この記事で解決できる悩み
- WEBエンジニアの転職で必要なことを知りたい
- 未経験からWEBエンジニアになるための手順ってあるの?
- 未経験からWEBエンジニアになりたい!何が必要?
近年、IT技術の進歩や利用の広がりによって、ITエンジニアの需要は急速に高まり、「エンジニアは売り手市場」とよく表現されています。
WEBエンジニアの転職を検討しているものの、転職活動で失敗してしまわないか不安に思っている人や、未経験からWEBエンジニアになりたいけど方法やコツが分からない人もいるでしょう。
この記事では、未経験からWEBエンジニアになるための手順や、転職成功のコツなどをご紹介します。

WEBエンジニアとは?
WEBエンジニアとは、WEBサイト上で動作するシステムやアプリケーションの設計、開発、運用、保守までを行うエンジニアのことです。
その仕事内容は大きく分けて「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の2つがあります。
フロントエンドエンジニア
- フロントエンドエンジニアは、ユーザーの目に映る部分に関わる開発を行います。
たとえば、普段利用しているオンラインショップのページのアウトラインやレイアウト、お届け先の情報を入力する部分など、ユーザーが直接関わる部分の開発を受け持っていますよ。
そのため、単純なシステム開発だけでなく、デザインセンスやデザインスキルが重視される領域まで、幅広い業務に携わるのが特徴です。
バックエンドエンジニア
- バックエンドエンジニアは、ユーザーからは見えない、サーバーやOS、データベースなどの登録情報を管理するシステムの開発を行います。
目には映らないけれど、アプリケーションに必要なネット上での情報操作を管理するのが特徴です。
たとえばECサイトで買い物をする際、その買い物をするために見ているページや、住所やクレジットカード情報を入力するページの開発をしているのがフロントエンドエンジニアです。
ショップに送られた個人情報などの管理システムを開発し、住所や購入商品、決済情報のデータを紐づけ、買い物がスムーズにできるためのシステムを開発するのがバックエンドエンジニアに該当します。
フロントエンドとバックエンドが役割分担し開発を行うことで、さまざまなサービスやシステムが出来上がっていますよ。
未経験からWEBエンジニアになるための3ステップ
未経験からWEBエンジニアを目指しているけど、方法や手順がわからないという人もいるのではないでしょうか。
具体的には、以下の3ステップを意識して進めていきましょう。
未経験からWEBエンジニアになるための3ステップ
- プログラミングを学ぶ
- ポートフォリオになるアウトプットを作る
- 転職エージェントに登録して面接を受ける
ステップ1:プログラミングを学ぶ
まずはWEBエンジニアとして求められる最低限のプログラミングスキルの習得が必要ですよね。
具体的には、自分の作品集(ポートフォリオ)として、ひとつのWEBサービスを作り切れるまでの技術力を身につけましょう。
プログラミングを学ぶ方法はいくつかの手段がありますが、ここでは代表的なものを6つご紹介します。
プログラミングを学ぶ方法6つ
- 本を読んで知識を得る
- プログラミングスクールに通う
- 100DaysOfCodeにチャレンジする
- Qiitaを利用する
- GitHubを利用する
- 勉強会など交流会に参加する
どれかひとつだけのやり方で完結するのではなく、いくつか組み合わせて学んでいくことで効率よくスキルを身につけていけますよ!
