


現状に特に大きな不満を持っているわけではないものの、一方で満足しているわけでもないという人は、少なくないと思います。ただし同時に「環境を変えることには不安もある」という人も多いと思います。
環境を変えることがプラスになるかどうかは、実際に転職してみるまで分かりませんが、転職しないでずっと同じ生活を続けることにもリスクはあります。
少しでも転職したいと思っているなら、実際に転職すると仮定して判断するために必要な情報をインプットするほうが次につながりますし、もやもやしている時間を減らすことができます。
人間が変わるための方法は3つ
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
- 時間配分を変える
札幌の会社に転職して引っ越しもすれば、一気に3つ全てを変えることができるので、とても合理的です。自分で何かしら行動を起こさない限り、長い間ずっと今と同じままの生活が続くのは、ほぼ間違いありません。
今回は、札幌に転職を考えている人が実際に決断するためのヒントを紹介していますので、ぜひこのページに目を通し判断する際の参考にしてみてください。
※「いますぐ札幌への転職におすすめの転職サイトを知りたい!」という方は、『札幌への転職におすすめな転職サイト・エージェント』をご覧ください!
札幌で働きたいと思った時にまず知っておくこと
ここでは下記の4つのポイントについて紹介していきます。
- 札幌に転職したい!札幌ではサービス系の求人が多い
- 転職する前に知っておきたい札幌の平均所得
- 札幌で生活するのに必要な予算
- 札幌へのUターン・Iターン希望者向けの情報サイト
札幌に転職したい!札幌ではサービス系の求人が多い
札幌の求人をチェックしてみたところ、最も多い業種はサービス系(レジャー・ホテル・旅行・フード・医療など)の業種でした。
他の業種と比較すると2倍くらいの割合ですが、これは札幌が道庁所在地で人口が多い大都市なことや、有名な観光スポットが密集していることが理由になっていると考えられます。
大手転職サイトのリクナビNEXTで、札幌の求人を業種別に調査した結果
業種 | 札幌の求人 |
---|---|
IT・通信系 | 160件 |
メーカー(電気・電子・機械系) | 84件 |
メーカー(素材・医薬品他) | 121件 |
商社(電気・電子・機械系) | 41件 |
商社(総合商社・素材・医薬品他) | 89件 |
流通・小売系 | 141件 |
サービス系 | 352件 |
専門コンサル系 | 176件 |
マスコミ系 | 65件 |
金融・保険 | 58件 |
不動産・建設系 | 201件 |
その他 | 108件 |
リクナビNEXT 札幌の求人より(2019年4月26日時点)

参考サイト: リクナビNEXT
「札幌の求人・転職情報」
転職する前に知っておきたい札幌の平均所得
2018年総務省発表の資料より全国1741市区町村の所得を算出したデータによると、札幌の平均所得は314万9267円で、1741位中、359位となっています。
札幌で生活するのに必要な予算



リクルートが運営するSUUMOによると
1位:中央区- 4.3万円 (1K・1DK)
- 7.5万円 (2LDK・3K・3DK)
2位:北区- 3.9万円 (1K・1DK )
- 6.1万円 (2LDK・3K・3DK)
3位:東区- 3.8万円 (1K・1DK)
- 5.9万円 (2LDK・3K・3DK)
※ワンルームの場合は、他のエリアと比較すると5000円程値段が変わり、2LDK/3K/3DKの場合は、1~2万円ほど値段が変わります。
参考サイト:suumo 北海道版
これをもとに、大体どの程度の収入があれば一人暮らしできるのか計算してみましょう。
20代独身の場合
- 家賃:4万円( 1K・1DKの部屋)
- 光熱費:約16000円程度
- ネット:7000円
- 食費:4万円
- 交際費・交通費・買い物など:7万円
- 貯金など:2万円

30代既婚で二人家族の場合
- 家賃:6.5万円( 2LDK・3K・3DKの部屋)
- 光熱費:約2万円程度
- ネット:7000円
- 食費6万円
- 交際費・交通費・買い物など:10 万円
- 貯金や保険など:5万円

