この記事で解決できる悩み
- ホワイト企業に転職したい!
- ホワイト企業ってそもそもどんな会社のこと?
- ホワイト企業の見分け方を知りたい!
「転職を検討しているけれど、ブラック企業は避けたい」「転職した先がブラック企業だと気づいてしまった」など、ホワイト企業で働きたいと考える人は多いのではないでしょうか。
この記事では、ホワイト企業の見分け方や、ホワイト企業が多い業界などをご紹介します。
「せっかく転職活動を頑張ってやっと入社したのにブラック企業だった」なんてことがないように、ホワイト企業について知識を深めていきましょう。
ホワイト企業とは?
そもそも、ホワイト企業とはどういう企業のことを指すのでしょうか。
一般的には、働きやすい会社のことを「ホワイト企業」と呼びますよね。
福利厚生や給与などの働きやすさから、入社を希望する人が必然的に多くなるので、他の企業に比べて競争率が高くなる傾向にあります。
人によってホワイト企業の定義は違う
ホワイト企業の定義については明確な基準がありません。
法的に定められているものではないので、「ホワイト企業」の定義は人によって違うのです。
政府の取り組みとしては、働く人の安全面や働きやすい労働環境を確保している企業を認定する「安全衛生優良企業」という制度を厚生省が行っています。
厚生労働省の定めた安全衛生優良企業の認定基準・評価項目には以下のようなものがあります。
厚生労働省の「安全衛生優良企業」の認定基準・評価項目
- 安全衛生活動を推進するための取組状況
- 健康管理の取組状況
- メンタルヘルス対策への取組状況
- 過重労働防止対策の取組状況
- 受動喫煙防止対策の実施状況
- 安全でリスクの少ない職場環境の整備の取組状況
これらを満たすと優良企業として認められるのです。
過重労働防止対策やメンタルヘルス対策への取り組みなど、みなさんが考える「ホワイト企業」とも共通点が多いのではないでしょうか。
自分が重視するポイントを見極めてホワイト企業を考えよう
一番重要なのは自分にとってのホワイト企業を見つけることです。
なぜなら、ホワイト企業の定義は人それぞれ違いがあり、自分の希望とどれだけマッチしているかでその企業がホワイトであるか評価が変わるからです。
どんな会社が働きやすいか、ホワイトかは、個人によって違いがあるので、まずは自分が理想とする働き方をリストアップしてみましょう。

また「休日出勤はいいけどきちんと残業代や手当、評価に反映される会社がいい」「キャリアアップ転職をしていきたいので、職場の人間関係よりも、確実にスキルアップできる環境かどうかを大事にしたい」など、優先順位をつけて整理するのも大事です。
あなたの希望の働き方にマッチしている企業があなたにとってのホワイト企業となりますよ。
ホワイト企業の見分け方7つ
ホワイト企業の見分け方をいくつかご紹介します。
先ほどホワイト企業の定義は人それぞれとご紹介した通り、あくまで一般的にホワイト企業として連想される特徴を元に、その見分け方を解説していきます。
自分によって優先順位の高い条件について見分け方を知るだけでなく、入社後にギャップを感じにくい企業の見分け方のコツを押さえておきましょう。
ホワイト企業の見分け方7つ
- 残業時間が少ないか
- ある程度休みがあるか
- 福利厚生がしっかりしているか
- ハラスメント被害がないか
- 研修が充実しているか
残業時間が少ないか
まずは残業の有無、残業時間の長さについて確認するようにしましょう。
ホワイト企業の場合、基本的に残業がなく、定時に仕事を終わらせることがほとんどです。
採用人数をケチらない、残業しないために業務の効率化を図る、ノー残業デーを設けるなど、残業を減らすための取り組みを会社が率先して行うからです。
繁忙期や業界によっては残業は仕方ない部分もありますが、慢性的な残業の発生は心身にも悪影響を及ぼします。

ある程度休みがあるか、とりやすいか
休日がしっかりとあるかも重要です。
年間休日数は125日を目安にしてみるのがおすすめです。
完全週休二日制で104日。さらに年間の祝日が15日。お盆休みとお正月で6日の計125日です。
ホワイト企業の場合はゴールデンウィークやお盆、お正月などに大型連休を設けている所が多く、年間休日数は125日よりも多くなりますよ。
年間休日が125日よりも少ない場合は週休二日制、祝日は出勤扱いなどの決まりがあるはずなので注意してくださいね。


完全週休二日制と週休二日制
良く似た言葉ですが、内容には大きな違いがあるので注意が必要です。
完全週休二日制と週休二日制の違い
- 完全週休二日制:毎週2日休日がとれる※土日休みと記載がなければ平日休みの可能性有り
- 週休二日制:二日休める週が月に一度は必ずある※月一度のみ二日休めて、それ以外の週は休日が一日だけの可能性有り