学習法1:本を読んで知識を得る
ひとつ目の学習法は、本を読んで知識を得ることです。
なぜなら、エンジニアの関連書籍は豊富にあり、エンジニアとしての心得やWEBエンジニアとして働くために必要な技術的な知識を得られるからです。
また、IT業界で働くにあたって知っておきたい話題や知識について解説している本もありますので、エンジニアにとって大切なさまざまな情報を得られますよ。

学習法2:プログラミングスクールに通う
2つめの学習法は、プログラミングスクールに通うことです。
理由は、プログラミングスクールに通うことで、効率的にWEBエンジニアに必要なプログラミング技術やスキルを学べるからです。
プログラミングスクールでは、未経験の状態から一定のスキルを得られるようにカリキュラムが組まれています。
ですから、必要なスキルや知識を必要な順番で身につけていけますし、未経験者がつまずきやすいポイントを熟知し、サポート体制を用意してくれているので挫折しにくいです。
HTMLやJavaScript、RubyやPHPなどWEBエンジニアの業務でよく使用する言語を学べるスクールやコースがおすすめですよ。
学習法3:100DaysOfCodeにチャレンジする
3つ目の学習法は、100DaysOfCodeにチャレンジすることです。
100DaysOfCodeとは、SNSサービス「Twitter」で流行っているハッシュタグのことで、100日間プログラミング学習の記録をそれぞれが投稿するというものです。
公式サイトによるとルールは以下の通りです。
100DaysOfCodeのルール2つ
- 100日間、毎日最低1時間コーディングをする
- #100DaysOfCode のハッシュタグで毎日進捗状況をツイートする
継続して努力することでコツコツと力をつけられるのと、積み重なった時に達成感を得られるのがポイントです。
1時間、と毎日でも続けられそうな目安であることと、同じ活動をしている人と交流を持ったり、努力を共有できるのが嬉しいですね。
学習法4:Qiitaを利用する
4つ目の学習法は、Qiitaを利用することです。
Qiitaとは、プログラマが技術的な情報共有をするためのサイトです。
自分が学んだことや技術的な気づき、自分が苦戦したエラーについてなどを記事としてアウトプットすることで、学んだことが整理できますよ。
また、他のエンジニアの投稿から情報を得ることができるほか、自分が投稿した記事にも他のエンジニアから意見やアドバイスがもらえるので、一層理解が深まるきっかけになるのです。
学習法5:GitHubを利用する
5つ目の学習法は、GitHubを利用することです。
GitHubは、ソフトウェア開発のプラットフォームで、Gitを利用して作られたプログラミングコードやプロジェクトを管理できるサービスです。
SNSのような使い方ができるのが特徴で、世界中の人が自分の作品やプロジェクトを公開したり、他の人からのプルリクエストを受けることで、より品質の高いコードの書き方を学んでいけますよ。
Gitとは
- プログラミングを用いる現場でよく利用される「バージョン管理システム」のこと。
- 自分のパソコンに、全ての変更履歴を含む完全なフォルダのコピーを作成できるのが最大の特徴。
- これによりファイルの変更履歴の管理や、過去のファイル(変更前のファイル)に戻すこと、ネット環境を使ってチーム内のメンバーと変更履歴の共有などができる。
- その利便性から、プログラマーだけでなく、最近ではWEBデザイナー、WEBライターなどが広く利用している。
プルリクエストとは
- コードの変更をレビュワーに通知して、マージを依頼する機能のこと。
- コードのレビューを受けられるので、自分だけでは気づかないコードの指摘や表記ミス、バグなどの発見がしやすくなり、コードの品質を高めるメリットがある。
- また、レビュワーにとっても、他人が書いたコードを読むことで新しい書き方を発見できるというメリットがある。
学習法6:勉強会など交流会に参加する
6つ目の学習法は、勉強会など交流会に参加することです。
TECHPLAY、Connpass といったIT系の勉強会・交流会情報を探せるサイトを使って、初心者向けのイベントをピックアップして参加してみましょう。
スクールや独学での勉強では、なかなか人と交流する機会がなく、業界の知識や最新の動向などは掴むのが難しいですよね。


ステップ2:ポートフォリオになるアウトプットを作る
2つ目のステップは、ポートフォリオになるアウトプットを作ることです。
書籍を読んだり、スクールのカリキュラムを通して学んだことをアウトプットして、自分のオリジナルの成果物を作り、ポートフォリオを完成させましょう。
ポートフォリオは転職活動時に「どんなスキルを持っているか」「どれくらいの技術力を有しているか」を伝えるために活用しますので、それらがきちんと表現されているものを作ることが大事ですよ。
最近では、オリジナルサービスの開発をカリキュラムに組み込んでいるプログラミングスクールもあるので、独学で進めるのが難しければそちらを利用してみるのもひとつの手ですね。
ステップ3:転職エージェントに登録して面接を受ける
ポートフォリオの作成が終わったら、転職エージェントに登録し、転職活動をスタートさせましょう。
