この記事で解決できる悩み
- 無職期間があっても転職できるかな?
- 無職期間を設けて転職活動をする場合のメリット・デメリットを知りたい
- 無職期間は転職に影響するの?
やむを得ず無職期間ができてしまいそうなとき、それがどう転職に影響するか気になりますよね?
この記事では、このような悩みを解決するために、無職期間について以下の内容を解説します。
この記事の主な内容
- 無職期間が転職活動に与える影響
- 無職期間を設けて転職活動したときのメリットデメリット
- 無職期間があっても転職を成功させるコツ
『無職期間があっても転職を成功させるコツ5つ』を理解すれば、無職期間があっても転職を成功させるために必要なことがわかりますよ。
それではまず、『【はじめに】退職して無職になる人は年間100万人を超える』について見ていきましょう。
【はじめに】退職して無職になる人は年間100万人を超える
年間で退職後に無職期間のある人はどれくらいいると思いますか?
厚生労働省の発表によると以下のようになっています。
厚生労働省「雇用保険事業年報 I 全国の状況」平成30年度主要指標
- 離職票の交付枚数: 477万9000枚
- 失業給付(基本手当)の初回受給者数:105万5000人
失業手当を受け取っている人は退職後、無職期間に転職活動をしているということです。
このような人たちは年間100万人以上いることがわかります。
転職で採用企業が無職期間について気にする理由4つ
つぎに、転職で採用企業が無職期間について気にする理由を4つ解説します。
採用企業がどんな点を気にするのかチェックし、面接に備えましょう。
転職で採用企業が無職期間について気にする理由4つ
- 仕事に対する意欲が落ちていないか
- 採用条件にこだわりすぎていないか
- ビジネスの勘やスキルが鈍化していないか
- 人あたりや性格に問題があるのではないか
理由1:仕事に対する意欲が落ちていないか
ひとつ目の理由は仕事に対する意欲が落ちていないかです。
無職期間が長いと、仕事モードに入るのが難しいのではないか、と懸念されるからです。

やる気がないから無職なんじゃないの?

面接では、無職期間が長くても仕事に対する意欲が薄れていないことをアピールするのが大切です。
理由2:採用条件にこだわりすぎていないか
次の理由は、採用条件にこだわりすぎていないかです。
ある程度のキャリアがあるのに無職期間が長い場合、採用条件にこだわりが強すぎるのでは?と思われる場合があります。

柔軟性がない人なのかな…完璧主義過ぎて社内にトラブルになったら困るな
採用条件にこだわって、望む条件の会社を探し続けるのは間違ったことではありません。
しかし、自分のスキルや能力に見合っていなかったり、そもそも現実的ではない条件を希望している可能性はありませんか?
自分の市場価値と希望の条件が見合っているのか、客観的に見つめなおすことも大事ですよ。
理由3:ビジネスの勘やスキルが鈍化していないか
続いて3つ目の理由は、ビジネスの勘やスキルが鈍化していないかです。
無職期間が長いと、多くの人が仕事のやり方を忘れてしまったり、仕事に対する意識が低下してしまいます。
そうなると、現場で力を発揮するのに時間がかかる可能性があり、企業は採用するのをためらいます。
中途採用の場合、企業は即戦力が欲しいので、「ブランクがなく常に現役の人」と「ブランク有りで能力が鈍っている人」であれば、理由がない限り前者を選ぶでしょう。
無職の期間も気を抜きすぎず、スキルアップを心がけましょう。
理由4:人あたりや性格に問題があるのではないか
4つ目は人あたりや性格に問題があるのではないか、という理由です。