北海道・東北地方の光熱費は、全国平均よりも高く毎月約16000円程度かかる
札幌へのUターン・Iターン希望者向けの情報サイト
札幌にUターン・Iターン転職を希望している人は「ReFIND北海道」という情報誌も参考にしてみてください。
Uターン・Iターン希望者向けの支援情報や、実際にU・Iターンした人の体験記など、様々なお役立ちコンテンツが掲載されています。
参考サイト:ReFIND北海道
札幌で働くメリット・デメリット
札幌に引っ越して働くメリット・デメリットを、それぞれ整理してみました。
メリット
- 雄大な大自然に囲まれている
- のびのびとした暮らしができる
- ほかの大都市よりも居住費が安い
- 通勤ラッシュから解放される
- 自然災害のリスクが少ない
- 東北地方や首都圏・北関東との交流が今後活発になる(2030年度末には札幌まで新幹線が開通予定)
- 休みの日のコンテンツも充実している
【東京などの大都市から引っ越して働く場合】
自然に囲まれた環境でゆったりとした生活できる+家賃をおさえた生活ができるようになります。
【札幌よりも小さな都市から引っ越して働く場合】
観光スポットやイベントなどが充実しているので、休みの日の楽しみ方が増えるといったメリットがあります。


デメリット
- 給与がほかの大都市よりも安い
- オフィスワークの案件数が少ない
- 冬場の暖房費がかかる電車・バスなど交通費が割高
- 札幌は所得にかかる保険料が全国一高い
- 求人数や種類が少ない
【東京などの大都市から引っ越して働く場合】
賃金がほかの大都市よりも安く、年収がダウンする可能性が高いです。あと、コールセンターは多いですが、デスクワークの需要は少ないことにも注意しましょう。
【札幌よりも小さな都市から引っ越して働く場合】
札幌は所得にかかる保険料が全国一高いので注意しましょう。
札幌への転職におすすめな転職サイト・エージェント
札幌の会社に転職する際に、知っておきたい転職サイトや転職エージェントを、地域特化型と大手サービスの2つに分けて紹介していきます。

地域特化型エージェント
地元密着型を使うメリットは、その地域ならではのレアな求人に出会えることです。利用すると、大手ではカバーしきれない、隠れた優良企業に応募することができます。
ジョブキタ
ジョブキタは北海道で働きたい人のための転職・就職求人サイトです。利用するためには会員登録が必要で、自分のマイページにプロフィールを登録したり、採用担当者とメッセージでやりとりしつつ、求職活動を進めていきます。
また求人情報はもちろん、就職・転職イベント情報や、インタビュー記事などのコンテンツが充実していることも特徴のひとつです。
リージョナルキャリア北海道
リージョナルキャリア北海道は、転職サイトではなく転職エージェントです。自分に1人担当者が付いて、非公開案件の紹介や応募書類の添削、そして内定時の給与交渉まで自分の代わりに担当してくれます。
実際にサイト上で、リージョナルキャリア北海道を利用して転職された方の体験談もたくさん紹介されているので、参考にしてみてください。北海道ならではの企業名がたくさん並んでいます。
大手転職エージェント
もうひとつの大手転職サービスを利用するメリットは、応募できる求人の幅が増えることです。
大手のサービスを利用すれば、東京が本社で札幌に支社を構えている企業など札幌のエージェントがカバーしきれない企業などにも応募できます。
マイナビ
マイナビ転職は、大手転職サイトでありながら、全国各地に拠点をかまえており、エリア限定求人などの紹介にも対応しています。
先ほどの地域特化型のサービスと並行して利用すれば、より多くの求人に応募できるのでチェックしておきましょう。
doda
札幌に転職にする場合のヒント
- 20代独身の場合は約20万円、30代既婚で二人家族の場合は約30万円あれば、札幌で生活が可能
- 札幌で働くメリット・デメリットは自分の置かれている状況や転職する目的によっても変わるため、自分の身に置き換え具体的に整理することが大事
- 地域特化型のエージェントを利用すれば、大手のサービスが紹介しきれない隠れた優良求人にも応募できるため、どちらか片方だけでなく、大手と地域特化型並行して利用することが大事
①のポイントを把握したうえで、②のポイントをしっかりと整理できれば、札幌の会社に転職するべきか、いまは辞めておいたほうがいいのか、より判断しやすくなるはずです。
それでも迷う場合は、
- 「具体的に何が不安なのか」
- 「それはどうすれば解決できるのか」
を整理してみるようにしましょう。
ちなみに20代の場合は、行動して仮に失敗してもそれは厳密には失敗ではなく、自分の経験値になるので、迷う場合は「楽しそうなのはどちらか」で判断するのもひとつです。