この記事で解決できる悩み
- 転職の面接って、新卒のときの面接と聞かれることは別なのかな?
- 転職の面接では具体的にどんなことが聞かれるんだろう?
- 転職の面接を受けるにあたって、事前に知っておきたいマナーや注意点があれば知っておきたい
転職活動を本格的に始めようとしている人は、このような疑問を持つ人が多いかと思われます。
「転職の面接の流れや注意しておくべきポイント」「面接でよく質問されることや面接時の服装のポイント」「転職の面接でより重視されること」を知り、転職の面接に向けてしっかりと準備をすれば、安心して面接に臨めるようになります。
なお、面接で特に重要なポイントについては、実際に645人の採用面接官に行ったアンケートデータを参考・引用しながら説明します。
転職を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
【前提】転職面接の前に対策しておくべき理由
転職活動をスタートする前に、面接を受けるポイントをしっかりと情報収集しておくことが重要
というのも、事前に面接の流れやポイントを把握することで、よりリラックスした状態で面接に臨めるからです。
面接に限った話ではありませんが、全く情報や経験がない初めてのことにチャンレンジするよりも、シュミレーションや情報収集などを通して、ある程度の経験や知識をもった状態で臨む方が、高いパフォーマンスにつながりやすいですよね。
もちろん、面接での質問内容や回答例を全部暗記しておくのは無理ですし、その必要もありません。
ただ、多くの会社が共通してチェックしている大事なポイントを事前に把握しておけば、面接中に高い確率で役に立ちます。
新卒採用面接と転職面接との違い
新卒採用面接と転職採用面接は「面接形式」「面接回数」「面接での会話内容」などの点で異なる
中途採用の場合だと職務経歴書という書類も作成して、これまでの仕事内容をベースに自分をアピールすることになります。
新卒採用のときに面接対策をしたからきっと大丈夫だろうと思わず、しっかりと面接対策をしましょう。
面接の流れを7ステップで理解する
面接は、大きく以下のような7つのステップに分けられます。
面接の流れ7ステップ
ステップ1:入室
ステップ2:自己紹介・自己PR
ステップ3:転職理由
ステップ4:志望動機
ステップ5:活かせる経験・実績・スキル
ステップ6:逆質問
ステップ7:退室
ステップ1:入室
まずは入室です。ドアなどがしまっている場合は、ノックをして「どうぞ」などの声がかかってから入室しましょう。
また部屋に入る際は「失礼します」など、一言いってから部屋に入るようにしましょう。
ステップ2:自己紹介・自己PR
基本的に面接は自己紹介から始まることが多いです。
その場の堅い雰囲気を和らげつつ、前職での職種や仕事内容などにも簡単に触れると、面接官も次の質問に入りやすいので、相手の様子を伺いながら話す内容や時間を調整しましょう。
(※ ちなみに会社によっては、自己紹介はなく、世間話などのとてもラフな会話からスタートすることもあります。)
自己PRで重要な2つのこと
- 相手が求めているスキルや経験をアピールすること
- 簡潔にわかりやすく話すこと
相手が求めているスキルや経験をアピールすること相手が求める、というところが重要なんですね。例えば営業職の仕事なのに、プログラミングのスキルをアピールしたって意味がないと思いませんか?
