- 転職したいがスキルが不安…有利になる資格を知りたい
- 持ってるだけで有利になる資格を知りたい
この記事は以上のような疑問を解決できる記事になっています。
結論から言えば、実際は持っているだけで転職が有利になる資格というものはよほどの専門職でなければありません。
資格もですが、中途採用では実際経験してきたスキルのほうが評価されるからです。
この記事では、その現実を踏まえて、持っているだけで有利になる確率が高い資格についてや資格以外で有利に進めるための方法を紹介します。
持っているだけで転職に有利になる資格は実は少ない
薬剤師や公認会計士など、仕事をするために資格が絶対に必要になる職種もいくつかありますが、持っているだけで転職に有利になる資格は、実はそこまで多くありません。
不動産関係の仕事など一部例外もありますが、基本的には、資格よりも「実際の仕事を通して得た経験やスキル」の方が評価される
どの資格を取るのがいいのか情報を得ようと思って検索した人は、拍子抜けしてしまったかもしれません。
極論、転職のために資格勉強をがんばるくらいなら、現在の仕事をがんばって成果をあげるほうがいいですし、別に必要な準備をするほうが、転職に有利になる可能性が高いです。
転職に失敗する2つの大きな原因
転職のために「とりあえず資格を取ろう」と考えていた人は、今のままだと転職に失敗してしまう可能性が高いので注意しましょう。
転職に失敗する原因は大きく2つ
- 失敗の原因1:転職先の仕事をするために必要な能力を把握できていない
- 失敗の原因2:必要な能力が足りていない
失敗の原因1:転職先の仕事をするために必要な能力を把握できていない
転職のために「とりあえず資格を取ろう」と考える人は、このパターンに当てはまる可能性が高いです。
資格の勉強を始める前に、それが自分の志望する企業で本当に求められているものなのか、自分の勝手なイメージだけで判断せずにしっかりと確認することが大切
必要な能力をしっかりと調べた上で対策を練らなければ、勉強のために費やした時間を無駄にしてしまう可能性もあります。
失敗の原因2:必要な能力が足りていない
必要な能力をしっかり把握できていても、その能力が自分になければ、当然採用してもらえません。

このような場合は自分で努力して点数をアップさせる必要がありますし、場合によっては、仕事に必要な新しいスキルを全くのゼロから身につけなければいけないこともあります。
転職活動を成功させるためには
「志望企業で必要とされているスキルを正確に把握していて、そういったスキルが自分にしっかりと備わっていることを、採用担当者が納得出来るように伝えること」が必要になります。
極論「調査と行動(努力)」の2つがしっかりと出来れば、転職を成功させることが出来るわけです。
転職で成功するために絶対知っておきたい転職で失敗する人の特徴3つ
転職する際に有利になる確率が高い資格8選
数ある資格の中から、他の資格よりも、持っていると有利になる可能性が高い資格を全部で8個ピックアップしてみました。
- 転職に有利な資格1:宅建士(宅地建物取引士 )
- 転職に有利な資格2:FP(ファイナンシャルプランナー)
- 転職に有利な資格3:ITパスポート
- 転職に有利な資格4:TOEIC / 英検
- 転職に有利な資格5:医療事務 / 調剤事務
- 転職に有利な資格6:建築施工管理技士 / 電気工事施工管理技士
- 転職に有利な資格7:MOS( Microsoft Office Specialist )
- 転職に有利な資格8:自動車運転免許

転職に有利な資格1:宅建士(宅地建物取引士 )
主に不動産取引の仕事に必要な資格
この資格を持っていると担当できる業務の範囲が広がることから、会社によっては資格を持っているだけで有利になる可能性が高いといわれています。
※会社によっては資格を持っていることが必須の会社もあります。

独学ではなく専門学校や通信講座などで勉強しないと、合格することは難しいといわれています。
ちなみに宅建士は、不動産だけではなく、建築業界や金融業界で仕事する際にも活かせる資格です。会社によっては宅建士の資格を持っていると毎月の給料に上乗せして資格手当を支給してくれる会社もあります。
転職に有利な資格2:FP(ファイナンシャルプランナー)
投資、相続、税金、住宅ローンなど、お金の仕事に役立つ資格
銀行や保険などの金融業界や、住宅メーカーなどで仕事をする際に特に役立つとされていて、資格は3級~1級まであります。すでにこれらの業界で働いている人にとっても昇給につながる資格といわれています。
試験は例年、1月、5月、9月の三回開催されるようになっていて、学科試験(マークシート方式)と実技試験(記述式)の両方に合格する必要があります。

