この記事では、転職活動する際にかかるお金や、転職活動する際にお金の面でサポートしてくれる制度などについて紹介しています。
事前に知っておきたいポイントなどもたくさん紹介していますので、転職しようかどうかで悩んでいる人はチェックしてみてください。
転職活動時にかかるお金について
転職活動するのにも、以下のように、地味にたくさんお金がかかります。
- 交通費
- クリーニング代金
- スーツなどの購入費
- 書籍費
- 食費
地方から上京して転職活動を行う場合、交通費は特に大きな負担となりますし、場合によっては宿泊費なども必要になります。都内で転職活動をするにしても、面接やエージェントに足を運ぶ回数が増えるだけで金額は大きく変わってきます。
外での活動が増えると合間に外食したり喫茶店に入って休憩したりもするので、1回あたりの金額は小さくても意外とお金がかかる
ちなみに約60パーセント以上の人が、内定をゲットするまでに2ヶ月以上時間がかかったというデータもあります。
転職先を決めるまでに、ある程度時間が必要になることを覚悟しておく必要があり、その分お金も出来るだけ多く用意しておく必要があります。
参考サイト:リクナビNEXTのアンケート調査
会社を辞めてから転職活動すると収入がなくなるので注意する






そして新しい会社に入社してから給料が振り込まれるまでに、最低でも約1ヶ月時間がかかることも忘れずに覚えておきましょう。
妥協して転職先を選ぶのはNG
転職活動をしていくうちにお金がなくなってしまって、妥協して転職先を選ぶことがないように注意!

ただ時間だけを無駄にしてしまいます。
会社を辞めずに転職活動したり、事前にある程度まとまったお金を用意しておかないと、自分の納得いく転職活動が出来ないので注意してください。
転職する前に知っておきたいお金のこと
現在大手企業や一部上場企業など、知名度や歴史のある企業に勤めている場合は、転職する前にクレジットカードやローンの申し込みをしておくほうがよい
理由としては、ベンチャー企業などに転職するとこういった申し込みをする際に不利になってしまう可能性があるからです。もちろん、ベンチャー企業やスタートアップは避けたほうがいいという事ではまったくありません。
しかし金融系のサービスに申し込む際は、いくら事業内容が魅力的でポテンシャルがあっても、知名度や実績がないと一気に不利になってしまうので忘れずに覚えておきましょう。
転職エージェントを利用しよう
毎日忙しくて帰りが遅かったりすると、普段の仕事と並行して転職活動の準備をするのが、難しい人も多いはずです。
そういう場合は転職エージェントを利用して転職活動するのがオススメです。
転職エージェントについては、メリット・デメリットも含め下記の記事で詳しく説明していますので、一読してみてはいかがでしょう。
誰でもできる簡単な転職エージェントの選び方2つと基礎知識
転職活動する際にサポートしてくれる制度について
転職エージェントは、お金以外の面から転職希望者をサポートしてくれるサービスですが、直接お金の面でサポートしてくれる制度もいくつかあります。
失業給付金とは
会社で失業保険に加入していた場合、退職理由関係なく、会社を辞めると失業給付金を貰うことが出来ます。ただし全員が必ずもらえるわけではなく、失業給付金をもらうためには様々な条件があります。
他にも不正受給すると受給した金額の約3倍のペナルティーが発生するなど、注意しなければいけないポイントも色々とあるので、実際に利用する前にしっかりと内容を確認するように注意してください。
また申請してすぐに支給されるわけではなく、一定の期間が必要になります。
会社都合で離職した場合は、お金が振り込まれるまでに、ハローワークで休職の申し込みをしてから約2週間〜1ヶ月程度時間がかかり、自己都合退職の場合は、申し込みをしてから4ヶ月間も時間がかかることになります。
(※ 会社都合の場合は最低でも半年以上雇用保険に加入していれば保険がもらえたり、自己都合の場合でも、夫の転勤や両親の介護など正当な理由があれば、受給開始時期を早める事が可能など、それぞれ例外もあります。)
理由 | 支給期間 |
---|---|
自己都合の場合 | 90日〜150日 |
倒産や解雇の場合 | 90日~330日 |
障害を持つ場合 | 150日~360日 |
ちなみに支給される金額は、離職前の給料の5~8割ほどの金額と言われていて、支給される日額には年齢ごとに上限が設けられています。なお金額が低い人ほど給付率が高くなる仕組みになっています。
年齢 | 支給される日額の上限 |
---|---|
30歳未満 | 6,370円 |
30〜45未満 | 7,075円 |
45〜60未満 | 7,775円 |
60〜65未満 | 6,687円 |
もらえる金額を計算してくれるツールもあるので、こちらも参考にしてみてください。
参考サイト:知らないと損をする失業保険より「失業保険の金額を計算(自動計算ツール)」
失業保険については下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
【ホントにお得?】退職して転職するまでの失業保険の手続きを解説!
再就職手当とは
失業給付金と一緒に、こちらの「再就職手当」についてもしっかりと覚えておいてください。
Question
上で紹介した失業給付金は一番短くても90日分はもらえるわけですが、この支給日数を残したまま就職が決まってしまう場合はどうなるのでしょう。
Answer
その場合は本来もらえる残りの日数分の金額は「再就職手当」というかたちで支給されることになります。
ただしこちらも、支給されるためには「基本手当が支給される残りの日数が所定の日数の3分の1以上残っていること」など様々な条件があります。
支給される金額も「基本手当日額 × 支給される残りの日数 × 50%(60%)」と、失業給付金より少ない金額になります。
とはいえ転職先が決まらないほうがダメージが大きいですし、全くもらえないよりは断然いいので、しっかりと忘れずに申請するようにしましょう。
教育訓練給付金とは