もしかして前の職場でトラブルになったりとか…?
前職で人間関係などで問題を起こしたのではと思われたりします。
そうならないためにも、良い印象を与えられるようにメールのやり取りや面接では気をつけましょう。
無職期間を設けて転職活動するメリット3つ
無職期間を設けて転職活動するメリットを3つ解説します。
無職期間を設けて転職活動するメリット3つ
- 転職活動に集中できる
- 短期間で未経験スキルの習得ができる
- 打ち合わせや採用面接の日程調整がしやすい
無職期間というとマイナスにとらえてしまいがちですが、無職期間を有意義に過ごせば、良い転職に繋げられますよ。
メリット1:転職活動に集中できる
ひとつ目のメリットは転職活動に集中できることです。
在職中に転職するのは体力的にも精神的にも大変ですよね。
面接で有休と取得するために同僚に気を配ったり、多忙な人だと残業の合間に転職活動をしなければいけません。
無職期間を設けることで結果的に在職しながら転職活動をするより、転職活動の期間を短縮できる可能性がありますよ。
メリット2:短期間で未経験スキルの習得ができる
次のメリットは、短期間で未経験スキルの習得ができることです。
無職期間中は、在職中よりも比較的時間に余裕があるので、スキル習得に多くの時間を使えるからです。
1日あたりで使える時間も多いので、キャリアップやキャリアチェンジの目的で新たなスキルを習得する場合、短期間に集中して取り組めますよ。

メリット3:打ち合わせや採用面接の日程調整がしやすい
3つ目は打ち合わせや採用面接の日程調整がしやすいことです。
在職中だと急な電話に出られなかったり、面接のために有休と取得するなど会社を休む必要があります。

無職期間を設けて転職活動するデメリット3つ
この見出しでは無職期間を設けて転職活動するデメリットを3つ解説します。
無職期間を作って転職活動するデメリット3つ
- 収入がなくなる
- 企業側の採用判断で不利になる
- 無職期間が長引くと焦りを感じる
デメリット1:収入がなくなる
最も大きいデメリットは収入がなくなることです。
収入がなくなれば貯蓄を削って生活をすることになります。
転職活動は交通費や通信費などコストがかかるので、貯蓄だけで生活するにも限度があります。
あらかじめ、無職期間中の転職活動費や、生活費を試算してから退職するようにしましょう。

デメリット2:企業側の採用判断で不利になる
企業側の採用判断で不利になるのもデメリットです。
3カ月以内であれば、それほど不利にはなりませんが、6か月以上になると明らかに採用に影響するようになります。

デメリット3:無職期間が長引くと焦りを感じる
3つ目のデメリットは、無職期間が長いと焦りを感じてくることです。
無職期間が長引けば無収入の期間も長引きますし、転職活動でも無職期間について触れられる機会が多くなり、採用選考に関係してくるのではないかと不安になったりします。
精神的に疲れ果てたり、焦るあまり転職先を妥協して、結局すぐに退職してしまう場合もあるでしょう。
こうした悪循環にハマってしまう前に、どうして無職期間が長引いているのか、自分の行動を見直し、改善が必要な場合は改善して転職を成功させましょう。
自分だけでは理由がわからない場合は、転職エージェントなどを利用して、プロのアドバイザーの意見を聞いてみるといいですよ。
無職期間があっても転職を成功させるコツ5つ
この見出しでは、無職期間があっても転職を成功させるコツ5つについて解説します。
無職期間があっても転職を成功させるコツ5つ
- 退職前に転職活動の計画を立てておく
- 失業給付金や年金免除の手続きをしておく
- 家族の同意を得ておく
- 採用面接で無職期間についての説明を準備しておく
- 転職エージェントを活用する
コツを理解すれば、無職期間があっても転職を成功させるために、具体的にどのように行動すればいいのかわかりますよ。
コツ1:退職前に転職活動の計画を立てておく
まず、退職前に転職活動の計画を立てましょう。
採用時にマイナスにならない無職期間は、3か月から最大で6か月といわれています。
3か月区切りでスケジュールを作成するのがおすすめです。
3か月ごとに、貯蓄はどれだけあるか、スケジュールの確認、今後どのように転職に取り組んでいくのか見直しましょう。
コツ2:年金や健康保険などの手続きをしておく
コツの2つ目は失業給付金や年金免除の手続きをしておくことです。
無職期間中は無収入になるので、失業給付金を受給することで転職活動がしやすくなります。
また、国民年金の支払いは無収入の状況では負担が多くなりますので、免除申請をしましょう。
国民年金の免除条件など、退職後の各種手続きについては、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
コツ3:家族の同意を得ておく
家族の同意を得ておくのも忘れてはいけません。
配偶者や子どもなど家族がいる状態での転職活動は、家族の理解や協力が必要です。
勝手に進めるのではなく、十分に話し合いお互いの考えをすり合わせながら進めましょう。
コツ4:採用面接で無職期間についての説明を準備しておく
4つ目は、採用面接で無職期間にどう過ごしていたか説明を準備しておくことです。
先程も述べましたが、無職期間が長いと企業はあなたに対して不安を感じます。
ブランク期間を曖昧にごまかすのではなく、無職期間中にどんな成長ができたのかを伝えましょう。
採用企業が納得できる理由を事前に準備しておくことで、企業があなたに対するマイナスイメージを軽減できます。
コツ5:転職エージェントを活用する
最後のコツは、転職エージェントを活用することです。
自分ひとりでは行き詰っていた転職活動も、プロの力を借りればすんなり内定をとれる可能性は十分にあります。

