この記事で解決できる悩み
- 転職する決心がつかない、他の人はどんな決め手で転職するの?
- 自分にピッタリの企業や転職タイミングがわからない
といった悩みを持つ人向けの記事です。
「そのうち転職したい」「いつかは起業したい」「フリーランスとして独立したい」という人が年々増えています。
株式会社ラーニングエージェンシーが2019年度の新入社員5673人を対象に行った意識調査によると、上記3つの回答が29.2%でした。
じつに3割近くが入社した時点で、将来、会社を離れるつもりでいます。
終身雇用の時代は終わり、あなた自身の価値を武器に渡り歩く、そんな世の中へ加速しています。
あなたが今、転職をするか悩んでいたり、転職の決め手に欠けるなら、この記事が、新しい一歩を踏み出すきっかけになるかもしれませんよ。

【はじめに】昨今の働き方事情 ~旧労働形態の崩壊~
2019年の春、経団連の中西宏明会長(日立製作所取締役会長)が「終身雇用を守れない」といった提言がありました。
また、トヨタ自動車の豊田章男社長の「終身雇用の維持は難しい」といった経済界を牽引する人物の発言が波紋を広げています。
終身雇用制度が主流とされた時代は終わり、いまは早期退職の募集やリストラも当たり前です。
また、人事制度は年功序列型から成果主義型へシフトし、労働形態の多様化が進んでいます。
すでに「正社員は定年まで安泰」といった考えは過去のものとなり、正社員至上主義は崩壊しました。
【転職事情】転職成功の決め手は「仕事の内容・やりがい」
冒頭でも伝えましたが、最近もっとも多い転職の決め手は「仕事の内容」です。
「転職市場の動向について」厚生労働省が出したレポートから引用した下記一文を見ていきます。
厚生労働省が出したレポートによると、転職先を選択した理由として、「仕事内容に興味があった」及び「能力・個性・資格 を生かせる」の割合が高いとのこと。
出典:厚生労働省「労働市場分析レポート」平成30年3月2日
また、転職エージェント「パソナキャリア」の転職希望者に聞いた「就業満足度」に関するアンケートについても紹介します。
こちらも調査結果でも、仕事で重視することは「仕事の内容・やりがい」が1位で、全体の85.9%を占めました。
仕事で重視すること (パソナキャリア面談時のアンケート調査より) | ||
1位 | 仕事の内容・やりがい | 85.9% |
2位 | 年収 | 71.8% |
3位 | 労働時間・休日などの労働条件 | 67.8% |
もしあなたも転職するなら、自分の能力を生かしたやりがいのある仕事に就けると満足できるのではないでしょうか。
では次に、あなたの「満足の行く転職」を明確にして、目的を達成する方法について見ていきましょう。
転職の決め手:あなたの「やりがい」をはっきりさせる
- あなたのどんな仕事の内容にやりがいを感じますか?
- その仕事のどこにやりがいを感じますか?
まずは、これらを明確にしましょう。
なぜなら、たとえ同じ仕事の内容でも人によってやりがいのポイントが違うからです。
具体的には、次のような内容です。
あなたが「やりがい」を感じるのはどれ?
- 報酬に関係なく自由に仕事のやり方を任せてもらいたい
- 決まった作業を集中して、効率的で正確にこなしたい
- 周りの人(会社の仲間やお客様)に感謝されたい
- 直接、接客をして役に立ちたい
このように、「やりがい」は人によって様々です。
仕事の内容を求めて転職活動をする場合は、自分自身のやりがいが何なのかをしっかりと考えて定義する必要があります。
「何となく自分のやりがいはコレかな。」といったあいまいな状態ではなく、完全に明らかにしましょう。
この定義をはっきりさせれば、転職先の希望条件がおのずと導き出せます。
それが、あなたの転職の決め手になります。
では、「転職の決め手」を見極めるための行動について見ていきましょう。
転職の決め手:見極めに必要な6つの行動
転職活動は基本的には、下記のような転職サイトを使う人が多いかと思います。
希望の条件の会社に転職するために、自分に合う求人をしっかりと見極めるコツをご紹介します。
必要な行動1:価値観とやりがいをチェックする
その会社で働いている人の価値観とやりがいをしっかりと確認することが重要です。求人サイトでアピールされていることや複数回出てくるワードなどをしっかりとチェックしましょう。

給与が高かったり、ボーナスの頻度が多かったりする場合は、給与面でのやりがいを感じていると言えます。
福利厚生の場合は、会社の居心地の良さを一番のやりがいにしているかもしれません。
必要な行動2:社員の一日のスケジュールを聞く
価値観を知る上で、社員がどう一日を過ごしているのか面接時に聞いてみるとよいでしょう。
時間の使い方は、仕事への意識が浮き出ます。

会社の価値観を知る上で必要な質問といえるでしょう。
必要な行動3:口コミサイトを確認する
求人サイトや面接時は、会社の都合の悪い側面が隠されている可能性があります。そういった時に活用したいのが、口コミサイトです。
口コミサイトを確認することによって、その会社の本音や隠したい側面が判明するかもしれません。
おすすめしたい人気の口コミサイト
- カイシャの評判
-
転職会議
- OpenWork(旧:Vorkers)(ヴォ―カーズ)
- キャリコネ
全ての情報が正しいかどうかはよく吟味する必要があります。

