この記事で解決できる悩み
- 転職したいけれど、なかなか仕事が決まらない
- 転職活動が長引いて辛い
- 転職の不安を取り除きたい!
そんな思いを抱えていませんか。
転職活動をはじめたものの、不採用が続いたり、満足できる転職先を見つけられない場合、焦りが出てきて気持ちも落ち込んでしまいますよね。
そんな時は一度立ち止まって、現状を冷静に見つめ直すことが大切です。
この記事では、『内定が決まらない時に振り返るべき原因10個』についてまとめました。
また、その解消方法についても解説しています。
ひとつずつ見ていきましょう。

【はじめに】転職にかかる期間は約1~3ヶ月
転職経験がある方への調査結果によると、転職活動にかかった期間は約1~3ヶ月と答えた方がもっとも多くなっています。
出典:1万人が回答!「転職活動」実態調査
―『エン転職』ユーザーアンケート―
はじめの1ヶ月は、求人を探す・書類選考の結果を待つ・面接日時を調整する期間であることが多いのでここで焦る必要はありません。
2ヶ月目になると、書類選考や面接の結果が出始める頃です。
この段階で書類選考がなかなか通らなかったり、一次面接でいつも落とされてしまう状況になってしまったら、何らかの対策を考える必要があります。
転職で5社以上応募した人は70.3%
転職をした方が何社応募したのか調査したところ、多くの方が5社以上の企業に応募したと答えました。
5社以上応募した人は全体の70.3%で、一人当たりの平均応募社数は19.2社でした。
転職活動の期間が長引いてくると、何社も応募しているのにうまくいかない…と焦りがちですが、あっさり転職が決まる人の方がめずらしく、多くの人が複数の求人に応募し、苦労しながら転職活動を進めているのが分かります。
転職活動の際には1社だけに絞り込んで転職活動をするのではなく、複数の求人に並行して応募することをおすすめします。
気持ちのリセットもしやすく、自分に合った企業探しができるからです。
まずは転職が決まらない状況を分析しよう
内定がなかなかもらえず転職活動が進まない場合は、まず自分の状況を分析しましょう。
転職が決まらない状況は、大きく分けて4つあります。
転職が決まらない4つの状況
- 転職の準備で失敗している
- 応募で転職したい企業が決まらない
- 書類審査で落ちる
- 面接で落ちる
あなたがどの状況にいるかで、取るべき対策も変わってきます。まずはあなたの状況を明確にしましょう。
次の見出しから、それぞれの状況ごとの原因と、その対策について解説します。
転職準備で失敗して決まらない原因2つ
あなたが転職準備で失敗して決まらない場合、その原因は2つあります。
転職準備で失敗して決まらない2つの原因
- 自己分析が足りていない
- 退職する動機で止まっている
原因1:自己分析が足りていない
自己分析の3つのポイント
- あなたは今なにができるのか
- 今までに何を成し遂げたのか
- 経験を生かして転職先の企業にどう貢献できるのか
これらの自己分析がしっかりできていないと面接でうまく自己アピールができず、企業にあなたの思いを伝えるのが難しくなってしまいます。

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転職面接で成功するために必ず実践すべき長所の伝え方3ステップ
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原因2:退職する動機で止まっている
転職の理由が前職へのネガティブなものである場合、今の職場を退職するという動機で転職理由が止まっていることがあります。
転職先の企業は、「あなたがなぜ前の職場を退職したのか」より、「転職先の企業でどのように活躍してくれるのか」という話が聞きたいのです。
転職理由を問われた時、退職した(する)理由をただ答えるのではなく、あなたがこれから何をしたいのかまで、しっかり伝えるようにしましょう。
また、退職理由を聞かれたときは、ネガティブな退職動機をポジティブな転職動機に言い換えることも大切です。