転職エージェントは複数利用してみて、担当者との相性や、紹介してもらえる求人の内容をチェックしましょう。
未経験からWEBエンジニアへの転職を目指す場合、わからない用語や知識についての質問が面接時に出てくる場合があるので、エージェントの面接対策を受けたり、事前に調べてみたり、スムーズに受け答えができるような事前準備が必要ですよ。
WEBエンジニアの内定を得た後に準備すべきこと2つ
転職活動が成功し、WEBエンジニアとして内定を得た後、実際に働きはじめるまでにやっておきたいことや、考えておきたいことについて解説します。
WEBエンジニアの内定を得た後に準備すべきこと2つ
- 業務に必要な知識や技術を学ぶ
- キャリアプランを再確認する
内定はひとつの通過点で、ここからエンジニアとしての道がはじまりますので、しっかりと準備しておきましょうね。
準備1:業務に必要な知識や技術を学ぶ
まずは、業務に必要な知識や技術を学びましょう。
たとえば、転職先の詳細な業務内容が分からなくても、現場で使用しているツールについては事前に使い方を覚えておいたり、新しく触れる技術の基礎的な知識を得ておくことでスタートが各段にはやまります。
また、転職先企業のサービスを実際に使ってみたり、競合のサービスがある場合はどのような点に違いがあるのかをまとめておくことで、単純な作業以外の部分への理解を深めておけますよ。
準備2:キャリアプランを再確認する
次に、キャリアプランを再確認しておきましょう。
WEBエンジニアとして内定して終わりではなく、そこをスタート地点として、将来的にどのような目標を持って働きたいのか、どのような自分になりたいのかを今一度かんがえておくのです。
たとえば、転職先企業でどのようなことが学べて、どのようなことを取り入れながら成長を目指すのか、3年や5年のスパンで見て計画を立ててみましょう。
目標を明確にすることで、そこまでの道筋がたつようになりますし、それによって情報やスキル、行動の取捨選択ができるようになります。


WEBエンジニアへの転職で知っておきたい注意点2つ
WEBエンジニアへの転職を目指している人の中には「失敗しないか不安」「何に気をつけたらいいか知りたい」という人もいますよね。
ここでは、WEBエンジニアへの転職を目指す時に知っておきたい注意点を2つご紹介します。
WEBエンジニアへの転職を目指す時に知っておきたい注意点を2つ
- ポートフォリオにオリジナリティが欠けているとNG
- WEBエンジニアの理解や知識がない転職エージェントは利用しない
- 転職活動を成功させるために、しっかりとコツを掴んでおきましょう。
注意点1:ポートフォリオにオリジナリティが欠けているとNG
ひとつ目の注意点は、ポートフォリオにオリジナリティが欠けているとNGという点です。
採用担当者はこれまで応募者のポートフォリオをいくつも見てきているので、オリジナリティがないポートフォリオは評価されづらいのが実状です。
プログラミングスクールのカリキュラムの中で指示されたまま作ってしまったり、自分で考えずに既存のサービスをそのままコピーして作ってしまったものは評価されづらいですし、あなたの実力も正確には伝わりませんよね。

自分のスキルや考える力が無いことをアピールしてしまう形になり、書類選考で落とされてしまう可能性が非常に高いのです。
ポートフォリオを作成するのは、たしかに時間や苦労を伴うものですが、きちんと自分自身で考えて独自性を入れて作ることが大切ですよ。
注意点2:WEBエンジニアの理解や知識がない転職エージェントは利用しない
2つ目の注意点は、WEBエンジニアの理解や知識がない転職エージェントは利用しないことです。
転職エージェントによっては、IT業界への理解やエンジニアに対する知識がないキャリアアドバイザーが在籍している場合があるので、利用する転職エージェントはきちんと選ぶようにしましょう。
たとえば、テスター業務やエクセルを活用する業務での募集を、「コードを書く職種」だと誤認したままエージェントが紹介してしまい、実際に入社してみてから気づくパターンもあるのです。
事前にしっかり確認することも重要ですが、IT系の知識がある転職エージェントを利用することも大切ですよ。

難易度別:WEBエンジニアにおすすめの本
WEBエンジニアに関する書籍は豊富にあるので、逆にどれを読めばいいのか分からないという人のために、おすすめの本をいくつかご紹介します。
WEBエンジニアなら知っておきたい知識を、難易度つきでご紹介しますので、参考にしてくださいね。
WEBエンジニアにおすすめの本5つ
- 初級:プログラマーの心得を知りたいときにおすすめの本
- 初級・中級:アジャイル・XP開発についておすすめの本
- 上級:設計系についておすすめの本
- 中級:プロジェクトマネジメントについておすすめの本
- 初級:その他IT業界で働くなら読んでおくと良い本
初級:プログラマーの心得を知りたいときにおすすめの本
プログラミングをする上で、知っておきたいの心得を紹介している本を紹介します。
優れたコードとはどういったものなのか、どのような書き方をすべきなのか、といったことや、勉強法や練習法などを解説している本になり、優れたエンジニアになるための手順書としておすすめできるものになりますよ。