自己PRの準備で、相手のニーズに合致した自分の強みやスキルを具体的なエピソードと一緒にアピールできるように、これまでの経験を整理しておきましょう。
簡潔にわかりやすく話すこと
自己PRでは、簡潔にわかりやすく話すことも重要なポイントです。
ステップ3:転職理由
転職理由を話す際に大切なことは、後ろ向きな理由ではなく、できるだけ前向きな理由を話すことです。
なぜなら、会社や仕事内容への不満を転職理由として伝えてしまうと、「うちの会社に入ってもすぐに辞めてしまうのではないか?」「自分で状況を変える力がないのでは?」など、採用担当者にマイナスのイメージを持たれる可能性があるからです。
「新しくやりたいことができたが、それが今の会社ではできないことだったので、転職を決意しました」など、在籍中の会社を否定せずに、将来のことをしっかり考えた上でのポジティブな判断であることを伝えましょう。
ステップ4:志望動機
志望動機を作成する際に大切なポイント3つ
- 求められている仕事の内容を把握できていること
- 前職での経験をその仕事に活かせることができること
- 他の会社にはなく、その会社ならではの特徴を盛り込むこと
最初の2つに関しては、自己PRとも重なる部分ですが、3つ目は志望動機のアピールで一番最適です。
など、その会社ならではの特徴を盛り込むようにすると、より説得力のある志望動機になります。
ステップ5:活かせる経験・実績・スキル
活かせる経験・実績・スキルに関しては、自己PRや志望動機の内容をもとに深掘りされるポイントなので、相手にわかりやすく伝えられるよう、しっかりと整理しておきましょう。
ステップ6:逆質問
逆質問に関しても、できるだけ前向きな姿勢で伝えることが大切です。
「残業は多いですか?」など、働く意欲が低いのかな?と相手に思われるような質問は避ける
具体的な仕事内容といった、実際に入社した場合の未来につながる質問をした方が印象はよいでしょう。
ステップ7:退室
退室する際は「ありがとうございました」「失礼します」など、一言添えるようにしましょう。
面接に必須の持ち物9選
面接へ行く際に必要な持ち物を9つ紹介します。
転職面接の当日になって必要なものを慌てて用意したり、忘れ物をしてしまうと、面接に落ち着いて臨めないので、必要なものをリスト化して早めに用意しておきましょう。
面接の持ち物9選
- A4サイズの書類が入るバッグ
- 履歴書・職務経歴書など応募書類のコピー
- 求人票、会社案内など
- 筆記用具(ペンやスケジュール帳)
- 携帯電話
- 応募先(採用担当部署)の電話番号、担当者名のメモ
- 腕時計
- 現金
- ハンカチ・ティッシュ
面接に遅れるケースを想定して、携帯電話は事前に充電しておきましょう。
加えて、余裕があれば準備したい6つのものも紹介します。
余裕があれば準備したい面接の持ち物6選
- 企業(面接会場)周辺の地図
- 手鏡
- 身分証明書
- 印鑑
- クリアファイル
- 予備のストッキング(女性)
以上を参考にしつつ、自分に必要なものが他にもないか整理しておきましょう。
転職面接の知っておくべきマナー対策3つ
ここでは、転職の面接で採用担当者に好印象を持ってもらうために実践すべきマナー対策を3つ紹介します。
転職面接の知っておくべきマナー対策3つ
マナー対策1:転職面接の服装
マナー対策2:転職面接の訪問時・入退室
マナー対策3:転職面接に遅刻しそうなときの対応
マナー対策1:転職面接の服装
ひとつ目は「転職面接の服装」についてです。
採用担当者へのアンケートを見ても、面接は第一印象でほぼ決まるという意見が多く、そのときに感じた印象をもとに、話の内容を無意識のうちに判断しているという意見もあります。
転職面接の服装の注意点2つ
- 清潔感
- TPOに相応しいかどうか
清潔感
髪、服装、爪、足元、カバンを特に注意しましょう。
注意ポイント | |
---|---|
髪 | 男性の場合、髪は爽やかで表情が見えやすいものが印象がよい |
服装 | シワや汚れはNGで、できればクリーニングに出しておく |
爪 | しっかりと切る |
足元 | 座ると意外と目につくため、靴の汚れにも注意 |
カバン | カバンの汚れにも注意 |
株式会社資生堂によると、面接官の95%が「面接の第一印象は選考を左右する」と回答し、髪型が第一印象に与える影響が高いことを示しています。
詳しくはこちらのサイトを参考にしてください。
TPOに相応しいかどうか
会社によっては、スーツではなく、私服で来ることが推奨される場合もありますが、そんなときでもあまりラフになりすぎないように注意しましょう。
私服OKといえども、会社によってどの程度まで許可しているのかは分からないので、ホームページに掲載されている社内の様子や、会社の口コミサイトなどを参考にしつつ、できるだけ冒険しすぎない格好におさえるほうがいいです。
少なくとも私服のセンスで採用が決まるということは、アパレル業界以外では考えにくいですし、採用担当者は、服装のセンスよりも、TPOにあった服装ができるかどうかの方を重視しているはずです。
マナー対策2:転職面接の訪問時・入退室
2つ目は、面接の訪問時・入退室時のマナーについてです。
会話の内容だけでなく、これらも第一印象に影響するポイント