応募で転職したい企業が決まらない原因3つ
応募の段階で失敗しており、内定が決まらないというケースもあります。その原因は次の3つです。
応募で転職したい企業が決まらない3つの原因
- 自分に合った企業・求人を選んでいない
- 応募社数が足りていない
- 自分に合った転職サービスを使えていない
原因1:自分に合った企業・求人を選んでいない
たくさん応募はしているのに選考で落とされてしまうという方は、自分に合った企業・求人が選べていないことがあります。
企業が求める経験やスキルを持ち合わせていないと、内定をとるのは難しくなります。
自己分析をもとに、自分の経験やスキルを企業でどう生かせるかをイメージし、あなたにあった企業・求人を探して応募するようにしましょう。
原因2:応募社数が足りていない
応募を本命の1社にするなど、極端に応募する企業・求人を絞って厳選しすぎるのは、あまりおすすめできません。
いざ面接を受けてみると、それまで持っていた印象が変わることはよくあります。
求人情報やホームページから受ける印象だけで判断して応募すると、実際に面接を受けた際「何か違う…」と感じる事もあります。
いくつか並行して求人に応募することで、ある1社が不採用だったとしても気持ちを切り替えることも可能です。
1社だけに力を入れてしまうと、不採用だったときに精神的に落ち込んでしまい、転職にかかる期間も長引きやすくなります。
できる限り多くの求人に応募するようにしましょう。


原因3:自分に合った転職サービスを使えていない
転職活動の際、自分に合った転職サービスを使えているかも、大切なポイントになります。
転職サイトを使って求人を検索している、という方には転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは転職サイトには公開していない求人も多数扱っています。
また、ひとことで転職エージェントといっても、それぞれのエージェントによって強みや特色は異なります。
自分に合った転職エージェントを使えていないと、あなたに合った求人を紹介してもらえないこともあります。
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書類選考で転職が決まらない原因2つ
書類選考の段階で失敗しており、転職が決まらないという場合、その原因は2つあります。
書類選考で転職が決まらない2つの原因
- 企業が求めている人材に合わない
- 書類を丁寧に書いていない
原因1:企業が求めている人材に合わない
職務経歴書では自己PRや志望動機を書くことになりますが、その内容が企業のニーズに合っていないと、書類選考に通りにくくなってしまいます。
また、書類選考が通ったとしても面接で落とされてしまうこともあります。
自己PRや志望動機を書き出したら、自分がまとめたものがその企業が求めている人物像に合っているか、冷静に確認するようにしましょう。
原因2:書類を丁寧に書いていない
たとえ書かれている内容が良くても、書類が丁寧に書かれていないと、相手が受け取る印象は悪くなってしまいます。
とくに手書きの履歴書は丁寧に作成しましょう。
書類からよい印象を持ってもらえるように、読みやすい文章を書くように心がけてください。
表現は分かりやすい表現を使い、具体的にまとめると良くなります。
また、複数の企業に並行して転職活動をしている場合も、履歴書の使いまわしはしない方がよいでしょう。
企業ごとの志望動機に合わなかったり、使いまわすことで履歴書が汚れてしまったり、アピール不足となってしまいます。


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面接で転職が決まらない原因3つ
面接の際の行動で、転職が決まらないという状況では、以下の3つの原因があります。
面接で転職が決まらない3つの原因
- マナーを守れていない
- 面接対策ができていない
- 同じ失敗をしてしまう
順番にみていきましょう。
原因1:マナーを守れていない
面接時のあなたの見た目(服装・髪型)や立ち居振る舞いが悪いと、相手へ悪い印象を与えてしまいます。
社会人としてのマナーが守られていないと、面接を突破するのは難しいでしょう。
以下のような社会人としてのマナーをしっかり身に着けて、面接に臨みましょう。
面接時のマナー
- 面接を受けるときの服装、髪型はTPOに合っているか
- 部屋の入退室の姿勢は問題ないか
- 声の大きさ、言葉遣い、速度は適切か
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原因2:面接対策ができていない
面接の対策や準備をしていないと、いざ面接を受けた時に質問に答えられなかった、というケースはよくあります。
質問に答えられないと、相手に自分のことを十分に伝えることはできません。
想定される質問の回答を事前に考えておき、相手にわかりやすく伝わるように練習をしておきましょう。
転職エージェントを利用すれば、無料で面接対策のサポートを受けられます。
ひとりでは気づけなかった、自分の課題がわかることもありますから、このようなサービスは積極的に利用しましょう。
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原因3:同じ失敗をしてしまう
何度も不採用通知をもらうと、気持ちも沈んでしまいますが、「なぜだめだったのか」を考えずにいると、次にまた同じ失敗をしてしまいます。
面接で落ちてしまったときは面接の内容を振り返り、こう答えるべきだったかも、と次の選考に活かせるよう分析しましょう。
転職が決まらない不安を解消する方法4つ
転職活動期間が長引き、内定がもらえない状況が続くと、不安な気持ちも大きくなってくると思います。
不安な状態をひきずったまま転職活動を続けるのは、精神的にも辛いものですし、本来の自分の能力をうまく発揮できなくなってしまうでしょう。
次の4つのポイントを心がけて、できる限り転職活動の不安を取り除いてみてください。
転職が決まらない不安を解消する4つの方法
- しっかりと原因と向き合う
- 派遣として働く
- 気持ちをリフレッシュする
- 客観的な意見を貰う
解消法1:しっかりと原因と向き合う
漠然とした不安は、さらに不安を呼び寄せます。
なぜ不安に思っているのか、その原因に丁寧に向き合うことで、これからどうしたらよいのか見えてくるかもしれません。

