この記事で解決できる悩み
- フリーランスSEの需要や年収など実態が知りたい!
- フリーランスSEのメリットとデメリットを教えて
- フリーランスのSEはどうやって仕事を探しているの?
近年、フリーランスとして働くシステムエンジニアが増えてきており、「自分もフリーランスに転向しようかな」と検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、フリーランスとして働くことの需要や年収などの実態、活躍するために必要なスキルや実績などの情報がわからず、なかなか足を踏み出せない人もいますよね。
この記事では、フリーランスのシステムエンジニアとして働くうえで必要な情報や実態を詳しく解説しています。
フリーランスSEを目指している人、検討している人は是非参考にしてみてくださいね。

フリーランスSEとは?その実態
まずは、フリーランスSEについて、概要や働き方などの実態について知っていきましょう。
フリーランスSEとは、特定の会社や組織と雇用契約を結ぶことなく、独立して働くSEのことです。
具体的に以下の内容について解説していきますね。
独立して働くSEについて5つ
- フリーランスSEの働き方
- フリーランスSEの需要
- フリーランスSEの年収
- フリーランスSEになる方法
- フリーランスSEの働き方
「フリーランス」ときくと、自宅やカフェなど好きな場所で働いているイメージがあるかもしれませんが、実際はフリーランスSEの場合、契約した企業に常駐する働き方が多いです。
なぜなら、SEはプログラマーよりも上流工程に携わることが多く、現場でのコミュニケーションが必要になるからです。
他にも金融関係のプロジェクトや大規模なプロジェクトなど、セキュリティ上の問題で絶対に社内環境でのアクセスしか許されないなどの理由もあります。
最近はコロナの影響もあり、テレワーク対応を取り入れている企業も多いですが、契約上は客先常駐といった形で契約を結んでいる人がほとんどで、完全在宅で働くフリーランスSEは少数派なのです。
フリーランスSEの需要
結論から言うと、フリーランスSEの需要は高いといえます。
なぜなら、IT業界は常に人材不足の問題を抱えており、今後もそれは深刻化すると予測されているからです。
IT業界は急激な拡大を続けており、人手は常に不足しているため、もともとSEの需要は高いです。
また、それを受けてどの企業も正社員のSEの囲い込むため、優秀なSEを確保したくても競争率が高くそれが叶わないという企業から、フリーランスのSEは強く求められていますよ。
フリーランスSEの年収
レバテックフリーランスの統計結果によると、フリーランスSEの月額の平均単価は約74万円となっています。
年収で換算すると、およそ888万円で、900万円弱にもなりますよ!
一方、リクナビNEXTの調査によると、会社員として働くSEの年収は平均510万円となっており、フリーランスとして活躍しているSEの方が収入が高いことがわかりますね。
しかし、フリーランススタート時の案件の単価は20万円~150万円と幅広く、高単価の案件ほどそれに見合う高いスキルが必要とされます。
フリーランスの場合、持っているスキルによって報酬金額が大きく変動するのです。
フリーランスSEになる方法
フリーランスSEになる方法としては、およそ5年程度の会社勤めを経てから独立し、フリーランスSEになる人がほとんどです。
なぜなら、上流工程を任されるSEは実務経験や実績が求められるからです。


開発の一連の流れを理解し、地盤を固めておくことが必須なのです。
未経験からいきなりフリーランスSEになるのは現実的ではないので、上記のような技術力はもちろん、SEとして大切な現場での動き方や、メンバーや外部の人とのコミュニケーションの取り方などをしっかりと身につけてからフリーランスになるのが理想といえますね。
必要とされるフリーランスSEになるために大事なこと3つ
企業から必要とされるフリーランスSEになるためには、以下の3つを大事にするようにしましょう。
フリーランスSEになるための大事なこと3つ
- 常に学ぶ姿勢を持つ
- 営業力を身につける
- 市場のニーズを理解してスキルを習得する
ひとつずつ説明しますね。
大事なこと1:常に学ぶ姿勢を持つ
まず、何よりも大切なのが、新しい技術や自分が知らないことを積極的に知ろうとする、常に学ぶ姿勢を持つことです。
クライアントは今必要としている技術を持っているエンジニアを優先して契約を結びます。
ただし、今は必要ないとしても、今後の事業展開やプロジェクトによっては、別のスキルが重宝されるようになる、というケースは少なくありません。

