この記事で解決できる悩み
- 本当にこの会社に転職していいのかな…。
- 他にも良い企業はあったんじゃないだろうか。
- 内定後の不安や迷いを解消する方法が知りたい
念願の内定を得たのに、本当にこれでよかったのかと漠然とした不安に襲われることがありますよね。
この記事では転職内定後の不安を解消できずに悩む方に向けて、その原因と解消法を解説します。
内定後に不安になる原因をヒントに『転職の内定後の不安を解消する方法8つ』を理解すれば、内定を承諾するべきなのか悩まずに済みますよ。
それではまず、『転職の内定後に不安を感じる「内定ブルー」とは』から見ていきましょう。
転職の内定後に不安を感じる「内定ブルー」とは
企業から内定を得て転職活動を終了した人が、内定獲得後も不安や迷いに悩まされる「内定ブルー」の状態に陥るのはよくあることです。
よくある内定ブルーの症状
- 内定が決まって嬉しいと思いながらも、不安がぬぐい切れない
- 内定先のネガティブな情報を目にし、不安になる
- 今の職場への未練が出てくる
- 複数の企業からの内定を決めきれないでいる
今回も人間関係がうまくいかなかったらどうしよう、またすぐに辞めてしまうかも、といった先行きが不透明なことに対して漠然とした不安にかられ、内定ブルーに陥るのです。
出典:リクナビ「【キャリアアドバイザーに聞く】この不安は内定ブルー? 内定ブルーの原因と対処法」
リクナビの調査によると、アンケートをとった社会人1年目~5年目の332人の約7割が、内定ブルーになったと答えています。


転職の内定後に不安になる原因4つ
多くの転職者が内定ブルーを経験していることがわかりました。
この見出しでは内定ブルーになる原因をくわしく解説していきます。
内定後に不安になる原因を知れば、解消するためのヒントが見つかりますよ。
転職の内定後に不安になる4つの原因
- 内定を承諾すると後戻りができない
- 新しい職場環境や人間関係が怖い
- 生活の変化にうまく適応できるか分からない
- もっと良い転職先があるかもしれないと考える
原因1:内定を承諾すると後戻りができない
ひとつ目の原因は、内定を承諾すると後戻りができないことです。
なにかを得るために、別のものを失うとき、人は決断をためらうものです。
内定承諾すると後戻りできないという思いが、内定後の不安を引きおこします。


ポイント
- 内定保留は伝え方に注意が必要だが、理想の転職への可能性を確保できる手段
承諾か辞退かは、最終的には自分自身で決めなければならないため、後悔のない選択をしたいものですね。
原因2:新しい職場環境や人間関係が怖い
不安になる原因の2つ目は、新しい職場環境や人間関係が怖くなってしまうことです。
入社してみないとわからない、新しい環境や人間関係に不安を覚えるのは当然のことです。
不満があって転職したかったはずなのに、働きなれた環境が恋しく思えてくることもあります。
リクナビNEXT
の「転職先内定後、入社直前に最も不安に感じたことは何ですか?」の下記のアンケート結果を見てみましょう。
アンケート結果
- 半数近くの人が内定後に、人間関係や社風に馴染めるかに不安を感じている

出典: リクナビNEXT
「転職したいけど失敗したらどうしよう…」不安解消のための7つのアドバイス
原因3:生活の変化にうまく適応できるか分からない
内定先が今までと同等の条件で勤務ができないことで、納得のうえの応募であっても不安な気持ちが募ることもあります。
たとえば、全国転勤がある、長時間通勤になる、といったことを覚悟の上で応募したにもかかわらず、いざ内定を目の前にすると不安が募り尻込みしてしまいます。


