この記事で解決できる悩み
- TOEICは転職に有利って本当?
- TOEICの点数は転職にどれくらい活かせるの?
- 具体的に何点を目指せばいいの?
この記事では、TOEICの有用性や、企業に求められるTOEICスコアの目安、転職活動でTOEICスコアをアピールするときの注意点について解説します。
TOEICのスコアを活用して、目指す企業への転職を成功させましょう。
TOEICは転職に有利
求人・転職サイトの doda
によると、TOEICテストを受けていない人の転職成功率を1とした場合、TOEICテストを受けている人の転職成功率は1.23倍という結果が出ています。
引用: doda
また、TOEICを運営するETSが行った「上場企業における英語活用実態調査2013」によると、回答した国内上場企業のうち、69.3%が採用の際にTOEICのスコアを参考にしていると回答しています。
企業の中には「TOEICテスト〇〇点以上必須」など、英語力を必須条件にしている企業も増えています。
そのため、英語力があるのとないのとでは、応募できる求人数に大きな差が生まれます。
英語力、それを証明できるTOEICのハイスコアがあるということは、転職活動に非常に有利であるといえるでしょう。
企業に求められるTOEICスコアの目安
では実際に企業に求められるTOEICスコアの目安は何点くらいなのでしょうか。
これは希望している業種や企業によって異なりますが、転職活動でTOEICのスコアを武器にするためには一般的には600点以上が必要です。
なぜなら、日本人のTOEICテストのスコアの平均点は580点前後といわれているため、転職でTOEICのスコアを活用するためには、そのスコアを超える必要があるからです。


スコアが600点未満の場合は、TOEIC以外の部分で自分の魅力をアピールするようにしましょう。
スコアが高ければ高いほど転職先の可能性は広がりますので、まずは600点を目標により高い点数を目指してください。
なお、TOEICのスコアを採用条件にしている企業とその点数の一例は以下のようなものがあります。
800点以上 | 700点以上 | 600点以上 |
・三井物産株式会社 ・旭化成株式会社 ・株式会社バンダイナムコアーツ ・株式会社みずほ銀行 ・株式会社野村総合研究所 ・株式会社日立製作所 ・株式会社トヨタシステムズ ・株式会社ファーストリテイリング | ・東レ株式会社 ・AGC株式会社 ・ジョンソンエンドジョンソン株式会社メディカルカンパニー ・伊藤忠マシンテクノス株式会社 ・花王株式会社 ・ソニーコーポレートサービス株式会社 ・株式会社ファーストリテイリング ・株式会社ユニクロ ・株式会社ゆうちょ銀行 ・いすゞ自動車株式会社 ・任天堂株式会社 ・株式会社NTTデータ | ・スターバックスコーヒージャパン株式会社 ・株式会社クラレ ・オリンパス株式会社 ・株式会社レオパレス21 ・KDDI株式会社 ・東映アニメーション株式会社 |
同じ企業でも募集する役職や部署によって必須スコアが変動する企業もありますよ。
希望する企業がある場合は求められている点数を確認しましょう。
【スコア別】転職に必要なTOEICスコアの目安
TOEICスコアが採用基準になっている場合、スコア毎にどの程度の英語力を有した人材獲得を想定しているのかまとめました。
転職に必要なTOEICスコアの目安 | |
400~495点 | 初級の英語力であるため、このスコアを敢えて設定する企業は皆無 |
500~595点 | 将来的に海外での活躍を期待する人材の獲得 |
600~695点 | 英語に違和感、抵抗なく対応できる人材の獲得 |
700~795点 | 英語の社内文書を理解できる人材の獲得 |
800~895点 | 英語による議論、海外赴任ができる人材の獲得 |
900~990点 | 高度すぎるため、このスコアを設定する企業は少ない |
要求されているスコアに応じて求められている英語力も違います。点数だけではなく、どのような役割が期待されているかを踏まえておきましょう。
それでは、TOEICスコア毎にどのような業種や職種での転職の可能性があるのか、具体的に解説していきます。
TOEIC495点以下
この点数の場合、転職活動でTOEICのスコアを有利に活用することは難しいといえます。
TOEIC500未満の点数は英検で準2級~3級に該当し、英語力としては初級レベルと判断されます。
看板の英語が読める、挨拶ができるなどの、ごく限られたコミュニケーションのみ可能という程度のため、仕事で活用するレベルには達していません。
英語力を活かした仕事がしたい!という人はまず「使える英語」を身につけるよう勉強してみましょう。
TOEIC500~595点
新卒で必要といわれているTOEICの点数が500点です。
このスコアは英語で簡単な質問、受け答えができるレベルを想定されています。
この点数を条件としている企業は将来的な海外展開などを視野にいれ、入社後に英語の学習に違和感を持たずに取り組める人材を探しています。