大事なこと2:営業力を身につける
フリーランスSEとして、案件を勝ち取るためには、クライアントに自分を効果的に売り出す力も必要になってきます。
クライアントのニーズを把握しアピールする力や、具体的な解決案を提示する交渉力があれば、より多くの仕事を受注できるようになりますよ。
また、単価アップや継続契約を取りたい時にも営業力は活躍します。
自分を効果的に売り出すためには、事前に自分の市場価値をきちんと把握し、強みや相手のメリットになれることをしっかりと準備しておくのが重要ですよ。
大事なこと3:市場のニーズを理解してスキルを習得する
IT業界は慢性的な人手不足と紹介しましたが、その中でも市場のニーズがどこにあるのかをきちんと理解して、必要とされるスキルを習得することも必要です。
たとえば、AIは近年大きな注目を集めており、今後も伸びる分野ですよね。
国内のAI業界のビジネス市場は2030年までに2兆円規模にまで拡大すると言われています。
では、そのような業界、市場に需要の高い言語は何か、どのような技術が現在使われていて今後必要とされるかを考え、自分の市場価値が高まるスキルを習得していくことが大切なのです。
また、最新の技術だけでなく、たとえばJavaのような汎用性の高い言語を身につけておくのも、今後だけでなく今獲得できる案件の多さや安定を考えるのもひとつの手といえますよ。
フリーランスSEのメリット5つ
「フリーランスでも客先常駐なら会社勤めとかわらないんじゃない?」と感じる人もいますよね。
フリーランスSEとして働くメリット5つ
- 収入が増える
- 副業ができる
- スキルアップができる
- 仕事を選べる
- 経費として節税できる
ここでは、フリーランスSEとして働くメリットを5つご紹介します。
メリット1:収入が増える
ひとつ目のメリットは収入が増えることです。
なぜなら、会社との雇用関係に縛られなくて済むからです。
たとえば、会社勤めの場合、残業を断れなかったり、複数の雇用関係を結べないなどの制約がありますよね。
フリーランスの場合は、複数のクライアントと契約を結ぶことができますし、解雇の恐れもないので価格交渉も積極的にができます。
自分に裁量権があるので、週3日で5日分の働き方をする、複数の案件を並走し収入をあげるなどの働き方が可能になるのです。

メリット2:副業ができる
正社員の場合、副業を禁止にしている企業も多いですが、フリーランスSEの場合副業を自由にできます。
先述の通り、自分で働き方や働く時間を調整できますので、空いた時間を副業にあてることができるのです。
メインとは別にプログラミングの受託をしたり、アルバイトをしたり、ブログで収益を得たり、収入を得る手段を複数もち、収入をあげているフリーランスがたくさんいますよ。
メリット3:スキルアップができる
フリーランスSEの場合、スキルアップが期待できます。
なぜなら、自分のスキルで案件を勝ち取る必要があるので、必然的にスキルを磨くことになるからです。
また、会社の方針などがないので、自分が興味のある分野や市場の動向に合わせて、希望の案件を選べるため、スキルアップがはやいのも特徴ですよ。

メリット4:仕事を選べる
仕事を選べるのも、フリーランスならではのメリットです。
正社員の場合は、その案件に興味がなくても、関わるメンバーが嫌でも、任された業務は遂行しなければなりませんよね。
しかし、フリーランスの場合は、好きな仕事に応募し、嫌な仕事は避けることができるのです。
高単価のプロジェクトに優先的に応募したり、高圧的なクライアントの契約を継続しないなどの選択が自由にできますよ。
メリット5:経費として節税できる
フリーランスSEは個人事業主に該当し、確定申告時に青色申告の届け出をすれば、最大で65万円の控除が受けられます。
さらに、仕事の出費は経費として計上できるので、正に一石二鳥といえますね!
正社員の場合、技術書の購入や勉強会の参加費用、仕事に関係する道具の購入なども自腹で賄うことが多いと思いますが、フリーランスの場合はそれらを全て経費として計上できますので、スキルへの投資がしやすくなりますよ。
フリーランスSEのデメリット3つ
逆に、フリーランスSEとして働く時に起きることのなかで、デメリットに感じやすい内容を3つご紹介します。
フリーランスSEとして働くデメリット3つ
- 確実な収入の見込みがない
- 業務以外の雑務の対応が必要
- 会社員に比べて社会的信用が低くなる
リスクやデメリットも把握したうえで、自分はどちらに魅力を感じるが考えてみましょう。
デメリット1:確実な収入の見込みがない
フリーランスSEとして働く時の最大のデメリットは、確実な収入の保証がないことです。
正社員の場合、たとえスキルが低くても毎月決まった額の収入が保証されていますが、フリーランスの場合はそれがありません。
また、契約期間もプロジェクトにより1ヶ月や3ヶ月毎で更新があり、クライアントの都合により契約解除となる可能性もあります。
だからこそ、実力を発揮し、クライアントとの信頼関係を築き、契約を継続していく努力が必要なのです。
逆に、有能な人であれば、雇用関係に縛られずどんどん案件を勝ち取れるので、フリーランスの方が収入は飛躍的にあがりますよ。
デメリット2:業務以外の雑務の対応が必要
2つ目のデメリットは、業務以外の雑務の対応が必要になることです。
なぜなら、フリーランスSEは個人事業主だからです。