原因4:もっと良い転職先があるかもしれないと考える
最後は、もっと良い転職先があるかもしれないと考えることが原因で、内定後に不安になることが挙げられます。
もっと良い転職先があると思ってしまう理由
- 本命ではない企業の内定がもらえたが納得できない
- 条件で妥協した企業から内定を得た
- 内定後に悪い評判や口コミを目にする
内定をもらうと、それまでよりも具体的に働く姿をイメージするために情報収集することもあるでしょう。
そのときに、ネガティブな評判や情報を目にして、もっと良い転職先があるのではないかと、不安に陥るのです。
内定後に不安になってしまう原因をヒントに、次の見出しでは不安を解消する方法を紹介します。
転職の内定後の不安を解消する方法8つ
不安の原因がわかったところで、解消に取り組みましょう。
ここでは、転職内定後の不安を解消する方法を8つ紹介します。
転職内定後の不安を解消する8つの方法
- 改めて転職したい理由を明確にする
- 転職先の良い情報を取り入れる
- 環境の変化を楽しむ
- 転職も人生の通過点と割り切る
- 出勤しはじめると自然と解消されるものと知る
- 不安の内容をアウトプットする
- 家族や友人に相談する
- 転職先で役立つスキル習得や準備をはじめる
解消法1:改めて転職したい理由を明確にする
まずはじめの解消法は、転職したい理由を明確にすることです。
転職を決意したとき、転職で叶えたい目的がありましたよね。
内定先でその目的は達成できそうか、今の職場の不満は解消できそうか、いま一度確認しましょう。
ポイント
- 何のための転職なのかを改めて考え直して、再度明確にすれば、内定後の不安は薄れていく
解消法2:転職先の良い情報を取り入れる
転職口コミサイトやSNSで、内定前には知らなかった悪い情報を見てしまい、不安になることもあるでしょう。
しかし、口コミサイトやSNSでは発信者の主観で発言されており、客観性に欠けるため、そのような情報を鵜呑みにして不安になるのはやめましょう。
ポイント
- 不安に陥っているときは悪い情報ばかりが気になるが、良い情報や知りたかった情報も混在しているので、そこに着目するとよい
内定後も企業について調べることは、納得の転職をするために大切です。
情報の取捨選択ができれば、徐々に不安は解消していくはずですよ。
解消法3:環境の変化を楽しむ
解消法の3つ目は、転職で起こり得る環境の変化を逆手にとって楽しむことです。
勤務場所がはっきりしない場合や、全国転勤がある場合、知らない土地に行くことを想像し不安になりがちです。
そういうときは、違った見方で状況を捉えてみましょう。
不安以上に楽しみがたくさんあり、得られるものも多いはずです。


解消法4:転職も人生の通過点と割り切る
転職も人生の通過点だと割り切るのが、4つ目の解消法です。
内定後の不安に押しつぶされそうなあなたは、転職を重大視しすぎているかもしれません。
転職そのものであなたの人生が決まるわけではなく、転職は人生のいち通過点です。
もし今回の転職がだめだったとしても、また次を頑張ればいいだけ、と力を抜いてみましょう。
注意点
- 後がない転職だと思い込むと自分を追い込んでしまう
少し楽観的になることで、不安を抑えられますよ。
解消法5:出勤しはじめると自然と解消されるものと知る
5つ目は、出勤すれば不安は自然と解消されるものだ、というとてもシンプルな解消法です。
不安に思うのは、まだわからない先のことを想像してしまうからなので、入社日が来てしまえばその不安はきれいさっぱりなくなりますよ。