TOEIC600~695点
転職に必要とされる最低ラインはここになります。
この点数を応募条件にしている企業は、英語のメモを読み取れる、日常会話レベルの英会話が問題なく行えることを期待しています。
ただビジネスシーンの日常会話では不十分な場合も多く、外資系企業を目指している場合は少し物足りない点数といえるでしょう。
また、最近では学生でも在学中にこのレベルのスコアを所持している人も少なくありません。
TOEIC600~695点の注意点
- 転職活動において武器になる・他の求職者に差をつけてアピールできるとまでは言えないので注意が必要
このスコアの場合、TOEICスコアのみを自分の武器とするのは危険なので、他の実績や経験などのアピールに加えて、付加価値としてTOEICスコアを利用するにとどめましょう。
TOEIC700~795点
英語で書かれた社内文書の理解や、ビジネスにおける意思疎通が問題なく行えるレベルとされています。
外資系企業の求人ではほぼ、この点数、それに見合った能力が求められます。
日本にある外資系企業では、社内公用語で英語を用いる企業も少なくありません。そういった環境に対応できる人材を想定されているのです。
このTOEIC点数を持っている場合、日常会話はもちろんビジネス会話も問題ない人がほとんどで、英語に対する抵抗を持たない場合が多いです。
このレベルのスコアを所持している求職者は多くないので、転職活動において、充分な武器として活用できます。

TOEIC800~895点
応募できる外資系企業もかなり増え、国内企業であればほとんどの基準を満たせる点数です。
この点数を所持している求職者は転職市場において非常に希少価値が高いといえます。
英語で書かれた情報の収集、上司や取引先との英語での討論が問題なく行えるレベルと判断されます。
今すぐ海外での仕事に従事しても全く問題ないレベルといえるでしょう。


ただし、TOEICのスコアが高くても実際に話すことができないと、即戦力としては不十分と判断されてしまうので注意が必要です。
TOEIC800点台を活かして転職活動を成功させるには以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
TOEIC900点以上
このスコアは受験者のうちの上位3%しかおらず、該当する人数がとても少ないため、企業での採用条件になることはほぼありません。
希少すぎて、このスコアを採用基準にしている企業はほとんどないというのが現状です。
このスコアは所持していれば、それはとても価値のあることですし、転職活動においても大きなアドバンテージになることは確実です。
しかし、現状をふまえると、転職活動においてはここまでの点数は必要ないだろうとの見方が主流です。
転職でTOEICが英語力以外にアピールできる人材スキル3つ
TOEICでアピールできるのは英語力だけではありません。
TOEICで高い点数を取ることで、以下のような転職活動で有効な人材スキルをアピールできます。
TOEICが英語力以外にアピールできる人材スキル3つ
- 継続的に取り組む忍耐力
- 目標を達成するための計画力
- コミュニケーション力
ひとつずつ見ていきましょう。
スキル1:継続的に取り組む忍耐力
ひとつ目のスキルは、継続的に取り組む忍耐力です。
TOEICでハイスコアを獲得したということは、コツコツと勉強し、継続的な努力を続けた証です。
そういった向上心や継続的に取り組む忍耐力が転職活動において高く評価される可能性があります。
転職市場においてあまり良いイメージを持たれない第二新卒でも、TOEICで高得点をとっていることで、やる気や我慢強さを評価され、採用にいたるケースもあるのです。
スキル2:目標を達成するための計画力
2つ目のスキルは、目標を達成するための計画力です。
TOEICは、ただ単に時間をかけて勉強してもハイスコアを獲得するのは難しいといわれています。
効果的な勉強法や試験までを逆算して、英語力を着実に身につけていくスケジュール管理能力や情報収集能力が必要です。
これらの能力が、業務上でも、ひとつひとつ実行するタスクにまで落とし込んで整理する計画力を有していると評価される可能性があります。
スキル3:コミュニケーション力
TOEICは実務と直結する、かつコミュニケーションツールのひとつになる資格です。

TOEICで高い点数を保持している人はその能力に優れていると判断され、採用への大きな足がかりとなるケースが多いといえます。
TOEICでハイスコアを狙うための学習方法2つ
TOEICでハイスコアを狙う場合、主な学習方法は以下の2種類があります。
TOEICでハイスコアを狙う学習方法2つ
- 通学型レッスン
- オンライン型レッスン
それぞれの特徴やメリットについて解説します。
学習方法1:通学型レッスン
ひとつ目の学習方法は、通学型レッスンです。
