この記事で解決できる悩み
- TOEIC900点台だと転職にどんなメリットがあるの?
- TOEIC900点以上で転職するときに注意すべきことを知りたい
- TOEICで900点台を取る方法を教えて!
このような疑問はありませんか?
990点が満点のTOEICで、900点以上のスコアは約3~4%の人しか取得できない狭き門です。
この記事では、TOEICスコア900点のときに、転職でどのようなメリットや注意点があるのか解説します。
企業が求める英語力を知り、『TOEIC900点台を持つ人の転職メリット4つ』と『TOEIC900点台だけではダメ⁉転職での注意点2つ』を理解すれば、希望する転職ができるはずです。
それではまず、『TOEICのハイスコアが条件の転職事情』から見ていきましょう。
TOEICテスト実施中止について
- 5月17日(日)のTOEIC Speaking & Writing公開テストとTOEIC Speaking公開テスト
- 5月24日(日)のTOEIC Listening & Reading公開テスト
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大に関する緊急事態宣言により、以下の開催は全国すべての会場で中止となっています。
6月以降の公開テストの実施については、現在(2020年4月時点)未定です。
TOEICのハイスコアが条件の転職事情
TOEICとは、英語の日常的なコミュニケーション能力とビジネス能力を知るための世界共通のテストです。
テストはTOEIC® Listening & Reading Test とTOEIC® Speaking & Writing Testsがあり、ここでは前者の聞く力と読む力を測るTOEIC® Listening & Reading Test をTOEICとして説明していきます。
2020年1月に行われたTOEIC公開テストの結果を見てみると、受験者数111,093人に対して、895点以上のスコアを取得した人の数は3,910人で、900点以上をとるのはほんの一握りであることがわかります。
出典:IIBC「平均スコア・スコア分布 詳細 (第247回)」
企業の約7割が採用時にTOEICスコアを参考にし、TOEICスコアを昇進や昇格などの要件にしています。
近年はグローバル化の推進で英語能力の需要は高く、とくに国際部門においてはTOEIC900点以上と高いスコアが求められることもあります。
スコアの目安は企業や業種によって異なりますが、この記事では900点というハイスコアに的を絞って解説していきます。
TOEIC900点以上が求められる職種
TOEICで900点以上のスコアがあれば、どのような職種につけるのかを調査しました。
通訳や翻訳、英語講師など英語の専門職も求人検索でヒットしますが、900点以上ならではのハイクラス転職と考えると、やはりグローバールで活躍する職種が挙げられます。
国際に活躍する業務の目安は、TOEIC800点以上必要です。
その中でも900点以上が求められるのは、国際法務や国際公認会計士でしょう。
ポイント
- 国際法務や国際公認会計士は英語力だけでなれる職種ではないが、専門知識に加えて高度なビジネス英会話ができれば、転職市場で高い評価が得られる
TOEIC900点以上が条件の企業例
実際にTOEIC900点以上のスコアを求める企業をみてみましょう。
TOEIC スコア | TOEICのハイスコアを求める企業 |
---|---|
900点 | パナソニック株式会社(国際広報担当) サムスン(新入社員足切り点数) |
860点 | 富士通(海外出張が頻繁にある営業・技術者) 三菱商事(社内留学条件) |
850点 | NTTコミュニケーションズ(新卒採用) |
注意点
- 求められるスコアは最低基準なので、転職で有利になるのはそれ以上のスコア
目標のスコアを取るために高得点をキープする努力が必要ですよ。
TOEICで900点が求められる企業の年収は?