福利厚生がしっかりしているか
福利厚生の充実度もホワイト企業を見分ける際に重要です。
福利厚生には、雇用保険や健康保険、労災保険など、法律で加入が義務付けられているものの他に、法定外福利厚生という企業が任意で提供するものも存在します。
たとえば、住宅手当や家族手当、社員食堂や交通費の支給などがあり、こうした社員の働きやすい環境の構築に積極的な企業はホワイト企業であると言えますね。
また、産前産後休暇や育児休暇など、ライフイベントによる休暇への制度や理解がある企業は働く女性からの支持も高く、離職率も低いのが特徴です。
ハラスメント被害がないか
パワハラやモラハラがほとんどないのもホワイト企業の特徴です。
なぜなら、内部の通報システムやそれを利用しても報復されないような体制が整っているからです。
必要以上の叱責や権力を振りかざした理不尽な命令、意図的に誰かを孤立させたり、冗談と称した中傷を繰り返すなど、悪質なパワハラ・モラハラは決して許されるべきものではありませんが、これらの被害に悩む人も多く存在し、根絶が難しい問題でもあります。

口コミサイトなどを利用して、一般的にハラスメントの対象となりやすい女性社員や若手社員の満足度を見てみるのがおすすめですよ。
研修が充実しているか
社内や外部の研修制度が充実しているかもチェックしておきましょう。
社員が成長できる場を会社としても用意、推奨している所はホワイト企業であることが多いです。
また、長期的に雇用し、活躍してくれることを期待して研修を行うので、リストラの可能性も低いと言えますね。
離職率が低いか
ホワイト企業の場合、社員が辞めたいと感じたり、実際に辞めるのが極めて少ないので勤続年数が長くなり、離職率が低いのが特徴です。
逆に転職サイトなどで常に求人を出している企業は、離職率が高くブラック企業である可能性が高いので注意が必要です。
新規案件や業務拡大での増員募集なのか、労働環境に起因する慢性的な人手不足なのか見極める必要がありますよ。
有給を自由に使えるか
有給休暇とは、賃金が発生する休日のことで、勤続年数に応じて所定の日数が付与されます。
2019年4月から労働基準法のもと、「有給休暇義務化」が施行されており、その権利はパートやアルバイトなどの雇用形態でも適用されますよ。
とはいえ、「有給を使うと周りの人に迷惑がかかる」「仕事量が多すぎて有給を使えない」「有給を申請すると嫌そうな顔をされる」など、有給を使えない雰囲気や状況の企業も実際多く存在します。
ホワイト企業の場合は、有給消化率をチェックして定期的に有給の取得を促してくれたり、有給が取りやすい制度や雰囲気を用意してくれます。

ホワイトになりやすい業界・業種
企業努力だけではなく、風土や特性などの要因によりホワイトになりやすい業界・業種が存在します。
今後の転職活動の参考にしてみてくださいね。
ホワイトになりやすい業界・業種
- 1位:電気・ガス業界…ホワイト度3.39
- 2位:鉱業界…ホワイト度3.38
- 3位:リース・消費者金融・クレカ・信販業界…ホワイト度3.24
- 4位:輸送用機器業界…ホワイト度3.23
- 4位:医薬品業界…ホワイト度3.23

たとえば、「電気・ガス」業界は、人が生活するうえで欠かせないものを扱っていますよね。
小売り自由化により、新たに参入した企業もありますが、比較的競合も少ないこともあり、労働時間の管理や福利厚生を充実させている大手企業が多く、ホワイトになりやすい業界といえます。
また、石油や金属などの鉱物を採掘・精錬する「鉱」業界も、比較的競合が少ない業界です。
資源価格や為替の変動などがの影響を受ける可能性はあるものの、仕事内容や仕事量と比較した時の給与や福利厚生への満足度は高い特徴があります。
ほかにも銀行や証券、保険以外の「リース・消費者金融・クレカ・信販」業界は、社員の労働時間削減に力を入れている企業が多いようです。
リフレッシュ休暇や産休・育児休暇などの休暇制度が充実しているうえに、それらを取得しやすい雰囲気があるのが嬉しいですね。
ブラックになりやすい業界・業種
逆に特性上、ブラックになりやすい業界や業種も存在します。
ブラックになりやすい業界・業種
- 1位:飲食サービス業界・宿泊業界…離職率50.4%
- 2位:娯楽業界・生活関連サービス業界…離職率46.6%
- 3位:教育・学習支援業界…離職率45.9%
- 4位:医療福祉業界…離職率39.0%
- 5位:小売業界…離職率37.4%
もっとも離職率が高いのは「飲食サービス・宿泊」業界です。
3年以内の離職率が50%以上と、非常に離職率が高いのが特徴です。
職種としては、飲食店やホテルの店舗スタッフなどが該当しますが、「クレームがキツい」「労働時間が不規則かつ長い」「給料が安い」などの問題点が挙げられます。
特に居酒屋などの場合、飲食店としての業務の他に経理や発注などの雑務があったり、従業員とのコミュニケーションなどのスキルも必要とされるだけでなく、夜遅くの労働によりワークライフバランスが崩れやすい面もあります。