通学型レッスンは英会話教室に通い、講師とマンツーマンでTOEICスキルを習得します。
日常英会話のレッスンだと外国人講師を思い浮かべる人も多いかと思いますが、TOEIC指導においては日本人講師が担当することが多いです。
実は、TOEICは日本や韓国では知名度が高く採用基準としている企業も多いですが、海外ではTOEFLという留学向けの英語試験の方が圧倒的に知名度があります。
そのため、TOEICにあまり馴染みのない外国人よりも、日本人が講師を勤める場合が多いのです。
通学型は、以下のようなメリットとデメリットがあります。
通学型のメリット
- 能力や目標に合わせて最適な学習計画を立てて指導してくれる
- 理解度に応じて説明の仕方を変えてくれたり、質問に応じてくれる
- 強制的に学習する環境が整うので挫折しにくい
- TOEIC学習に関する不安なども相談できる
通学型のデメリット
- 受講費用が高い
- スクールへ通う手間、時間がかかる
学習方法2:オンライン型レッスン
2つ目の学習方法は、オンライン型レッスンです。
オンライン型レッスンはスマホやパソコンを使って学習する方法です。
特に最近ではスマホの性能や通信環境の向上に伴い、場所や環境を選ばず動画を視聴し学習できるため、オンライン型の学習サービスが充実しています。
オンライン型は以下のようなメリットとデメリットがあります。
オンライン型のメリット
- 特定の場所に通う必要がなく、どこからでも学習ができる
- 通勤中や昼休みなど、空いた時間を利用して受講できる
- 動画視聴で繰り返し反復練習ができる
- 通学型に比べ費用が安い
オンライン型のデメリット
- モチベーションの維持が難しい
- 学習計画を自分で立てる必要がある
TOEIC学習サービスの期間と費用の目安
TOEIC学習サービスの学習期間は、3カ月~6カ月のカリキュラムを組んでいるところが多いです。
なかには、それ以上の学習期間を設定しているサービスもあります。転職機会を逃さないためにも、あなたにとって最適な学習期間を選びましょう。
つぎに、受講料は10万~50万円程度といわれています。マンツーマンレッスンや受講回数が多いと費用は高くなります。
逆に、オンライン学習サービスなら、学習費用を抑えられますよ。
スクール名 | 期間 | 入会金 | 月額費用 | 受講総額 |
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン(6カ月コース) | 6ヶ月 | ― | 35,933円 | 107,800円 |
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン(3カ月コース) | 3ヶ月 | ― | 24,933円 | 74,800円 |
イングリッシュカンパニー(全レベル対応コース) | 3ヶ月 | 55,000円 | 181,500円 | 544,500円 |
ライザップイングリッシュ(3ヶ月コース) | 3ヶ月 | 55,000円 | 165,000円 | 495,000円 |
ロゼッタストーンLC(38回受講) | 4ヶ月 | 33,000円 | 61,560円 | 279,240円 |
ECC外語学院 (TOEIC®L&R TEST集中コース) | 3ヶ月 | 22,000円 | 84,320円 | 252,960円 |
TOEICのオンライン学習でおすすめのスタディサプリ
TOEICのオンライン学習でおすすめの スタディサプリ
をご紹介します。
転職活動をしている社会人の多くはまとまった時間をとることが難しく、通勤期間などに分厚い参考書を広げて読むのもあまり現実的とはいえません。
スタディサプリなら、スマホさえあれば空き時間に学習することができるので、在職しながら転職を目指す人にとって、挫折しにくく、おすすめの学習法です。
スタディサプリ
にはいくつかのプランがあり、それによって費用や期間を自由に選択することができます。
例えば「TOEIC® L&R TEST対策コース ベーシックプラン」では以下のような内容で学習ができます。
TOEIC® L&R TEST対策コース ベーシックプラン学習内容
- TOEICテストへの対策におすすめ
- TOEICテスト20回分相当の演習問題
- 1回3分から。隙間時間での受講が可能
- 1回5分の講義動画で疑問点を解決できる
- 月額2980円(+日常英会話コースが無料で受講可能)
特に、オンラインでプロのTOEICコーチから指導を受けられる「ENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン」では、3ヶ月で200点前後のスコアアップの事例もあり、効果が期待できます。

※今からご紹介する体験談は、個人的な体験であり、スタディサプリENGLISHのサービス内容を保証するものではありません。
体験者のスコアアップの事例1
- 30代 会社員 神奈川県 Tさん
- 730点⇨965点 3ヶ月で実現 235点アップ!