プログラマーの心得を知りたいときにおすすめの本
- ①リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
- ②情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方
- ③Code Complete
- ④達人プログラマー 職人から名匠への道
- 番外編:プログラマが知るべき97のこと
①リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
「美しいコードを見ると感動する。優れたコードは見た瞬間に何をしているかが伝わってくる。そういうコードは使うのが楽しいし、自分のコードもそうあるべきだと思わせてくれる。本書の目的は、君のコードを良くすることだ」(本書「はじめに」より)。
名前の付け方、コメントの書き方など表面上の改善についてや、コードを動かすための制御フロー、論理式、変数などループとロジックについてなど紹介されています。
コードを見やすく分かりやすくしたい人におすすめの一冊です。
②情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方
本書は、等身大のプログラマの一人がキャリア開発の重要性を説き、そのための心構えなどを示したものです。
「プログラマはビジネス視点を持って意識的なキャリア開発をすべき」という視点から、その実践方法を著者独特の生き生きとした共感できる語り口で伝えてくれます。
エンジニアとして転職後、どうキャリアを積んで生きていくか参考になりますよ。
③Code Complete
コードの構成や練習、手法などの知識が詰まった実践的なプログラミング解説書です。
本書で説明されているC++、C#、Java、Visual Basicなどのサンプルコード、研究成果や過去の経験は、経験の浅いプログラマや新人プログラマにとって問題を少なく抑えて作業を行うのにとても役立つでしょう。
上下巻合わせて1000ページを超えており、コードだけでなくソフトウェア開発に関するすべてを解説しているので、エンジニア・プログラマー向けのバイブル本として最適です。
④達人プログラマー 職人から名匠への道
本書は、より生産的になりたいソフトウェア開発者に向け、アジャイルソフトウェア開発手法の先駆者として知られる二人により執筆された「Andrew Hunt and David Thomas, The Pragmatic Programmer (Addison Wesley, 1999) 」の日本語版です。
経験を積んで、生産性を高め、ソフトウェア開発の全体をより良く理解するための実践的なアプローチが解説されています。
入門書としてもおすすめですが、ある程度経験を積んだ人が読み返しても新しい発見を得られますよ。
番外編:プログラマが知るべき97のこと
大人気の書籍『プログラマが知るべき97のこと』のエッセイが無料で公開されています。
世界中で活躍するプログラマによる97本のエッセイで、プログラミングにおいてもっとも重要な事柄は何か、腕を磨くための勉強法など、経験豊かなプログラマが自らの体験を踏まえて語っています。
カテゴリ別の一覧があるので、まずは興味のあるエッセイを読んでみましょう。
初級・中級:アジャイル・XP開発についておすすめの本
次に、アジャイル型開発やアジャイル型開発の中のひとつであるエクストリーム・プログラミング(XP)開発についておすすめの本を紹介します。
アジャイル型開発について、知識を深めていきたい人や触れたことはないが興味がある人はぜひ参考にしましょう。
アジャイル・XP開発についておすすめの本
- ①アジャイルサムライ―達人開発者への道―
- ②エクストリームプログラミング
- ③テスト駆動開発
- ④リファクタリング 既存のコードを安全に改善する
- ⑤More Effective Agile ~“ソフトウェアリーダー"になるための28の道標
- ⑥関数型リアクティブプログラミング
- 番外編:アジャイルソフトウェア開発宣言
①アジャイルサムライ―達人開発者への道―
本書は、動くソフトウェアを素早く開発するための「アジャイルソフトウェア開発手法」を、実際に導入するにはどうすればよいかを、豊富な図を使い親しみやすい言葉で解説しているので読みやすいです。
具体的なノウハウがまとめられているので、アジャイル開発を導入したい人のマニュアルとして役立ちます。
アジャイル開発手法について興味のある人や、更に知識を深めたい人・チームでソフトウェア開発をしている人におすすめしたい一冊です。
②エクストリームプログラミング
アジャイル開発とは何だったのか、その原点を再考する一冊です。
エクストリームプログラミングとは何か、エクストリームプログラミングの実践、実践する上での問題などが書かれています。
XP、アジャイルのプラクティスを理解して活用したいと考えている人におすすめです。
③テスト駆動開発
本書は、テスト駆動開発(TDD)の実践方法を解説した“Test-Driven Development By Example"の日本語版です。