客観的な事実や制度についての説明、数値まで具体的に落とし込まれていることは比較的信ぴょう性が高いといえるでしょう。
口コミサイトについてはそれぞれ詳しく紹介しているページがあるので興味のある方はどうぞ。
社員の口コミから見るOpenWork(旧:Vorkers)の評判
企業の口コミや面接内容がわかるキャリネコを転職に役立てるコツ4つ
必要な行動4:求人募集が多いところは注意する
求人の募集を常に行っている会社・法人は人が慢性的に足りておらず、ブラックが常態化している可能性がある
また、退職率や離職率が高く、退職者が多く出る前提で採用を行っているというケースも少なからずあるので、面接時に社員から聞いてみるとよいかもしれません。
必要な行動5:実際に会社の雰囲気に触れる
実際に会社の雰囲気を見たり触れたりする機会があるとより良いでしょう。
求人サイトに書いてある情報や面接で出てくる人の情報は、フィルターが掛かっており、会社の空気感をすべて感じとるのは難しいからです。

必要な行動6:転職エージェントを活用する
転職前に、会社の雰囲気に触れる機会がない場合は、転職エージェントを活用すると良いでしょう。
転職エージェントに登録すると、担当者が案件を紹介してくれるため、客観的に自分に合った求人が手元に来るようになります。
また、その求人の全体的な雰囲気や仕事の内容なども把握していることが多いです。迷った時や困った時に相談することもできるため、転職エージェントに登録することをおすすめします。
では、次におすすめの転職エージェント3つを紹介します。
おすすめの転職エージェント3つ
日本最大級の求人数を誇り、登録している企業の種類も多い、おすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
おすすめ転職エージェント3つ
1:doda
2:リクルートエージェント
3:マイナビエージェント
以下、それぞれの転職エージェントのおすすめポイントを紹介します。
おすすめ転職エージェント1:doda
おすすめ転職エージェント2:リクルートエージェント
おすすめ転職エージェント3:マイナビエージェント


対象エリア |
全国 |
主な利用者層・特長 |
20代 30代 男性 女性 業界全般 職種全般 とくに20代におすすめ IT業界が得意 サポート力あり |
おすすめポイント
- 20代に信頼されている転職エージェントNo.1!
- 幅広い業界の質の良い求人を取り扱っており、その中でもIT業界が得意
- サポートが手厚く、面接・書類対策や面談をしっかりと行ってくれる
転職の決め手:「逃げ」の転職か「攻め」の転職か



転職が決まった際に、このように不安に思ってしまうこともあるかと思います。
自分の「やりがい」や本当にやりたい仕事が定義できたとしても、100%自分に合った仕事とマッチすることはありません。100%良くなると確信して次の転職先に進む人も多くはないでしょう。
そんなときにどのように決断すればよいのか。
転職を考える人の理由から「逃げの転職」「攻めの転職」の大きく2つに分けて、転職の決め手について考えていきます。
「逃げの転職」の決め手
逃げの転職とは“会社への不満”が原動力になっている転職です。一方、攻めの転職とは“自分への不満”が原動力になっている転職です。
逃げ、攻めどちらの理由に良い悪いはありません。
逃げの転職における決め手となるのは「会社への不満が社内で解決できる問題かどうか」
会社への不満が解決できるかどうか、社内調整してくれそうな問題かどうかを一旦検討し、可能そうであれば改善のために一度動いてみるのがよいでしょう。
それでも難しければ転職のタイミングになります。社内で解決できない問題の場合は、転職に踏み切ってもよいでしょう。
「攻めの転職」の決め手
攻めの転職における決め手となるのは「次の転職先の方向性ややりたいこと、行きたい会社がしっかりと定まった時」
攻めの転職の場合は逃げの転職に比べて、転職先に課す基準やハードルを高く設定する傾向にあります。そのため、転職先がもし自分に合わなかった時に苦労します。
業務時間以外であれば、会社在籍中に転職活動するのは悪いことではありません。転職活動は会社に在籍中に、ある程度のところまで進めておくとよいでしょう。
転職の決め手:「やりがい」を明確に
- 自分が何に不満を感じているのか
- 仕事において譲ることのできない点
- 自分が「やりがい」を感じられるポイント
転職を成功させるためには、これらをしっかりと整理しましょう。
自分のやりがいを明確に定義できれば、求人を探す時や面接を受ける時、転職する会社を決断する時など様々な場面で判断する基準ができます。
判断する基準ができると、自分の理想に近い転職をすることが可能になり、成功へと近づきます。
転職の決め手のまとめ
- 後悔しないための転職の決め手
- 転職先の見極めに必要なこと
- 転職を成功させるための考え方
ひとそれぞれ、どんな仕事を求めるのか、何にやりがいを感じるかには差異があり、自分なりの価値観をしっかりと整理する必要があります。
また転職の見極めに必要なこととして、以下6点をご紹介しました。
また、攻めの転職か守りの転職にもよって転職の決め手は変わってきます。自分が攻めの転職なのか、守りの転職なのかをしっかりと整理しましょう。
- 自分が何に不満を感じているのか
- 仕事において譲ることのできない点
- 自分が「やりがい」を感じられるポイント