最初のオンライン面談で「900点台」と高い目標値を提案され、頑張ると約束したものの、多忙で学習時間が取れないのが悩みの種。
でも私の英語力の穴を分析したコーチが、早朝・通勤時間・昼休み・夜と、効率的に弱点を補強する小分け学習をプランニングしてくれ、意地でもそれをやり遂げることで目標を達成できました。
コーチとの「約束」を守りたい、という気持ちに後押しされた感じです。900点越えでキャリアの選択肢が一気に増えました。
出典: スタディサプリ
体験者のスコアアップの事例2
- 30代 会社員 神奈川県 Yさん
- 560点⇨755点 3ヶ月で実現 195点アップ!
とにかく秀逸なアプリに、裏切れないコーチがついてくる。リスニングが段違いに伸びました。毎日取り組まないといけないですし、アプリなので「時間がなかった」という言い訳ができないんですよね。
一生取れないと思っていた700点台を取れたので、今後は海外事業にも積極的に携わりたいです。会社にも胸を張ってスコアを伝えられます。
出典: スタディサプリ
働きながらTOEICのスコアアップを目指したい人、効果的な学習方法に悩んでいる人は、ぜひ7日間の無料体験コースに一度登録してみましょう。
また スタディサプリ
については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEICスコアを活かせる企業探しにおすすめの転職エージェント3つ
TOEICスコアを活かせる企業探しにおすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
外資系企業に強いエージェントや、TOEICの点数を条件にした求人検索ができますのでぜひ参考にしてみてください。
TOEICスコアを活かせる企業探しにおすすめの転職エージェント3つ
- 求人数が業界最大級で幅広い業界から探すなら: リクルートエージェント
- キャリアに自信がありハイキャリア向けを選ぶなら:
JACリクルートメント
- 即戦力重要視で年収アップを目指すなら:
ビズリーチ
転職活動でTOEICスコアをアピールするときの注意点2つ
転職活動でTOEICスコアをアピールする際には注意すべき点が2つあります。
転職活動でTOEICスコアをアピールする注意点2つ
- 転職したい業種や企業の目安となるスコアを把握する
- 証明書の再発行は受験日から2年以内まで
ひとつずつ見ていきましょう。
注意点1:転職したい業種や企業の目安となるスコアを把握する
何事においてもそうですが、ゴールもなくただひたすら走り続けるのは、挫折しやすくおすすめできません。
まずは転職したい業種や企業の目安となるスコアが何点くらいなのか、しっかりと把握しましょう。
求められる点数が700点以上なのに、600点の状態で転職活動に挑んでも結果に繋がりませんし、逆に求められる点数が600点以上なのに、700点の状態でも学習を続けていると、転職機会を逃してしまいます。
ですから、希望する業種や企業の採用条件をまず確認し、点数が足りているならすぐに応募しましょう。
点数が足りていない場合は、最適な学習期間や学習方法を選んで、効率的に学習するようにすることが大切です。
注意点2:証明書の再発行は受験日から2年以内まで
TOEICのスコアに有効期限はありません。
しかし、証明書の再発行は受験日から2年以内という期限がありますので注意が必要です。
一生もののスキルですので、証明書は大切に保管しておくようにしましょう。
【転職時のTOEICスコアの目安】まとめ
【転職時のTOEICスコアの目安】まとめ
- TOEICはスコアが高ければ高いほど転職活動の幅が広がり有利
- TOEICの一般的なスコアの目安は600点以上
- TOEICを活かした転職には外資系企業に強い転職エージェントがおすすめ
TOEICスコアを活かせる企業探しにおすすめの転職エージェント3つ
- 求人数が業界最大級で幅広い業界から探すなら: リクルートエージェント
- キャリアに自信がありハイキャリア向けを選ぶなら:
JACリクルートメント
- 即戦力重要視で年収アップを目指すなら:
ビズリーチ
いかがでしたか?
TOEICはスコアが高ければ高いほど転職活動の幅が広がり有利といえます。
一般的なスコアの目安は600点以上ですが、転職したい企業や業種によって求められるスコアが違うため、事前に条件となるスコアを把握することが大切です。
独学で勉強するのは難しい為、学習アプリなどを上手に活用してスコアを目標点数まであげ、転職活動を成功させましょう。