単にテスト自動化を行うことではなく、ユニットテストとリファクタリングを両輪とした小さいサイクルを回すことで不確実性を制御し、不断の設計進化を可能にする手法であることを、実例を通して学ぶことができます。
テスト駆動開発に興味があるプログラマ、アジャイルソフトウェア開発手法に興味があるソフトウェア開発者におすすめです。
④リファクタリング 既存のコードを安全に改善する
本第2版では、約20年前のオリジナル原稿の構成と変わらないものの、大幅に書き換えられており、サンプルコードがJavaからJava Scriptになっています。
リファクタリングのガイドブックで、リファクタリングとは何かを知りたいプログラマにおすすめです。
なぜリファクタリングをすべきなのか、どこを改善すべきか、実際の事例で紹介されているので、ソフトウェア開発者にとって非常に役立つ本になっています。
⑤More Effective Agile ~“ソフトウェアリーダー"になるための28の道標
数多くあるアジャイル本とは趣向が違い、実際のプロジェクトで力を発揮するにはどうすればいいのか、について論点を置いています。
アジャイル実践の妨げとなるものは何か、それはマインドセットのような個人に起因するものであったり、各工程における作業かもしれない、そのすべての原因について筆者の豊富な経験をもとにしたプラクティスが詳細に解説されています。
アジャイルについての知識を深めたい方におすすめの一冊です。
⑥関数型リアクティブプログラミング
「関数型リアクティブプログラミング」とはリアクティブプログラミングと関数型プログラミングのいいとこ取りで構築し直したもののことです。
本書はプログラムが「何を行なうか」ではなく、「何であるか」を考えるための一冊で、風通しの良いプログラミングスタイルを手に入れることができます。
これを読めば、関数型プログラミングをリアクティブプログラミングに活かす考え方と、実装方法をそれぞれの基礎から正しく理解できるでしょう。
番外編:アジャイルソフトウェア開発宣言
「アジャイルソフトウェア開発宣言」について書かれたサイトです。
アジャイルソフトウェアの12の原則では、「アジャイル宣言の背後にある原則」を読むことができます。
より良いエンジニアを目指すなら一度は目を通しておきたいサイトです。
上級:設計系についておすすめの本
オブジェクト指向分析設計、ドメイン駆動設計についておすすめの本を紹介します。
設計系(OOP)についておすすめの本
- ①UML モデリングのエッセンス
- ②実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門
- ③Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
- ④エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
- ⑤実践ドメイン駆動開発
①UML モデリングのエッセンス
UMLについて簡潔に解説したマーチン・ファウラー氏のベストセラー本で、第3版では、UML2.0に対応し新たなダイアグラムを多数追加し、全編にわたってリファインを施しています。
UMLで定義されたさまざまな図(ダイヤグラム)の利用方法を解説しており、ページ数が少ないですが要点がまとまっています。
オブジェクト指向ソフトウェア開発者におすすめの本です。
②実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門
オブジェクト指向分析/設計および、反復型開発の関連事項についての実践的な入門書です。
良質な設計や統一プロセスのアジャイルなアプローチ、適切なモデリング方法、実践的なデザインパターンなどを含め、オブジェクト指向分析/設計を包括的に身につけることができます。
モデリングをするときに有用なGRASPについて詳しく解説されているので、知識を深めたい方におすすめです。
③Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
構成要素は普遍的で変わらないのだから、それらを組み立てるルールもまた、普遍的で変わらないのである。(本書「序文」より)
本書は、ソースコードを綺麗に書く理由、オブジェクト指向、コンポーネントの原則、アーキテクチャ全般について解説されている本です。
Clean Architectureを理解するために必要な要素や背景がまとめられているので、アーキテクチャとは何か、詳しく知りたい人は読んでみましょう。
④エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
本書は、設計のベストプラクティスの応用的なセット、経験に基づくテクニック、さらに、複雑なドメインに直面するソフトウェアプロジェクトにおける開発を容易にする基本原則を紹介する一冊です。
ドメイン駆動設計について図例付きで説明されているので理解しやすいですが、少々翻訳が分かりずらい部分があります。
何度か読んで理解を深めて、著者の実際の経験に基づいて紹介されている手法を自分の開発に活かしてみてはいかがでしょうか。
⑤実践ドメイン駆動開発
