この記事で解決できる悩み
- 50代でも転職ってできるの?
- 50代で転職に失敗する人ってどんな人?
50代の転職というと、他の年代よりも厳しい印象がありませんか?
この記事では、50代の転職の悩みを解決するために、以下の内容について解説します。
この記事の主な内容
- 50代の転職の厳しい現実
- 50代の転職で失敗しやすい人の特徴
- 50代の転職で成功するコツ
『50代の転職を成功させるコツ4つ』を理解して実践すれば、50代の転職でも成功率を上げられますよ。
実際、少子高齢化の関係もあり、経験豊かな50代を求めている会社も増えつつあります。
それではまずは『50代で転職の厳しい現実5つ』について見ていきましょう。
【はじめに】50代で転職の厳しい現実5つ
はじめに、50代の転職が厳しい5つの現実について解説します。
50代の転職は他の年代よりも転職に時間がかかったり、転職先が決まりづらいと聞いたことはありませんか?
50代の転職の現実がどういったものなのか、以下の5つにまとめました。
【はじめに】50代で転職の厳しい現実5つ
- 50代の転職者が近年増えている
- 50代の転職理由の多くは労働条件への不満
- 50代の転職成功率は低い
- 50代の転職活動は時間がかかる
- 50代は転職先の環境に馴染むのが大変
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
現実1:50代の転職者が近年増えている
ひとつめは50代の転職者が近年増えていることです。
2019年の労働力調査によると、45歳から54歳の転職者は57万人です。
転職者全体が351万人なのを考えると、15%が45歳から54歳になります。
直近5年間を見ると、年々増加しているのがわかります。
転職者数(万人) | |
---|---|
2014 | 41 |
2015 | 45 |
2016 | 51 |
2017 | 50 |
2018 | 55 |
2019 | 57 |
高齢化の影響や社会的な働き方の変化もあり、今後もますます増加していくのが予想されます。

現実2:50代の転職理由の多くは労働条件への不満
現実の2つ目は、50代の転職理由の多くは労働条件への不満なことです。
ミドルシニアマガジンの調査によると、以下のように理由があげられています。
自己都合による離職の理由トップ6
- 1. 労働条件(賃金以外)がよくなかったから(27.4%)
- 2. 満足のいく仕事内容でなかったから(23.8%)
- 2. 人間関係がうまくいかなかったから(23.8%)
- 4. 賃金が低かったから(21.3%)
- 5. 会社の将来に不安を感じたから(19.7%)
- 6. 能力・実績が正当に評価されないから(15.9%)
給与に不満があるわけではなく、労働条件に不満をもって退職する人が多いのがわかりますね。
続いて「満足のいく仕事内容でなかった」「人間関係がうまくいかなかった」となっています。
現実3:50代の転職成功率は低い
3つ目が、50代の転職成功率の低さです。
厚生労働省の「平成30年雇用動向調査」によると、40~50代になると転職入職率が一気に下がるのがわかります。
50代の転職成功率が低い理由をまとめると、以下のようになります。
50代の転職成功率が低い理由
- すぐに定年を迎える
- 健康面に不安がある
- 若者より教育コストがかかる
- 年下の上司との人間関係が不安
- 新しい職場になじめるか
- 若手よりも人件費が高い
50代になると、長年培ってきたキャリアやプライドがあるため、人に教わることが苦手な人もいます。
うまく会社に馴染めるか懸念され、採用を躊躇する企業も少なくありません。
60代は定年退職などで非正規雇用になることが多いので、人件費が下がります。
そのため50代より雇用が増えるのです。
現実4:50代の転職活動は時間がかかる
4つ目は、50代の転職活動は、若者よりも時間がかかる傾向にあることです。
先ほどの見出しで述べた、「転職成功率が低い理由」が原因で、年齢を理由に落とされることが少なくありません。
エン ミドルの転職の調査結果では、50代の半分以上の54%が入社までに半年以上かかったとこたえています。
転職活動が長期化することが多いので、それを見越した計画を立てることが大切ですよ。
出典:エン ミドルの転職「転職活動期間」について(2018年版)
現実5:50代は転職先の環境に馴染むのが大変
最後が、50代は転職先の環境に馴染むのが大変だということです。
新しい文化を受け入れられなかったり、年下の人に素直にものを教わるのが難しかったり、苦手な人が少なくないからです。
数十年培ってきたキャリアとプライドがあり、なかなか素直に教えを乞えないかもしれません。
しかし、新しい職場には、新しい職場のルールがあります。
自分から職場になじむ努力が大切ですよ。
職場に早くなじむコツ
- 挨拶をする
- 業務内容や職場のルールを覚える
- わからないことはわからないままにしない