上記で紹介したサムスンについて、 リクルートエージェント で求人検索してみたところ、TOEICで900点が条件に明記されていないものの、想定年収は500万円から1,200万円でした。
具体例1:サムスン「MemoryのFAE担当」の場合
たとえば、サムスンの携帯やPCなどの領域の「MemoryのFAE担当」の求人では、500万円~900万円の想定年収が提示されています。
必要な経験やスキルは次のとおりです。
必要な経験・スキル
- eMMC(NAND)もしくはDRAMに対する基本情報を持っている
- 英語もしくは韓国語で簡単なメールのやりとりができる
具体例2:サムスン「Foundry営業」の場合
サムスンのFoundry営業/マーケティング部署にて、Foundry営業を担当する「Foundry営業」の求人では、650万円~1,000万円の想定年収が提示されています。
必要な経験やスキルは次のとおりです。
必要な経験・スキル
- Foundry業界の経験、ASIC開発/設計の経験、半導体設計等の経験、IP/Toolベンダー出身者や経験
- 韓国語または英語のスキルがある
サムソンはいずれも条件にTOEICスコアは挙げていませんが、実務経験と高度な英語のスキルを求めています。
具体例3:パナソニック「半導体リソグラフィ技術開発エンジニア」の場合
「TOEIC900点以上が条件の企業例」で挙げたパナソニックの「国際広報担当」ではありませんが、「半導体リソグラフィ技術開発エンジニア」の求人がありましたので、紹介します。
Foundry向けリソグラフィなどの技術開発を担当する「半導体リソグラフィ技術開発エンジニア」の想定年収は、600万円~1,000万円です。
必要な経験やスキルは、次のとおりです。
必要な経験・スキル
- 業務に関わる経験が3年以上ある
- 日常会話~ビジネスレベルの英語力
年収の高い求人では、高い英語力だけではなく、即戦力となり得る実務経験が必要です。
TOEICスコアは高いに越したことはありませんが、ビジネススキルや効率的に仕事を進めるための目標設定や取り組みが重視されます。
TOEIC900点台を持つ人の転職メリット4つ
TOEIC900点台のハイスコアを取っていると、転職でどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
TOEIC900点台を持つ人の4つの転職メリット
- 応募できる転職対象が多い
- キャリアアップ・キャリアチェンジの武器になる
- 高年収が期待できる
- TOEIC以外の能力も優秀だと評価されやすい
メリット1:応募できる転職対象が多い
メリットひとつ目は、応募できる転職の対象が多いということです。
なぜなら、TOEICスコアが900点以上あれば、TOEICのハイスコアが条件の求人でも、ほぼほぼ条件に当てはまります。
ポイント
- どんな職種であっても、高い英語力が条件になっていると候補者が減り、たとえ未経験であっても900点以上のスコアがアピールポイントになる
転職エージェントから声がかかることも多くなるため、選択肢が増えますよ。
メリット2:キャリアアップ・キャリアチェンジの武器になる
TOEIC900点台がキャリアアップ・キャリアチェンジの武器になり得るというのが、2つ目のメリットです。
ポイント
- TOEICスコアを昇進・昇格の要件にする企業は少なくなくない
「英語活用実態調査」によると、情報通信・通信サービスの業種でTOEICスコアが900点で2万円の資格手当を付与する企業もあります。
また、電機・精密機械の業種で、従業員TOEICスコア945点獲得で50万円の報奨金が出るところもあるようです。
900点以上を求めるところは少ないですが、TOEICスコアを昇進や昇格の条件にするのは英語に関心が高い企業であり、ハイスコアがキャリアアップやキャリアチェンジの武器になるのは間違いないでしょう。
あ!でも免除の条件がTOEIC900点以上…僕ももっと勉強しないと!