本書はDDD(Domain-driven design)の考え方はもちろん、コミュニティや実際のビジネスシーンの中から実践的な方法論を紹介している本です。
21世紀初頭型のドメイン駆動設計について書かれていますが、現在のニーズに合致する内容となっています。
ドメイン駆動設計を体得したいプログラマにおすすめです。
中級:プロジェクトマネジメントについておすすめの本
プロジェクトマネジメントについてのおすすめの本を紹介します。
プロジェクトを担う人が、どのようにゴールを設定して行動すべきかなど、マネジメントのコツについて学べますよ。
プロジェクトマネジメントについておすすめの本
- ①ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
- ②クリティカルチェーン
- ③SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- ④リーン・スタートアップ
- ⑤ピープルウエア
- ⑥PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書
①ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説です。
本書は、問題解決にあたってゴールを共有し信念を貫くことが重要だと、経営において重要なノウハウを分かりやすく盛り込んでいます。
企業のゴール(目標)とは何か、「効率化」の陰に隠された諸問題を浮き彫りにする魅力的なストーリーでマネジメントについて学んでみましょう。
②クリティカルチェーン
なぜ、プロジェクトは予定どおり進まないのか――そんな誰もが抱えるジレンマを解消するための一冊です。
人間行動の特徴やプロジェクトの特性を考慮して作業の効率化を図りパフォーマンスを向上させる方法を物語調で読めます。
基本的な考え方は、同著者の「ザ・ゴール」をもとにしているので、合わせて読むとより理解が深まりますよ。
③SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
世界中で注目されている「スクラム」を実際の開発現場にどう適用すればよいのかを、わかりやすく学べる本です。
理論だけで終わらない“実践"の手引きや架空の開発現場を題材に、実際のプラクティスを詳しく解説しています。
これからスクラムについて学びたい人、スクラムを導入してみたい人に読んでもらいたい一冊です。
④リーン・スタートアップ
多くのスタートアップから大企業まで採用している「リーン・スタートアップ」を、著者であるエリック・リース氏が自身の起業体験も含めて、わかりやすく体系的に紹介しています。
思い込みを捨てて顧客から学んで間違った方向への努力するを省くことによって、新しい切り口を生み出せます。
自分のビジネスを軌道に乗せるためのマネジメント手法を学びましょう。
⑤ピープルウエア
開発プロジェクトにおいて一番大事なものは「人間」であるという視点から、組織やチーム、オフィス環境などのマネジメントを紹介する本です。
1987年の初版発行以来、世界中のソフトウェア・エンジニアの共感を呼んでおり、初版発行から30年以上経っていますが、この本から学べる知恵は多いでしょう。
第3版では時代に合わせて新たに6章追加されているので、初版、第2版を読んだことがある方も、もう一度読んでみると新しい発見がありますよ。
⑥PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書
本書は、PMBOKガイド第6版が提唱する「5つのプロセス群」「10の知識エリア」「49のプロセス」の要点をわかりやすく解説しています。
社内プロジェクトのマネジメント手法を学びたいプログラマにおすすめです。
youtubeで本書の内容の一部を著者が説明しているので、気になった方はまずは視聴してみるとよいでしょう。
初級:その他読んでおくと良い本
最後はIT業界で働くなら読んでおきたいおすすめの本を紹介します。
誰もが知っている有名なサービスの成功までの道のりや創業者の困難の乗り越え方など、働き方の参考にできるものになっていますよ。
その他読んでおくと良い本
- ①ダンジョンズ&ドリーマーズ(第2版): コンピュータゲームとコミュニティの物語
- ②ツイッター創業物語
- ③フェイスブック 若き天才の野望
- ④NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生
- ⑤Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法
- ⑥闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達
①ダンジョンズ&ドリーマーズ(第2版): コンピュータゲームとコミュニティの物語
テーブルトークRPGからコンピューターRPGの誕生、時代と共に発展していく「コミュニティ」の上で成り立つビデオゲーム史を記した一冊です。
コンピュータゲームがどのような「コミュニティ」を形成し派生していったのかを知ることができます。
本書は「ゲーム界のバイブル」とも言われているので、ゲームのプログラムに興味のある人におすすめの本です。
