職者に企業が求めるもの
- 特定の分野の豊富な知識と経験
- 管理職経験があるかどうか
40代の方に対して企業が求めるのは、「特定の分野の豊富な知識と経験」です。特に、「管理職経験があるかどうか」は転職の成功に大きな影響を与えます。
40代で転職となると、転職理由に「年収アップ」や「やりがい」を求める方が多いでしょう。同業界・異業界、どちらへの転職でも、「管理職経験」は分かりやすく、また評価されやすいポイントです。
まだ管理職経験が浅かったり、まったくないという場合には、現職にてもう少し経験を積んでから、転職を考えることをオススメします。
管理職経験だけでなく、「社内プロジェクトの取りまとめ役をした経験」や、「後輩の教育を担当した経験」などを評価する企業もあります。まずは自信を持ってアピールできるポイントを作りましょう。
また、40代の転職においては、「やりがい」や「年収アップ」という条件を満たす求人が、常にあるわけではありません。タイミングも重要になりますし、希望の仕事が見つかるまで、長い時間がかかることも考えられます。
40代の転職では転職活動が長期化する傾向にあります。離職してからの転職はせず、現職で働きながら、転職エージェントなどを利用して働きながら転職活動を行いましょう。

転職は、リスクがゼロではありません。家族の同意も得て、確実に転職を成功させるための準備が大切です。
40代で転職が成功したら
40代の方が転職する場合、転職先は同業界ということが多いでしょう。そのため、転職後にも、どこかで前職の企業と取引することになったり、何かしら関わりを持つこともあるかもしれません。
退職時には「円満退職を意識する」ことが重要
- 退職交渉の前に、引継ぎ資料の作成を行いましょう。
現状の業務について分かりやすくまとめ、業務の引継ぎにかかる時間を考えます。 - 後任者を想定できる場合は、より具体的に引継ぎ内容をまとめ、可能な限り時間をかけて丁寧に引継ぎを行えるとベストです。
- 後任者がいない場合は、退職時期を検討する必要があるかもしれません。
新しく後任者を採用する場合は、後任者に必要なスキルを資料にまとめておくと、会社の方で後任者の教育に活用してもらえます。
退職期間はおおむね、1.5ヶ月から3ヶ月を目安にすると、スムーズに引継ぎが行えます。
40代の転職に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。
【40代の転職】転職事情を徹底解説!準備しておきたいポイントは?
女性の年齢と転職
次に、「女性の年齢と転職」についてみていきましょう。
今の転職市場では、まだまだ男性が優遇される環境が残っているとはいえ、一定の基準を満たしていれば女性でも転職を成功させるチャンスはあります。
女性の求職者の方は、年齢により転職に支障がない場合と、大きな支障がある場合がある
もちろん、法的観点でみれば、「労働基準法」の存在により、それら法律の中で、「年齢や性別を理由に採用判断をしてはいけない」という規定があります。
しかし、法律では年齢や性別を理由に採用判断をしてはいけないとなっていても、実質的には、行政はそれを調べることができません。
女性の採用に際して、今後、結婚・出産・育児というライフイベントがスタートする可能性を、企業は無視できません。

女性の転職においてポイントとなる年齢は「29歳」
29歳という年齢は、多くの女性が結婚を意識しはじめる年齢ではないでしょうか。
- 29歳まで・・・ほぼ問題なく転職活動ができる
- 30代に入り始める・・・「もしかして、近いうちに結婚するのではないだろうか?」と意識する
- 既婚者・・・「近いうちに、妊娠の可能性があるのではないか?」と考える
転職サイトなどの、自己応募となる転職方法の場合、企業が応募資格に「性別や年齢」を入れてはいけないことになっているので、応募すらできない、ということはありません。
応募をしても、水面下で性別や年齢で採用を見送られることがあるということを、女性は意識したほうがよい
女性で転職を希望する方は、ご自分の年齢をかんがみて、逆算して転職活動をすることをオススメします。

今までに見てきたように、あなたの年齢にあった転職活動をすることが重要なのは男性と変わりません。
ただ、女性の転職においては、年齢によって知らないところで採用を見送られてしまう事実があるのも確かなのです。
女性転職希望者には「転職エージェント」の利用がオススメ
転職エージェントに登録すると、完全無料で転職の相談に乗ってもらえます。また、あなたの希望にあう企業をエージェントが探してくれます。
他にも、書類の書き方をアドバイスしてくれたり、面接練習を行ってくれるなど、手厚いサポートが受けられます。
- 転職サイトとは異なり「企業が求めている人材」をより具体的に把握することができる
- 年齢がネックとなっていても、エージェントが粘り強く交渉してくれる可能性がある
的確な情報収集を行うという点でも、転職エージェントの利用は女性だけでなく、男性にもオススメです。エージェントの力をかり、しっかり準備をすることで、あなたの転職を成功に導くことができるでしょう。
女性の転職に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。
転職と年齢のまとめ
転職を希望するとき、年齢がどのように転職活動に影響を与えるかをみてきました。
「何歳まで」という「リミット」ではなく、どんな「スキル」や「ポテンシャル」があるかを企業がみていると考え、確実に準備をして転職活動を始めることが大切
まずは、おおまかな転職活動の計画を立ててみてください。すると、おのずとやらなければならないこと、準備しなければならないことが見えてくるはずです。
転職においては、「それまでの自分を棚卸して、見つめなおすこと」も重要になってきます。あせらず、丁寧に準備をして、あなたの転職をぜひ成功させてください。