- 面接での立ち振る舞い
- 言葉遣い
- 姿勢
- コミュニケーションの取り方
お辞儀の角度、名刺の受け取り方、表情といった、ちょっとした部分ではありますが、どのような振る舞いをするかによって、印象が大きく変わってきます。
「自分の言動や動作を、相手がどう感じるか」という視点を持っておけば、相手に不快な思いをさせることはないはずですよ。
マナー対策3:転職面接に遅刻しそうなときの対応
3つ目は転職面接に遅刻しそうなときの対応についてです。
遅刻で不採用になることはないかもしれないが、事前に連絡をいれないのはNG
対応に失敗すると相手にマイナスの印象を与えてしまうので、あらかじめ遅刻したときのシミュレーションをしておいて、実際に遅刻するときは冷静に相応しい対応をとれるようにしましょう。
遅刻しそうなときに伝えるべきこと3つ
- 遅刻に対する謝罪
- 遅刻の理由
- 到着見込み時間
これらをなるべく早めに伝えるようにして、実際に会社に到着してからも、しっかりとお詫びをするようにしましょう。
転職の面接対策でよくある質問
面接を受ける会社が違っても、よく聞かれる質問があります。
もちろん質問と回答をセットで暗記しておく必要はありませんが、質問の意図やおさえるべきポイントを把握したうえで面接に臨めると、より安心できると思います。
詳細はこちらのページで説明していますので、合わせてチェックしてみてください。
転職面接の質問についての記事をチェック
転職面接で知っておくべき対策5つ
ここでは転職面接で知っておくべき以下の5つの対策について説明します。
咄嗟のトラブルにも対応できるので、まだ知らないことがないかこの機会にチェックしてみてください。
転職面接で知っておくべき対策5つ
対策1:面接官と話がかみ合わないとき
対策2:緊張してうまく話せないとき
対策3:何分前に到着すればいいのか
対策4:転職面接ならではの回答を準備しておく
対策5:面接の後のお礼の手紙・メールはなくても良い
転職面接の対策1:面接官と話がかみ合わないとき
たとえ面接官と話がかみ合わないことがあっても、最後まであきらめず、誠意をもって面接に向き合いましょう。
感情を露骨に表情に出すのはマイナス
面接官と話がかみ合わないと焦ってしまい、諦めたりいい加減な対応をせずに、わからないものは素直に「わかりません。」「勉強不足なので調べてきます。」「少しお時間いただいていいですか?」などと答えましょう。
丁寧なコミュニケーションを心がければ、しっかりと誠意が伝わるはずです。
転職面接の対策2:緊張してうまく話せないとき
緊張してうまく話せないときも、途中で諦めたりせず、最後まで誠意をもって伝えようとすることが大切です。
不慣れな面接の場で、いつも以上に緊張してしまうこともありますが、企業は上手に面接を終えることよりも、その人がどういった対応をとるか、どういったコミュニケーションをとるか、何を伝えるかを重視しているからです。
多少、間が空いても、自分の言葉でしっかり伝えられればマイナスにならないので、あわてず、自分の考えを伝えることに集中しましょう。
転職面接の対策3:何分前に到着すればいいのか
面接の際、会社の付近には10分前、取次は7分前には行うようにしましょう。
遅すぎても早すぎてもダメ!面接先に向かう時間が早すぎると相手の作業を邪魔してしまう可能性がある
その日の予定が読みにくい場合は、事前に会社の付近に喫茶店などがないか確認して、そちらで待機しましょう。
転職面接の対策4:転職面接ならではの回答を準備しておく
新卒採用と違って、中途面接ではそれまでの仕事の経験が重視されます。よって転職面接では、それらの回答を充分に用意することが大切といえます。
特に注意したいことはこちらの3つです。
回答を準備しておきたい3つの質問
- 前の職場で何をしてきたのか
- 志望動機はどういった形で会社に貢献していきたいのかより具体的に述べる
- 前の会社をなぜやめたのか
それぞれの内容を整理しておきましょう。
転職面接の対策5:面接の後のお礼の手紙・メールはなくても良い
最後5つ目のポイントは、面接の後のお礼の手紙・メールはなくても良いということです。
面接後のメール・手紙は確認する作業が発生してしまうため、現在は必須ではないといわれています。
ただし、伝えたいことがあるなら、お礼とあわせて送るのはありです。その場合、手紙よりもメールのほうが確認が楽なので、メールをおすすめします。
【転職の面接対策】まとめ
最後に、重要な3つのポイントを整理しておきます。
転職面接の対策で重要なポイント3つ
- 転職面接では仕事での経験や実績が重視される
・具体例やエピソードを説明できるように整理する
- 第一印象は、面接の合否に大きく関わる特に重要なポイント
・転職面接の服装や髪型は、第一印象に特に影響するので注意
・ポイントは「清潔感」と「TPOにあわせること」の2つ
- 面接に遅刻しそうなときは、必ず事前に連絡をいれる
・「遅刻に対する謝罪」「遅刻に対する理由」「到着見込み時間」の3点を伝えることが大切
これから本格的に転職の準備を進めていく人は、これらの3つを押さえることで、効率的に転職活動の準備ができるでしょう。
普段の仕事と並行しながらの転職準備は大変だと思いますが、事前に対策することで、いい結果につながるはずです。