②ツイッター創業物語
いまや知らない人はいないほど浸透した「Twitter」が、どのようにして生まれたのかを赤裸々に語った一冊です。
Twitterの開発に関わった4人の共同創業者を軸に、Twitterの始まりから世界3億人のユーザーを獲得するまでの軌跡を知ることができます。
サクセスストーリーだけではない人間ドラマを読むことができるので、Twitterに興味のある人はもちろん、スタートアップやベンチャー企業に興味のある人も読んでみてはいかがでしょうか。
③フェイスブック 若き天才の野望
Facebook創造の歴史を知ることができる一冊です。
ベテランジャーナリストの徹底取材による至極のノンフィクションで、26歳の天才、マーク・ザッカーバーグの成功と苦悩が精細に描かれています。
映画「ソーシャルネットワーク」を視聴した人も、これを読むことでフェイスブックのまた違った一面を知ることができるでしょう。
④NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生
世界を変えた地図「グーグルマップ」誕生とその後の発展を描いた本です。
前半はスタートアップ企業のキーホールがGoogleに買収されるまでを、後半はGoogleに買収されたあとの話、エピローグでは彼らの新しい冒険の始まりが語られます。
グーグルマップを支える技術の話はもちろん、個性豊かなメンバーとのやりとりから語られるエピソードは、山あり谷で飽きさせない物語になっています。
⑤Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法
宿泊ネットワークを築いたエアビーアンドビーに迫る初のノンフィクションの本で、とあるスタートアップの成功の物語です。
奇妙なアイデアを思いついた3人の共同創業者が、数々の失敗を経験しながら会社評価額3兆円の会社をつくりあげる痛快なサクセスストーリーになっています。
スタートアップの苦労や困難、それを乗り越え成功した喜びと感動をこの本を通して知ることができます。
⑥闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達
Microsoftの伝説のプログラマーであるデビッド・カトラーを中心とした、ウィンドウズXPの基盤となる「ウィンドウズNT」の開発をノンフィクションで描いた本です。
100人を越える関係者とのインタビューをもとに、史上最大のパソコンソフト開発プロジェクトに秘められた人間模様を窺い知ることができるでしょう。
自分はベストを尽くして仕事をしているかどうか、仕事の付き合い方について考えさせられる一冊です。
WEBエンジニアになるためにおすすめのスクール3つ
未経験からWEBエンジニアを目指すには、プログラミングスクールの利用がおすすめとご紹介しました。
ここでは、必要なスキルや知識を学べるおすすめのプログラミングスクールを3つご紹介します。
ポートフォリオ作成や、転職サポートを受けられるほか、中には転職保証を受けて学べるスクールもあるので、ぜひ活用していきましょう!
必要なスキルや知識を学べるおすすめのプログラミングスクール3つ
- コストを抑えて学べる: テックアカデミー
- 20代で確実に転職を目指すなら: DMM WEBCAMP
- 30代以上で未経験から転職を目指したい人は: テックキャンプ エンジニア転職
コストを抑えて学べる:テックアカデミー
おすすめポイント
- 受講料が安い
- Ruby on Rails、jQueryを学べる
- メンターは現役のプロ
テックアカデミー
は、受講料を安く抑えてプログラミングを学びたい人におすすめです。
Webアプリケーションコースでは、Ruby on RailsでオリジナルWebサービスの開発を、フロントエンドコースでは、JavaScriptライブラリのひとつであるjQueryを学べます。
PHPを学べるコースもあり、セットでWebアプリケーションとフロントエンド、PHPとフロントエンドのコースを受講することができるので、お得にWEBエンジニアのスキルを習得できますよ。
メンターは現役のプロが担当、チャットサポートで気軽に質問可、どのコースのカリキュラムにもオリジナル作品作成があるのでポートフォリオ対策も安心、と圧倒的なコストパフォーマンスを誇るプログラミングスクールです。
20代で確実に転職を目指すなら:DMM WEBCAMP
おすすめポイント
- 転職保証がある
- WEBエンジニアの開発案件でよく使われる言語を学べる
- 転職成功まで徹底的にサポート
確実にWEBエンジニア転職を成功させたい人には転職保証のある DMM WEBCAMP
がおすすめです。
HTML / CSS / JS/ jQuery / Ruby / Ruby on Railsなど、WEBエンジニアの開発案件でよく使われる言語が一通り学べます。
未経験者向けに開発されたカリキュラムで、ゼロからサービスの企画、設計、開発、リリースまでの工程を経験して実践的なスキルを身につけ、ポートフォリオの制作ができます。
専属のキャリアアドバイザーが自己分析、面接対策、企業紹介など転職成功まで徹底的にサポートしてくれるのプログラミングを学ぶことに集中できますよ!