不安に押しつぶされそうになった時は、一度立ち止まり、不安の原因や自分の置かれている状況をじっくり分析してみてください。
解消法2:派遣として働く
正社員としての転職を希望する方が多いと思いますが、すでに退職をしていて、転職活動が長引いてしまい金銭的にも不安、という方は一度派遣として働くことを視野に入れてみてください。
収入ができることで気持ちに余裕が生まれ、改めて転職活動に力を入れられるようになるかもしれません。
また、「紹介予定派遣」という派遣形態もあります。
紹介予定派遣とは
- 派遣期間の終了後に直接雇用を結ぶことを前提とした雇用形態のこと
気になる求人が紹介予定派遣である場合は、こちらにチャレンジするのもよいでしょう。
解消法3:気持ちをリフレッシュする
不安やネガティブな気持ちを抱えたまま転職活動を続けていると、前向きになれず、面接の場面でもその印象を引きずってしまうかもしれません。
とくに面接では、ポジティブな印象、前向きなイメージが大切なポイントになってきます。

解消法4:客観的な意見を貰う
第三者の客観的な意見を貰うのもおすすめです。
自分では気づいていない長所や短所を知ることで、転職活動を進めやすくなるでしょう。
転職エージェントに登録し、アドバイザーの方に相談すると、自分の現在の状況を客観的に見てもらえますし、状況に合ったアドバイスが受けられます。
転職エージェントは無料で利用することができますから、ぜひ登録してみてください。
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転職を決めるためのおすすめ転職エージェント4つ
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転職が決まらないときの注意点2つ
転職が決まらない時、注意したいポイントは次の2つです。
転職が決まらないときの2つの注意点
- 焦りすぎは禁物
- 優先順位を決めて動こう
順番に見ていきましょう。
注意点1:焦りすぎは禁物
転職活動を3ヶ月ほど続けていくと、焦る人が増え始めます。
結果が出なくて焦ってしまったり、判断の軸がぶれるなど、迷いが生まれやすくなります。
とくに、すでに退職した状態で転職活動している場合はなおさらです。
ですが、ここで妥協をして「採用してもらえそうな所へ応募する」といった行動をとると、実際に転職したあと、前職の方がよかった、と後悔することになるかもしれません。
辛い時こそ、焦らずに、じっくり転職活動を進めるよう心がけましょう。
注意点2:優先順位を決めて動こう
考えておきたい優先順位
- 自分が会社に求める条件の優先順位
- 働きたい業界や業種の優先順位
- どのようなサービスやツールを使って転職活動を進めるかの優先順位
自分の優先順位を決めずに転職活動をしていると、行動に迷いが出てしまいます。
優先順位を決めてから行動すれば、焦りを感じてしまった時、内定がもらえず不安な時にも、次にどうしたらよいのかブレずに考えることができます。
紙に書きだすことで頭の中で考えることも整理できますから、あなたの希望の優先順位をまとめておくとよいでしょう。
転職が決まらない原因と解決方法まとめ
ここまで、転職が決まらない原因と解決方法についてみてきました。
転職が決まらない原因と解決方法まとめ
- 応募する企業は1社に絞らず、たくさん応募しよう
- 自分のキャリア・スキル・行動を客観的に振り返ろう
自分で振り返るのが難しい場合は、転職エージェントから客観的な意見を貰おう - 焦りすぎず自分に合ったペースで転職活動を進めよう
転職がなかなか決まらないと気持ちも落ち込んでしまうものですが、これらの対策をとることで、次にどんな行動をとればよいか見えてくるようになるでしょう。
具体的な行動に移すと、漠然とした不安は小さくなるものです。
焦らず、ひとつずつ段階を進んでいくことで、あなたの希望に合った企業の内定がもらえるとよいですね。