解消法6:不安の内容をアウトプットする
解消法の6つ目は、不安の内容をアウトプットすることです。
不安を感じているときは、手書きでひたすら不安の内容を書き出しましょう。
ポイント
- 書くことで不安を吐き出せてすっきりすると同時に、不安の原因と客観的に向き合うことができる
考えすぎで不安が大きくなっていることもあるので、書き出してみると悩む必要がなかった!と思えるかもしれませんよ。
解消法7:家族や友人に相談する
家族や友人など第三者に相談して不安を解消することが、7つ目の解消法になります。
自分一人で悩んでいて解決できないことも、第三者に相談すれば心が晴れることがあります。
あなたが転職エージェントを利用しているのであれば、担当者に相談するのもいいでしょう。
第三者の意見がすべて正しいわけではないですが、新たに気付かされることがあるかも知れません。
注意点
- 不安が軽減されても、第三者に頼りすぎず自分自身で判断しなければ、後悔することになる
解消法8:転職先で役立つスキル習得や準備をはじめる
さいごの解消法は、転職先で役立つスキルを習得したり、その準備を始めることです。
なぜなら、自分が内定先で期待に応えられる働きができるか、知識や経験が足りないのではないか、という思いが不安の原因になっているからです。
注意点
- 入社までの期間が長ければ長いほど不安は募るため、その期間に転職先で役立つスキルを身につける努力が必要


転職内定後に辞退してもOK
内定後の不安を解消する8つの方法を実践しても、転職への不安が消えないなら、内定を辞退するという選択もあります。
下記のen人事のミカタのQ&Aによると、内定後の辞退のタイミングの割合は56%と高く、選考が進んだ段階でも辞退する人が多いことがわかります。
納得できない気持ちのまま内定承諾するよりは、内定を辞退し、後悔しない転職を目指しましょう。
転職内定後に承諾するか迷ったときに整理すべきこと
ここでは、内定を承諾するか迷ったときに整理すべきことをまとめました。
内定を承諾するか迷ったときは自分自身に問いただそう!
- 内定先で本来の転職の目的を達成できそうか
- 年収を基準に承諾するか辞退するか決めようとしていないか
- この内定を逃したら後がない!と妥協で承諾しようとしていないか
- 内定を辞退することに負い目を感じていないか
- 会社のネームバリューに目がくらんでいないか
転職するときに抱いた目的を見失っていては、内定先でその目的を達成できるかどうか判断できません。
ポイント
- 転職で達成したい目的は、かならず再確認すること
希望の年収なら承諾、希望の年収より下回る場合は辞退、などと年収だけで判断するのは危険です。
そして、希望の条件とは異なるけれど、これを逃したら後がないと思い込んで妥協すると、また転職を繰り返すことになりかねませんよ。


会社のネームバリューや企業のブランドにこだわって決めるのではなく、理想の働き方や雰囲気が合うかどうかで判断することも大切です。
感情や周囲に流されずに、内定先を見つめ直して判断しましょう。
転職内定後に辞退するなら、誠意を持って対応する
転職内定後に辞退することを決断した場合、誠意を持って対応する必要があります。
転職エージェントを利用した転職の場合は、内定の返事は転職エージェント経由で行いますが、自分で応募した場合は自分で連絡することになります。


採用にはコストがかかり、内定者に辞退されることは会社側もダメージを負います。
辞退の場合は、その負担を配慮するおわびの言葉や内定へのお礼を必ず添えましょう。
なお、辞退の理由を具体的に述べる必要はありません。
転職内定後の不安に関するまとめ
多くの転職者は内定後の不安を経験しています。
あなただけが内定ブルーに陥っているわけではないので、心配しないでくださいね。
転職内定後の不安解消に向けて
- 転職の内定後に不安になる原因を知ることが重要
- 転職で達成したい目的を内定先で叶えられるか、改めて考える
- 転職そのもので人生が決まるわけではないため、少し楽観的に考える
最後にもう一度、転職の内定後の不安を解消する8つ方法について確認しておきましょう。
転職内定後の不安を解消する8つの方法
- 改めて転職したい理由を明確にする
- 転職先の良い情報を取り入れる
- 環境の変化を楽しむ
- 転職も人生の通過点と割り切る
- 出勤しはじめると自然と解消されるものと知る
- 不安の内容をアウトプットする
- 家族や友人に相談する
- 転職先で役立つスキル習得や準備をはじめる
自分の人生は転職で決まるわけではありません。
思いつめず今回がダメでもまた転職すればいい、と少し楽観的になってみるのも大事です。
内定後の不安や悩みが解消されて、スッキリと前に進めることを願っています。