この記事で解決できる悩み
- 市場価値の高いエンジニアになるためのキャリアプランが知りたい!
- キャリアを描くときのポイントってあるの?
- キャリアの方向性に迷ったときの対策法を知っておきたい
IT業界は今後もまだまだ発展していく業界であり、需要に対する供給が追いつかず、エンジニア不足が続いています。
エンジニアが仕事に困るような自体は当分訪れないだろうといわれており、業界としても人材需要としてもエンジニアの将来は明るいでしょう。
一方で、AI技術の発達によるコードの自動化や、オープンソースのいま以上の増加により、現在エンジニアが携わっている仕事がなくなってしまうのではないか、といった声も聞こえるようになりました。
うつり変わりの激しいIT業界において、常に新しい知識を学ぶ姿勢と、目指す将来像につながるキャリアパスを描いておくことは非常に重要です。
この記事ではキャリアパスの重要性やキャリアプランを考えるうえで押えておくべき職種などについて詳しく解説していきます。
エンジニアにとってキャリアプランが重要な理由5つ
まずはじめに、エンジニアにとってキャリアプランが重要な理由を5つご紹介します。
キャリアプランが重要な5つの理由
- 学ぶべき技術を効率よく習得できる
- 年収アップが目指せる
- 自分が理想とする働き方が実現できる
- 多種多様なエンジニアのキャリアに迷わずに進める
- 自分に足りないものに気付ける
ひとつずつ見ていきましょう。
理由1:学ぶべき技術を効率よく習得できる
ひとつ目の理由は、学ぶべき技術を効率よく習得できるからです。
最近では多くの企業でITが活用されているので、IT業界以外の業界でもITを扱う人材の需要は高いといえます。
たとえば、自分がどんな業界に興味があって働きたいと感じるのか分かるだけで後悔の少ない道筋が立てやすくなりますよ。
また、一言でエンジニアといっても対応業務は幅広く存在しています。
具体的にどういった業務に携わりたいのか、自分が目指す方向性が定まっていると、必要な技術もわかるので効率よく技術を習得していけるのです。

理由2:年収アップが目指せる
2つ目の理由は、年収アップが目指せるからです。
エンジニアにはさまざまなキャリアの描き方があり、それによって年収は大きく変わってきます。
高年収を目指す場合は、平均年収の高いキャリアプランの構築が必要なのです。
ただ、高年収になればなるほど、求められるスキルも比例して高くなります。
たとえば、ひとつの技術に対して専門的な知識・技術を求められるケースや、さまざまな技術に対する包括的な知識を求められるケースなどがあります。
理由3:自分が理想とする働き方が実現できる
3つ目の理由は、自分が理想とする働き方が実現できるからです。
近年、政府による働き方改革が推進されていることもあり、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる時代になりました。
雇用形態でいえば、企業勤めや副業、フリーランスや起業するといった選択肢がありますよね。
最近だとコロナの影響もあり、オフィス出社だけでなく、リモート勤務といったワークスタイルのバリエーションも存在します。
事前にキャリアプランを構築しておくことで、理想とする働き方が実現できるようになりますよ。
理由4:多種多様なエンジニアのキャリアに迷わずに進める
4つ目の理由は、多種多様なエンジニアのキャリアに迷わずに進めるからです。
エンジニアの職種やキャリアパスはたくさんあるので、目標や計画がないと行き当たりばったりな転職やキャリア選択をしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
事前にキャリアプランをしっかりと組んでおくことで、迷うことがなくなりますし、軌道修正がすぐにできるようになりますよ。
また、キャリアプランをたてる時には、自分が将来どんなポジションを目指すかの判断も重要です。
たとえば、現場のスペシャリストタイプと、管理職などのマネジメントタイプとでは性質や適性も違います。
自分の適性を考慮しつつ、プランをたてるようにしましょう。
理由5:自分に足りないものに気付ける
5つ目の理由は、自分に足りないものに気付けるからです。
目標と、そこに対する道筋、自分の現状を把握することで、自分に足りていないものが何かが分かるようになります。
足りないものが何かハッキリすると、それを身につけるための具体的なアクションプランに繋げられるようになりますよ。


キャリアプランとキャリアパス、どう違うの?
キャリアに関するビジネス用語に「キャリアプラン」と「キャリアパス」という言葉があります。
よく似た言葉ですが、どう違うのでしょうか。
それぞれ解説しますね。
キャリアプランとキャリアパスの違い
- キャリアプランとは
- キャリアパスとは
キャリア(career)は「経歴」、プラン(plan)は「計画」という意味です。
キャリアプランは目標の設定と、その達成のための計画を立てることを指します。
キャリア(career)は「経歴」、パス(path)は「経路」という意味です。
キャリアパスは特定のゴールに向けた具体的なキャリアの過程を示す道しるべのことを指します。
キャリアプランとキャリアパスの違いについて、明確な答えはありませんが、一般的に「キャリアプラン」は「どのような職につき、どのような職業人生を歩むかの計画」、「キャリアパス」は「目標のポジションを達成するための具体的な順序や道筋」として使われることが多いです。
たとえば、「エンジニアになって、フリーランスとして活躍、高年収になる」これはキャリアプラン。
「40歳で管理職(プロジェクトマネージャー)に就く。そのために30代でリーダー経験や顧客折衝経験を積んでおく。20代のうちに〇〇の資格をとっておく」これはキャリアパスです。
サイトによっては混同して使用されている場合もあるので注意が必要です。
キャリアプランを考える上で押さえるべきエンジニアの職種とは?