教育訓練給付制度は、厚生労働大臣の指定を受けた教育講座を受講した場合、受講料や入学金の一部を給付金として支給してくれる制度です。雇用保険の支給要件期間が3年以上(初めて支給を受けようとする人は1年以上)ある人などが対象です。
この制度は「一般教育訓練給付金」と「専門実践教育訓練金」の2種類あります。
- 一般教育訓練給付金・・・上限は10万円で、費用の20パーセントが支給
- 専門実践教育訓練金・・・3年間で最大168万円の給付金が支給
2017年10月時点で、全部で給付対象講座は2223講座もあり、人材が不足しているIT分野や専門性の高い資格が必要になる看護師や建築士、そして大学院などでMBAを取得するコースなど、給付対象として様々な講座が用意されています。
制度の詳細や給付対象講座についてはこちらのサイトで確認できるので、興味がある人はチェックしてみてください。
参考サイト:教育訓練給付制度
退職金について
会社によっては、勤続年数が長くなると退職金を支給してくれる会社もあります。
退職金に関しては、こちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
【就業規則に従って円満退職】退職金は法律上どうなっているの?
退職金をもらう場合は、別途「退職所得の受給に関する申告書」を提出すると、税金の面で優遇される
退職金は、給与収入とは別の課税対象となっていて、この申告書を提出しないと退職金の約20パーセント分の税金が天引きされて損をしてしまいます。
退職金がもらえる場合は、退職するまでの間に必ず、会社に申告書を提出しましょう。
地方から上京して転職活動する人が知っておきたいサービス
地方から上京して転職活動する人は、通常よりも転職する際にお金がかかります。知っておくとお得なサービスを2つ紹介しますので参考にしてみてください。
えきねっと
新幹線で移動する場合は「えきねっと」の「トクだ値」などのサービスを利用してチケットを予約すると、交通費が10パーセントから期間によっては最大50パーセント割引きになりなります。

浮いたお金でホテルに泊まることもできるわけだな。
じゃらん 今夜のお宿
じゃらんの「今夜のお宿」はホテルを探す際にお得な特集です。宿泊直前まで泊まる場所を予約できませんが、通常よりもお得な値段で部屋を予約できます。


さいごに
会社都合で退職する場合などは別ですが、転職活動するにも色々とお金がかかるので、転職エージェントなどを有効活用しながら出来るだけ会社は辞めずに転職活動することをオススメします。
もしそれがどうしても難しい場合は、最低限、生活に必要な金額や失業給付金などの制度で貰えるお金を事前に計算してから、会社を辞めるようにしましょう。そうしないと先の見通しが何もない状態になってしまい、苦労もより大きくなります。
転職活動前にしっかりと貯金をし、経済面の心配をなくし、心にゆとりをもって新たな一歩を踏み出しましょう。