ただ、先述の通り、個人事業主になることで得られるメリットも大きいので、会計ソフトなどを活用しながら賢く節税しているフリーランスSEが多いようですね。
デメリット3:会社員に比べて社会的信用が低くなる
3つ目のデメリットは、会社員に比べて社会的信用が低くなることです。
なぜなら、個人での事業扱いになるため、安定した収入を得る事への信頼性が下がるからです。
フリーランスになると、たとえば以下の時に困る可能性があります。
フリーランスで困ること3つ
- 住宅ローンを組むことが難しい
- クレジットカードが作りづらい
- 賃貸物件を借りにくい
必ず受けられなくなるというわけではありませんが、会社員の場合と比べるとハードルは上がります。
住宅の購入予定やクレジットカードの作成の予定がある場合は、会社に勤めている間に済ませておくのがおすすめですよ。
フリーランスSEの仕事の探し方
フリーランスSEとして活動していきたい場合、フリーランスエンジニア専門のエージェントを利用するのが一般的です。
自分の力だけで案件を探すよりも、効率的にたくさんの案件を紹介してもらえるので安心ですね。
他にも、「 クラウドワークス
」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサービスを利用したり、知り合いを通じて紹介してもらうといった探し方もありますよ。
フリーランスSEにおすすめのエージェント3選
フリーランスSEが仕事を探しやすい、おすすめのエージェントを3つご紹介します。
フリーランスSEが仕事を探しやすいおすすめのエージェント3つ
- 交渉力やサポート力で選ぶなら: レバテックフリーランス
- 福利厚生サービスが充実: ギークスジョブ
- 正社員並みの保証を受けたいなら: Midworks
「まだフリーランスに転向するか決めかねている」という人でも、登録は無料ですので、具体的な案件の内容や単価を知ることで、フリーランスとしてやっていけそうかイメージしてみるのがおすすめですよ。
交渉力やサポート力で選ぶなら:レバテックフリーランス

おすすめポイント
- 業界に精通したコーディネーター
- ミスマッチのない案件紹介
- フリーランスの悩みにしっかり対応
レバテックフリーランス
は、ミスマッチのない案件紹介や受注後の給料交渉をしてくれるサポート力が特徴です。
IT・WEB業界に精通したコーディネーターが、あなたのスキルや強みを理解して的確に案件を紹介してくれます。
案件受注後も気軽に相談ができて、フリーランスにまつわる悩みや疑問にもしっかり対応してもらえるので安心です。
福利厚生サービスが充実:ギークスジョブ

おすすめポイント
- 「相談役の専任スタッフ」のサポート
- 充実の福利厚生サービス
- フリーランス同士の交流
ギークスジョブ
は、「相談役の専任スタッフ」のサポートと通常のフリーランスが受けることができない福利厚生サービスを受けることができます。
福利厚生サービス「フリノベ」では幅広いサービスがあり、確定申告などの手続きを楽にしてくれる「MFクラウド確定申告」が一定期間無料で使用できたり、オンライン英会話サービスの利用料割引なども受けられますよ。
「交流会」や「座談会」など、フリーランス同士の交流の場を用意してくれるので、フリーランスエンジニアの悩みを共有できる仲間を作れるのも嬉しいですね。
在宅やリモート可の案件を探したいなら:Midworks

おすすめポイント
- 在宅やリモート可の案件
- 週2、週3などの短期案件
- 正社員並みのサービス
Midworks
は、他のエージェントには少ない在宅やリモート可の案件を取り扱っています。
他にも週2、週3などの短期案件も扱っているので自分のライフワークに合わせた案件を探せます。
フリーランスでありながら、正社員並みのサービスが受けられる特徴があり、特に「給与補償」はフリーランスで仕事が途切れてしまった時の不安を解消してくれますよ。
【フリーランスSEになるメリットと大事なこと】まとめ
フリーランスSEになるメリットと大事なことのまとめ
- フリーランスのSEは需要が高く、年収も会社員に比べて圧倒的に高い
- 客先に出向く必要性はあるが、フリーランスならではのメリットが複数ある
- フリーランスSEの仕事を効率的に探すならエージェントの利用がおすすめ
いかがでしたか?
フリーランスSEの需要は非常に高く、今後もその需要は高まり続けると予測されています。
フリーランスSEとして活躍するためには、高い技術力と営業力が必要ですが、フリーランスならではのメリットが複数あり、努力を怠らない、有能な人であれば、得られる恩恵は非常に大きいといえます。
正社員に比べて収入面が安定しない可能性はあるものの、エージェントを活用することでたくさんの案件を紹介してもらい、積極的に勝ち取りにいくことで、収入アップを目指すことも可能です。
まずはエージェントやクラウドソーシングサービスに登録して、案件の内容や単価について調べてみると、よりイメージを明確にできますよ。
フリーランスSEが仕事を探しやすいおすすめのエージェント3つ
- 交渉力やサポート力で選ぶなら: レバテックフリーランス
- 福利厚生サービスが充実: ギークスジョブ
- 正社員並みの保証を受けたいなら: Midworks