メリット3:高年収が期待できる
3つ目のメリットは、TOEICのハイスコアは高年収が期待できることです。
dodaの「TOEICテストのスコア別平均年収」の調査によると、400点から600点台では平均年収にはあまり差がみられません。
ポイント
- 700点以上になるとスコアが上がるにつれ年収も上がっていく傾向がある
TOEICでハイスコアを取得すれば必ず年収が上がるというわけではありませんが、結果的に高い収入を得ることになっているため、英語力が転職の武器になると考えられるのです。
メリット4:TOEIC以外の能力も優秀だと評価されやすい
最後のメリットとして挙げておきたいのは、TOEIC900点以上のスコアを保持していると、「目標を目指して頑張れる人」という好印象を持ってもらえることです。
ポイント
- 語学に対する評価のみならず、人間性をアピールできる
もちろん、ハイスコアに向けた努力はしているはずなので当然といえば当然なのですが、自らアピールせずにスコアがそれを伝えてくれるため、TOEIC900点以上の価値は高いといえるでしょう。
TOEIC900点台だけではダメ⁉転職での注意点2つ
TOEIC900点台があれば、それだけで転職活動はうまくいくのでしょうか。
そんなことはありません。選考で有利には働きますが、効力のない場合もあるのです。
ここでは、TOEIC900点台保持者が転職で注意すべき点を紹介します。
TOEIC900点台だけではダメ⁉転職での2つの注意点
- TOEICハイスコアを評価されにくい業種・業界がある
- TOEIC900点台=優秀なビジネスパーソンではない
注意点1:TOEICハイスコアを評価されにくい業種・業界がある
まず最初の注意点は、せっかくTOEICのハイスコアを持っていても、それを武器に戦えない業種や業界があることです。
今や英語はできて当たり前という外資系の業界では、TOEIC900点以上があっても学歴などが伴わないと歯が立たないことがあります。
そして、大手企業から中小企業への転職は比較的簡単に進めますが、その逆はハイスコアを武器にできるほど甘くはありません。
英語以外のビジネススキルがない場合
- TOEICのスコアだけでは太刀打ちできないグローバルな業界への転職は難しい
注意点2:TOEIC900点台=優秀なビジネスパーソンではない
次の注意点は、TOEIC900点台を持っていたからといって、優秀なビジネスパーソンとはいえないことです。
なぜなら、TOEIC900点台は高い評価は受けられますが、実は誤解されていることも多いからです。
TOEIC900点でも
- ネイティブ並みに英語を流ちょうに話せるかといえば、そうとは限らない現実がある
一般的にTOEICのテストといえばリスニングとリーディングなので、スピーキングやライティングの能力はスコアでは判断できません。
たとえTOEIC満点を取得していたとしても、日常生活や映画などの英語をすべて聞き取って理解できない人もいます。
しかし、企業が求めているのはそのスコアに見合った英語のコミュニケーション力やビジネス能力がある人材です。
TOEICは英語力を証明したい人には効果が高いですが、優秀なビジネスパーソンを証明する手段ではないのです。
てっきり900点台の人は、ネイティブと遜色ないと思ってたよ。
TOEIC900点以上で転職に活かすなら転職エージェントを利用
TOEIC900点以上のハイスコアを転職に活かすなら、転職エージェントの利用がおすすめします。
転職エージェントにも求人の業界や職種に得意分野があるため、転職エージェント選びも重要です。
TOEIC900点台におすすめの転職エージェントを3社紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
TOEIC900点台におすすめの転職エージェント
- 求人数が多くキャリア面談の質が高い: リクルートエージェント
- ハイクラス求人で日経グローバルを目指すなら: JACリクルートメント
- スカウトを受けて転職したいなら: ビズリーチ
これからTOEIC900点台を目指すための勉強法
ここでは、これからTOEIC900点台を目指すための勉強法について紹介します。
働きながらの転職は時間を有効利用するために、お金を使って効率の良い学習方法を取り入れることも考える必要があります。
TOEICのスコアアップを目指すなら、スタディサプリ「スタディサプリ ENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン」がおすすすめです。
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- 7日間無料お試し体験
- 費用の安さと選べる受講コース
【TOEIC900点台の人の転職】まとめ
【TOEIC900点台の人の転職】まとめ
- 転職成功にはTOEIC900点台にプラスして、実務経験とビジネススキルが必要
- TOEIC900点以上保持していることで、好印象の人間性をアピールできる
- TOEIC900点台を目指すなら、スタディサプリの利用がおすすめ
英語力は転職を成功に導くひとつの手段ではありますが、TOEICでハイスコアを取ることが転職活動の目的ではありません。
ただ、TOEIC900点以上は、実務経験の不足を補ってくれることがあり、ハイスコアが転職の武器になることは大いにあり得ます。
TOEIC900点以上とビジネススキルを磨けば、ハイクラス転職も夢ではないでしょう。
TOEIC900点台におすすめの転職エージェント
- 求人数が多くキャリア面談の質が高い: リクルートエージェント
- ハイクラス求人で日経グローバルを目指すなら: JACリクルートメント
- スカウトを受けて転職したいなら: ビズリーチ