転職をしたいという方、これから就活を始めるという方、履歴書に貼る証明写真のルールについて知っていますか。
今回は履歴書の写真について気をつけるべきマナーなどをご紹介します。
履歴書の写真の重要性
「人は見た目で9割決まる」という言葉を聞いたことはありませんか?
履歴書を出す場面において企業側が最初に見るのは求職者ではなく、求職者の履歴書です。
海外では履歴書に写真を貼るという文化がないというところもありますが、日本では履歴書の写真はいくつかの意味を持ちます。
面接の時に顔と名前、履歴書の内容を照合しやすいという点は、採用規模の大きい新卒採用時などに役に立ちます。また、書類選考の時は、表情はどうか、清潔感があるか、など写真から受ける印象で検討をすることもあります。


このように、日本の採用においては、履歴書の写真は重要な意味を持っているのです。
写真を撮るときの基本的なマナー
基本的には面接に出向くときと同じような格好で撮影する
黒か紺の無地のスーツと白シャツがノーマルです。男性であればネクタイを忘れないようにしてください。
また履歴書に写真を貼る時のルールですが、枠内にきっちりと収まるようになるべくまっすぐに写真を切り取ってください。ハサミよりも定規とカッターを使うと綺麗に切り取ることができます。
写真の裏には自身のフルネームを書いておきます。万が一、のり付けが取れてしまっても判別できるようにするためです。筆圧が強すぎると写真側に文字の跡が残ってしまうので、名前を書くときは気をつけて下さい。
写真はスティックのり、またはボンド、両面テープなどで貼りましょう。水のりなど水分の多い接着剤を使うと履歴書がふにゃふにゃになってしまうので注意が必要です。
好印象の履歴書写真とは?
証明写真というと真顔で撮るものという印象もあるかと思いますが、柔らかで健康的な印象を残すポイントがあります。
POINT
歯を見せない程度に口角を少し上げる
あまり目が笑ってしまうと変な印象になってしまうので、撮影前に鏡で練習をしてみるのも良いでしょう。
服装や髪型については、こちらの記事も参考にしてみてください。
【面接は第一印象で決まる!】服装を選ぶときの大切なポイントとは?
清潔感が大前提!転職成功のための男女別好印象の髪型の6つのヒント
業界によっては例外的な履歴書写真もある
アパレル関係や芸能関係志望者に関しては必ずしも上記のような事例に当てはまるとは限りません。

芸能関係志望者も髪型やメイクなどをノーマル、ナチュラルにすると没個性になってしまうので、個性を出してみるのも良いでしょう。
企業に好印象を与える履歴書写真の撮り方
- 規定サイズは縦40mm×横30mm
- 撮影時期は3ヶ月以内
- 無帽・目線有りで撮影されたもの
上記3点は常識と言えます。
写真館やスピード写真を利用する際には履歴書用のものを選んでおけば間違いありません。