2位の「娯楽・生活関連サービス」業界では、体力的にキツいだけでなく、今後やる仕事が大きく変わらないため「キャリアアップが見込めない」「業界の将来が不透明」などの背景があり、3位の「教育・学習支援」業界においては、膨大な業務量と労働時間の長さに加え、ノルマのキツさもブラックになりがちな要因となっています。
ホワイト企業への転職方法2選
ここまで、ホワイト企業の見分け方や、ホワイトになりやすい業界をご紹介してきました。
とはいえ、一般的にホワイト企業といわれているからと言って、自分にとっても働きやすい企業とは限りませんよね。
大企業であってもホワイト企業とは限りませんし、自分の希望に沿っていなければ働きやすさや満足度は向上しません。
しかし、個人で企業の実情を調べるには限界があるのも事実です。
そこで、以下の方法をおすすめします。
ホワイト企業への転職方法2選
- 口コミサイト見る
- 転職エージェントに聞く
口コミサイトをみる
口コミサイトとは、実際にその企業に勤めている・勤めていた人が会社の内情を書き込めるサイトのことです。
求人情報には、不都合な点は載せない企業が多いので、実際の口コミを調べてみるのがおすすめですよ。
ただし、内容によっては、明らかに自分の不満を書いているだけの場合もありますので、全てを鵜呑みにしないように注意してくださいね。
たとえば、以下のような口コミサイトを使ってみましょう。
口コミサイト | 特徴 |
OpenWork | 会員登録必須、口コミを見る為には自分も会社評価レポートに回答しなければいけませんが、口コミ数は約860万件以上とトップクラスに多いのが特徴です。 無料プランと有料プランがありますよ。 |
口コミの中でも「給与・年収」の情報に力を入れているサイトです。 その企業の平均年収だけでなく、口コミを投稿した人の給与が明細形式で表示されます。 リアルな収入を知りたい人におすすめですよ。 |
転職エージェントに聞く
転職エージェントは転職のプロと言っても差し支えなく、蓄積されたノウハウや業界知識を活かして、どの企業がブラック企業なのか把握しています。
また、知りたい情報を集めてくれたり、希望を伝えることでそれにマッチする企業を複数紹介してくれるので、理想の企業を見つけやすくなりますよ!
転職エージェントは企業と求職者を橋渡しする重要な役目を担っています。
求職者が転職に成功することで企業から報酬を得るシステムなので、あなたの転職が成功するように、面接対策などもしっかりサポートしてくれますよ。
ホワイト企業を希望するなら活用したい転職エージェント3つ
ホワイト企業に転職したい人に、いくつかおすすめの転職エージェントをご紹介します。
自分に合いそうなエージェントにまずは登録してみてくださいね。
ホワイト企業を希望するなら活用したい転職エージェント3つ
- サポートが手厚い:
マイナビエージェント
- 求人数トップレベル:
doda
- 顧客満足度に自信あり:
パソナキャリア
サポートが手厚い:マイナビエージェント


対象エリア |
全国 |
主な利用者層・特長 |
20代 30代 男性 女性 業界全般 職種全般 とくに20代におすすめ IT業界が得意 サポート力あり |
おすすめポイント
- 20代に信頼されている転職エージェントNo.1!
- 幅広い業界の質の良い求人を取り扱っており、その中でもIT業界が得意
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求人数トップレベル:doda
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知っておきたいホワイト企業の見分け方7つと転職方法2選のまとめ
ホワイト企業のまとめ
- ホワイト企業の定義は、それぞれの理想の働き方や条件によって変わる
- 業界特性や一般的にホワイト企業といわれる条件があるので、それを目安に見分けることが大切
- 自分の理想の企業を見つけるなら転職エージェントの利用がおすすめ
いかがでしたか?
自分の求める条件や理想の働き方、優先順位によって、ホワイト企業かどうかは変わってきます。
まずは、自分の中の譲れない条件や希望をリストアップし、あなたにとってのホワイト企業はどんな企業なのか明確にしてみましょう。
自分ひとりで理想の企業を探し出すのは困難ですが、口コミサイトや転職エージェントを利用することで、理想の企業を見つけられる可能性はぐっと高まりますよ!
今回ご紹介した転職エージェントはどれも無料で利用できますので、まずはエージェントに自分の希望や理想の働き方を相談してみましょう。
あなたにとってのホワイト企業が見つかりますように!