転職に有利な資格3:ITパスポート
通称「 I パス 」と呼ばれるITパスポートも人気資格のひとつ
経済産業大臣が実施している国家資格で、ITパスポートの取得を推奨している大手企業もあり、この資格を持っていればITの基礎知識についてある程度理解していることを証明できます。

転職を抜きにしても、ITスキルは今やどんな人にも必要なものですから、基礎知識を学びたい人に向いている資格といえます。
ちなみに合格のボーダーラインは6割以上で、受験者の合格率は約50パーセント前後になるそうです。他の国家資格に比べると比較的取りやすい資格です。
転職に有利な資格4:TOEIC / 英検
TOEICや英検など英語に関する資格も転職に有利
必須条件の箇所にTOEICなどの記述がある場合は有利になる可能性が低いですが、「あると好ましい条件」や「あると尚可」の箇所にTOEICについて記載がある場合は、武器になる可能性が高いでしょう。

英語を扱う仕事がしたい場合は、積極的にアピールするようにしましょう。
なおTOEICや英検に関しては、会社や業務内容によって求められるレベルが変わってくるので、事前にしっかりとチェックしておくことが大切です。
転職に有利な資格5:医療事務 / 調剤事務
医療事務や調剤事務の資格は女性に人気の資格
病院や薬局(ドラッグストア)でパートの仕事をする際に役立ちます。

万が一旦那さんの仕事の都合で転勤になった場合、引っ越し先でも働く場所を見つけやすいといえます。
どちらも国家資格ではありませんが、業務に関連する知識を学べますし、資格を取るために努力して勉強したことは、転職する際のアピール材料のひとつになります。
資格は簡単で取得しやすく、試験は自宅で教材をみながら受験できるようになっています。
転職に有利な資格6:建築施工管理技士 / 電気工事施工管理技士
主に土木・建築分野の仕事で有利

求人の歓迎スキルの欄にこれらの資格が記載されている会社もありますし、会社によってはこのいずれかの資格を取得すると、毎月の給料に上乗せして資格手当を支払う会社もあるので、土木・建築分野の中ではニーズの大きい資格のようです。
どちらも国家資格ですが、学科と実地試験の2種類あり、両方合わせた合格率は約40~50%ほどになっています。
転職に有利な資格7:MOS( Microsoft Office Specialist )
持っていて損をすることはまずない資格
Word、Excel、Power Pointなどのソフトを利用できると、特に事務などの職種の場合は有利になる可能性が高いですし、直接的に転職で有利にならなくても、そもそも仕事で利用する機会が多いものなので、資格を取って損をすることはまずないでしょう。

Wordはほぼ文章作成のために使用するものですし、ExcelやPower Pointの知識がつけば対応できるはずです。
試験は毎月一回日曜日に開催されているので、自分の好きなタイミングで申し込みをしましょう。最短2ヶ月前から申し込み可能です。
転職に有利な資格8:自動車運転免許
持っていて損をしない資格のひとつ
すでに持っている人も多いかもしれませんが、資格欄などには忘れずに書くほうがいいですし、まだ持っていない人は早めに取っておくほうがいいかもしれません。
営業職の場合は車を利用して移動する機会もありますし、地方などの場合は車の免許が必須条件になっている会社も多いです。

免許を新しく取得する場合は約30万円程度のお金が必要になりますが、合宿の方が比較的値段を抑えられるようです。
資格以外で転職活動を有利に進めるために必要な5つのこと
資格を取る以外で、転職活動を有利に進めるために知っておきたいことは、以下の5つです。
転職活動を有利に進めるために
必要なこと1:転職する目的を整理する
必要なこと2:不満は自分で解決できないものか一度考えてみる
必要なこと3:自分の経歴や強みを整理したり、応募する企業のことをしっかりと調べる
必要なこと4:転職するために普段の仕事で新しいことにチャレンジしたり、副業にチャレンジしてみる
必要なこと5:転職エージェントを利用すると有利に転職活動を進められる可能性が高くなる
まとめ
- 転職に失敗する原因
⇒ 転職先の仕事をするために必要な能力を把握できていない
⇒ 必要な能力が足りていない - 転職する際に有利になるかもしれない資格8選
- 資格以外で、転職活動を有利に進めるために必要なこと
⇒ 転職する目的を整理する
⇒ 自分の経歴や強みを整理したり、応募する企業のことをしっかりと調べる
⇒ 転職エージェントを利用すると有利に転職活動を進められる可能性が高くなる
転職に有利になる資格、不採用になってしまう2つの原因について紹介しました。
最初にも書きましたが「とりあえず資格を取ろう」では転職に失敗する可能性が高いです。事前に志望する企業が求めている人材を理解した上で転職活動とスキルアップを進めていきましょう。