就活はそのほかにもお金がかかりますからね。
ちなみにメガネをかけても良いのか迷う方もいらっしゃると思いますが、メガネは問題ありません。ただ、まれにメガネのレンズが反射して上手く撮影できないこともあるのでスピード写真を利用する際には気をつけた方が良いかもしれません。
可能であれば写真館の利用がおすすめ
最近ではアナウンサーになりたい人に人気の写真館など、見た目に重きをおく職業を志望する場合は、より良い写真を撮ろうと、写真館で撮影をする学生が増えてきています。
服装や髪形などの注意点
必ず黒髪で撮るようにしましょう。
また服装ですがリクルートスーツに白シャツで撮るようにしてください。男性であればネクタイを忘れないようにし、シャツのボタンをしっかり留めているかなども撮影前に確認をしましょう。
履歴書の写真で、チェックすべきポイント
猫背になりやすい人だと顔が前のめりになって見えてしまうので注意が必要
写真館での撮影ならば、プロの写真家が色々と指示をしてくれるので問題ないですが、スピード写真を利用する際には後ろの壁にしっかりと背中をまっすぐにしてつけて、顎を引いて撮影するように心がけましょう。
またスピード写真には入り口にカーテンがついていますが、しっかりと密閉をするようにしないとフラッシュが逃げてしまうので、しっかりとカーテンを最後まで閉めましょう。
大体カーテンの端にマグネットがついているので簡単に密閉できます。
撮り方別履歴書写真のメリット・デメリット
履歴書用の写真を撮るには主には3つの手段があります。それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
- 写真館でのメリット・デメリット
- スピード写真でのメリット・デメリット
- 自撮りでのメリット・デメリット
写真館でのメリット・デメリット
メリット
- クオリティの高い写真が取れる
少しでも良い表情で撮れるようにカメラマンが表情を豊かにしてくれたり、何回でも撮り直しができたり、また画像編集ソフトで加工をしてもらうことができるので顔のできものなどを加工して飛ばすことができます。
写真館というと予約を取ったり、後日受け取りに行ったりという面倒なイメージがありますが、最近では予約しなくても良い写真館や撮影後1時間程度で受け取りができるようなところも増えてきています。
デメリット
- 写真館の数が減っているのでそもそも場所を見つけるのが簡単ではない
- 料金はその他の方法に比べると倍くらいかかる
- カメラマンの腕にクオリティが左右される
スピード写真でのメリット・デメリット
証明写真を撮る上でおそらく最もメジャーな撮影方法でしょう。
背景は必ず無地の白やグレー、青を選択してください。基本的にはメニューから履歴書サイズを選択すれば間違いが起きることはありません。
メリット
- 比較的簡単に場所を探せる
- 安く撮影を済ませられる
デメリット
- 失敗をしてしまうと無駄にお金を払うリスクがある
- 椅子の高さ調整で失敗する可能性がある
撮影が3回くらいしか行われないので失敗をしてしまうと無駄にお金を払うというリスクがあります。背丈などによってはしっかりと椅子の高さを調整しないと失敗してしまうので気を付けましょう。
自撮りでのメリット・デメリット
最近ではスマホで撮影して、プリントスタンドで出力することもできます。
メリット
- 手軽さとコストの観点から圧倒的に利用しやすい
履歴書出力専用アプリもあり、スピード写真がのコストが800円くらいというのに比べてコンビニなどで出力すれば一枚あたり数十円から数百円ほどで出力できるので手軽さとコストの観点から言えば圧倒的に利用しやすい方法です。
デメリット
- 質がスマホのカメラに左右される
- カメラとの距離感の調整なども難しい
- 照明や背景なども気を遣わなければならない
スマホでの自撮りは控えた方が良いと思いますが、やむを得ず自撮りをしなければならないという場合はセルフタイマーを用いるか、誰かに撮ってもらうことをオススメします。
写真館以外で上手く撮影する方法
油っぽくなりやすいTゾーンは、あぶら取り紙や顔拭きシートなどを使うとテカリを抑えることができます。

あと、膝に白いハンカチを広げると、レフ板効果で顔の影を消すのに役立つの。正面ガラスに汚れや埃があれば、ティッシュなどで拭き取っておくべきよ。


みんなはどういう方法で撮影しているのか
アンケート調査によると就活生のおよそ6割がスピード写真、3割が写真館で撮影しているという結果が出ました。
やはり何社も応募するとなると毎度写真館には行けそうにないですね。それに比べてスピード写真はどこでも見つかるのと、コスト面から写真館での撮影に比べて好まれているようです。
実際にあった人事からの悪評
担当をする人事は毎年何千件という履歴書に目を通しているので、しっかりとルールを守っていないと悪目立ちをしてしまいます。
写真の修正がかかりすぎて、本人とだいぶ違った
写真館で写真を撮るメリットとして写真を加工してもらえるというメリットをご紹介しましたが、やりすぎると顔の印象が変わってしまうので加工のしすぎには注意しましょう。
せいぜい色を白く飛ばしてもらうか、顔のできものなどを消してもらうくらいにしておきましょう。
一度使用した写真を剥がして使いまわした痕跡があった
おそらく書き損じた履歴書から写真を剥がして使う方がいるのだと予想できます。
これを防ぐためにも履歴書の記入が全て終わり、間違いないがないかチェックをしてから写真を貼るようにしましょう。
写真の裏に名前を書いていない人がいた
写真の紙の質が硬いのでスティックのりなどで貼ったとしてもどうしても剥がれやすくなります。
もしも剥がれてしまった場合に名前を書いていないことで人事側を困惑させてしまうと悪い印象を与えてしまう上に、今や写真の裏に名前を書くのは常識の範疇とも言えるので常識がないと思われても仕方ありません。
写真および履歴書の返送を願い出る人がいた
上記にもつながりますが、基本的に一度送った履歴書は戻ってはきません。

また稀に、他のサイズの証明写真に付属しているサイズ違いのものを使用するというケースもありますが、いくらお金が勿体無いからと言ってケチるのはやめておきましょう。
結局それが原因で落とされてしまっては本末転倒です。
好印象を与える履歴書写真のまとめ
履歴書の写真の撮り方についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
履歴書に関しては、写真だけではなく書き方についての記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【履歴書の書き方】採用担当から評価される履歴書の書き方とは?
履歴書の写真は履歴書自体の内容に匹敵するほどの重要性を持つ
お金に余裕がある方や大企業志望の方、芸能関係希望の方は特に写真館で撮影することをオススメします。
就活は交通費など色々とコストがかかるのでなるべくコストを節約したいという方にはスピード写真を利用することをオススメします。
どの方法を選ぶにしても、あなたの履歴書になるべく興味を持ってもらうための一つの重要な要素になりうるので、なるべく好印象が残せるような撮影をしましょう。