50代の転職で失敗しやすい人の特徴3つ
つぎに、50代の転職で失敗しやすい人の特徴を3つ解説します。
50代の転職で失敗しやすい人の特徴3つ
- 自分の市場価値が分からない
- 転職条件にこだわり過ぎる
- 前向きな転職理由がない
この3つの特徴を自分に置き換えて考えてみましょう。
特徴1:自分の市場価値が分からない
自分の市場価値が分からない人は失敗しやすいです。
企業は50代の人には会社引っ張っていけるような即戦力を求めているからです。
特別な専門スキルを持っていなかったり、逆にスキルがあってもその企業がそれを必要としていなければ、市場価値は高いとは言えません。
自信が持てず自分を過小評価したり、根拠もなく過大評価していませんか?
客観的に自分の市場価値を判断できないときは、転職エージェントに依頼してプロの意見を聞くのがおすすめですよ。
特徴2:転職条件にこだわり過ぎる
転職条件にこだわりすぎる人も失敗しがちです。
条件にこだわりすぎると良い求人を逃がしてしまうことがあるからです。
細かい希望をつけすぎると、ただでさえ数少ない求人をさらに減らしてしまいかねません。
転職エージェントやハローワークで求人を検索しても、理想が高すぎて応募できる企業がない、なんてことも少なくないでしょう。
そうなると、いつまでたっても成功に結び付かず、長期化してしまいます。
ある程度は諦めて、年収や地位よりも、転職先を見つけることを重要視するのも必要ですよ。
特徴3:前向きな転職理由がない
前向きな転職理由がない場合も失敗しやすい傾向にあります。
転職したい理由が今の職場への不満など、ネガティブな理由しかない場合、また同じことを繰り返すのではないかと企業側に不信感を与えるからです。



そうならないようにも、転職理由は前向きなものを準備しましょう。
ネガティブな理由が発端だとしても、その理由をポジティブな言い回しにすれば、与える印象は大きく変わりますよ。
50代の転職を成功させるコツ4つ
失敗しがちな特徴をふまえて、50代の転職を成功させるコツを4つ解説します。
50代の転職を成功させるコツ4つ
- しっかりと自己分析する
- こだわりを捨てる
- 人脈を使って転職先を探す
- 中高年向けのサービスのある転職エージェントを利用する
50代での転職は確かに簡単ではないかもしれません。
しかし、一つひとつコツをつかんでいけば不可能ではありません。
少しでも成功率を上げるためにもしっかりチェックしましょう。
コツ1:しっかりと自己分析する
ひとつ前のコツは、まずはしっかりと自己分析することです。
自分の強みは何なのか、どんなスキルがあるのか、どんな経験があるのか、自己分析することで自分のスキルが客観的にわかりますよ。
また、なぜ転職したいのか、転職で譲れない条件は何なのかなど、理由や条件を整理して転職に臨みましょう。
自分一人では難しい、どうしても偏った分析になってしまう場合は転職エージェントを利用してプロの意見を取り入れるのがおすすめです。
コツ2:こだわりを捨てる
コツの2つ目は、こだわりを捨てることです。
先ほども述べたように、こだわりが強いと会社に馴染めないのではないかという不安を与えてしまうからです。
コツ1で洗い出した転職条件に優先順をつけて、妥協点を探りましょう。
妥協するポイント
- 年収
- 役職
- 中小企業やベンチャーも応募する
- 正社員以外も検討する
コツ3:人脈を使って転職先を探す
コツの3つ目が、人脈を使って転職先を探すことです。
長年培ってきた人脈があれば、あなたの人となり次第では知人からスカウトが受けられる可能性があるからです。
今までかかわってきた会社の人が、あなたの能力を欲しいと思っているかもしれません。
若手よりも経験がある分大きな強みといえます。
コツ4:中高年向けのサービスのある転職エージェントを利用する
最後のコツは中高年向けのサービスがある転職エージェントを利用することです。
50代の転職は求人数も少なく、期間もほかの年代に比べて長くなる傾向にあります。
ひとりで転職を進めるのではなく、転職エージェントを利用すると効率よく転職活動を進められますよ。
50代の転職におすすめな転職エージェント
- 求人数が業界トップレベル:
doda
- 顧客満足度第1位:
パソナキャリア
- 20万件以上の取り扱いがある: リクルートエージェント
何かに特化したスキルやキャリアに自信がある人は、ハイキャリア向けの転職エージェントもおすすめです。
ハイキャリアな50代の転職におすすめな転職エージェント
- ヘッドハンティング型のハイキャリア向け:
ビズリーチ
- 海外企業や外資系に強い:
JACリクルートメント
- リクルートが運営するハイキャリア向け: リクルートダイレクトスカウト
【50代の転職の現実】まとめ
【50代の転職の現実】まとめ
- 50代の転職は厳しい面もあるが転職エージェントなどを利用すれば不可能ではない
- 自分を客観的にみれなかったり、こだわりが強すぎると転職は難しい
いかがでしたか。
50代でもこの記事で紹介したコツを踏まえて活動すれば、決して転職は不可能ではありません。
年々転職する人数も増加傾向にあるので、転職エージェントもあなたにあった案件を提案してくれます。
ひとりで行えば厳しい転職ですが、知人のコネを頼ったり転職エージェントを活用するなどして進めましょう。
あなたが満足できる転職ができますように。