無職期間のある人向けの転職エージェント3選
- サポートが手厚い
マイナビエージェント
- 求人数が多くて使いやすい
doda
- アドバイザーのレベルが高い
パソナキャリア
サポートが手厚い
マイナビエージェント 


対象エリア |
全国 |
主な利用者層・特長 |
20代 30代 男性 女性 業界全般 職種全般 とくに20代におすすめ IT業界が得意 サポート力あり |
おすすめポイント
- 20代に信頼されている転職エージェントNo.1!
- 幅広い業界の質の良い求人を取り扱っており、その中でもIT業界が得意
- サポートが手厚く、面接・書類対策や面談をしっかりと行ってくれる
求人数が多くて使いやすい
doda 
アドバイザーのレベルが高い
パソナキャリア 
無職期間があっても転職で不利になりにくい活動4つ
無職期間があっても転職で不利になりにくい活動を4つ紹介します。
無職期間があっても転職で不利になりにくい活動4つ
- 公的支援活用
- 資格取得
- ワーキング・ホリデー
- フリーランス活動
この4つを活用して無職期間を過ごしていた場合は、期間が長くてもデメリットになりづらいといわれています。
活動1:公的支援活用
公的支援とはいわゆる、「教育訓練給付制度」や「公共職業訓練」のことです。
このような公的支援の制度を受講すると、無職期間中もスキルアップに努めていたとされ不利になりにくいです。
公的支援活用
- 教育訓練給付制度
厚生労働大臣が指定する講座を受講し修了すると、支払った学費の20%(上限10万円)が給付 - 公共職業訓練
雇用保険を受給している求職者を対象に訓練を無料で実施(テキスト代等は自己負担)
受講しながら手当がもらえる職業訓練については、以下の記事で詳しく解説していますよ。
活動2:資格取得
次に、無職期間を利用して、資格取得した場合も不利になりにくいです。
希望した職種に関連する資格であればプラスに働く可能性があります。
しかし、状況によってはメリットにならないこともあるので、過信しすぎてはいけません。


活動3:ワーキング・ホリデー
3つ目は、ワーキング・ホリデーなどの短期の語学留学をしていた場合です。
留学中に何を学び、何を得たのか、それを今後どう企業で活かせるのか、伝えましょう。
ワーキング・ホリデーとは
- 18歳~30歳が対象
- 日本と協定国の異文化交流や相互理解を促進するための海外留学制度
活動4:フリーランス活動
無職期間中もフリーランスとして働いていた場合は、メリットになりやすいです。
なぜなら、無職期間中にスキルが鈍っている可能性や、サボっていたのではないかといった不安を打ち消せるからです。
フリーランス中にできた実績を具体的に伝えて仕事への意欲をアピールしましょう。
【無職期間のある転職】まとめ
【無職期間のある転職】まとめ
- 無職期間があっても計画を立て、自分のスキルアップを続けていれば内定はとれる
- 在職中に転職するよりも時間に融通が利くが、資金不足になりやすいのがデメリット
- 無職期間は長くなりすぎると転職活動に影響する
いかがでしたか。
この記事で紹介した『無職期間があっても転職を成功させるコツ』をしっかりと理解して行動すれば、無職期間があっても転職を成功させることができますよ。
転職を成功されるためには、相応の努力が必要ですし、行き詰まることもあるでしょう。
そんな時はひとり悩みすぎず、周囲の人に助け求めましょう。助けを求めるのは決して恥ずかしいことでありませんよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。あなたに良い未来が訪れますように!