30代以上で未経験から転職を目指したい人は:テックキャンプエンジニア転職
おすすめポイント
- 未経験から即戦力
- HTML/CSSやJavaScript、Ruby on Railsを習得
- オフラインとオンラインが選べる
テックキャンプ エンジニア転職
は、即戦力としてのエンジニア技術を身につけて転職を成功させたい人におすすめです。
オリジナルの学習教材を用いて、基礎から設計、開発、インフラ構築、運用までを実務とほぼ同じ環境で学べるので、受講後は即戦力として転職できるスキルが得られます。
HTML/CSSやJavaScriptを学び操作性の高い画面の構築方法、Ruby on Railsを用いたWebサイト開発を身につけることができます。
その日の予定や気分に合わせてオフラインとオンラインを柔軟に切り替えできるので、オンラインのみではモチベーションが続くか心配な方でも挫折せず学べますよ。
WEBエンジニアへの転職におすすめのエージェント3つ
WEBエンジニアへの転職を希望している場合は、IT業界やエンジニアの知識があるキャリアアドバイザーが在籍している転職エージェントの利用がおすすめとご紹介しましたが、実際におすすめの転職エージェントを3つご紹介します。
自分の現在のスキルや、年齢、エージェントに求めていることに応じてピッタリのエージェントを検討してみましょう。
WEBエンジニアへの転職におすすめのエージェント3つ
- 20代でWEBエンジニアを目指すなら:
マイナビIT AGENT
- 知識やスキルに自信があるなら:
レバテックキャリア
- 求人が多いエージェントなら:
doda
20代でWEBエンジニアを目指すなら:マイナビIT AGENT
知識やスキルに自信があるなら:レバテックキャリア
求人数が多いエージェントなら:doda
WEBエンジニアへの転職 まとめ
WEBエンジニアへの転職のまとめ
- WEBエンジニアになるためにはオリジナルのポートフォリオを作成できる技術力が必要
- いくつかの学習法を組み合わせることで効率的にプログラミング技術を学べる
- 転職エージェントはIT業界やエンジニアに詳しいアドバイザーがいるザービスを利用する
いかがでしたか?
WEBエンジニアには大きくわけてフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2つがあり、それぞれの役割を果たすことによってサービスが作られています。
WEBエンジニアへの転職を目指す場合は、自分のキャリアプランを明確にするだけでなく、IT業界やエンジニアの知識があるキャリアアドバイザー在籍の転職エージェントを利用することで、マッチする転職先を見つけられる可能性があがりますよ。
未経験からWEBエンジニアを目指す場合は、転職スクールや本から得られる知識、インターネットツールを活用したインプットとアウトプットを繰り返すことで、WEBエンジニアとしての可能性の幅は広がっていきます。
今回ご紹介したステップを実践し、エンジニアとしての道をスタートさせましょう!
必要なスキルや知識を学べるおすすめのプログラミングスクール3つ
- コストを抑えて学べる: テックアカデミー
- 20代で確実に転職を目指すなら: DMM WEBCAMP
- 30代以上で未経験から転職を目指したい人は: テックキャンプ エンジニア転職
WEBエンジニアへの転職におすすめのエージェント3つ
- 20代でWEBエンジニアを目指すなら:
マイナビIT AGENT
- 知識やスキルに自信があるなら:
レバテックキャリア
- 求人が多いエージェントなら:
doda