キャリアプランを考える上で選択肢を多く知っておくことは非常に重要です。
押えておくべき、代表的なエンジニアの職種をご紹介します。
仕事内容や年収などを知って、自分のキャリアプランの参考にしてみてくださいね。
押さえるべきエンジニアの職種10種
- フロントエンジニア
- バックエンドエンジニア
- インフラエンジニア
- フルスタックエンジニア
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- ITコンサルタント
- アーキテクト
- CTO
- VPoE
フロントエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやサービスにおいて、ユーザーが直接操作する部分の実装を行います。
仕事内容としては以下が挙げられます。
主な仕事内容4つ
- HTMLやCSSを使ってコーディングを行い、Webサイトの見た目をつくる
- 動作の軽量化や高速化を行う
- Javascriptを使って、Webサイトの見た目に動きを持たせる
- SEO対策
年収
フロントエンドエンジニアの平均年収は385万円と若干低めですが、高い技術を持ったエンジニアであれば1000万円を超えるケースもあり、自身の商品価値や市場価値によって左右されるといえますね。
需要
最近ではパソコンだけでなく、スマホやタブレット、ウェアラブルデバイスなど、多くのデバイスでアプリケーションやWebサイトに対する需要は上がっています。
そのため、フロントエンドエンジニアに対する需要も増加を続けるといえますが、年々新しい技術や言語が生まれる為、日々最新の技術を学習したり、動向をチェックしていく必要があります。
バックエンドエンジニア
フロントエンドはユーザーが直接操作する部分を実装するエンジニアとご紹介しましたが、これに対し、裏側の部分(サーバー側)を担当するのがバックエンドエンジニアです。
入力された環境や情報を元に、データの処理や呼び出し、保存などの処理を行います。
仕事内容としては以下があります。
主な仕事内容4つ
- サーバーの構築
- データベースの構築
- ミドルウェアやOSのアップデート
- ネットワーク環境の構築
年収
バックエンドエンジニアの平均年収は400万円です。
バックエンドエンジニアが行う業務は非常に幅広く、人材が少ない傾向にあるので、経験を積めばフロントエンドエンジニアよりも高待遇を受ける可能性は高いですよ。
需要
バックエンドエンジニアの主な仕事はデータベースの管理や運用保守で、案件単価としては比較的高水準を保っています。
また、バックエンドを操作するための言語の習得だけでなくフロント側の知識も必要となるため競争率が低い傾向にあり、比較的安定した需要が見込めます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITインフラの構築・保守・運用を行います。
主な仕事3つ
- サーバーのスペック設計やミドルウェア選定などの、ネットワーク全体の設計
- メモリやCPUの使用率の設定などの、パフォーマンスチューニング
- ネットワークの管理や監視
年収
インフラエンジニアの平均年収は460万円と、IT業界でも高水準の金額です。
経験を積むにつれて年収があがる傾向がありますが、「CCIE」や「LPIC」などの資格を取得することで20代からでも年収アップが可能ですよ。
需要
専門的な知識や経験が必要なためインフラエンジニアになるためのハードルは高く、インフラエンジニアの数は絶対的に不足しているのが現状です。
そのため、人月単価が高いにも関わらず、今後も継続的に高需要が見込まれています。
学ぶことの多さや、恒常的な学習が必要なためハードルの高い職種ではありますが、その分高い需要と報酬が望める引く手あまたなエンジニアなのです。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、すべての開発を自分1人で行います。
年収
フルスタックエンジニアの年収は600万円以上。
様々なプログラミング言語の知識や、バックエンドエンジニアのスキル、クラウドサービスへの知識など求められるものが多い分、報酬も高くなっていますね。
通常、複数人で分担する開発のフェーズを全て1人で行うため、報酬だけでなく仕事量や責任も多くなります。
需要
特にスタートアップの企業による需要が高く、包括的な知識があることからさまざまな業種、職種への応用が効くため選択肢も広いと言えます。
フルスタックエンジニアとして、ベンチャー企業の立ち上げの経験を積むことで、キャリアアップや独立をはかる人も多いですよ。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システムの設計・開発・テストを行います。
主な仕事4つ
- 顧客にヒアリングを行い、要件定義をする
- ニーズを実現するための基本設計
- 実装予定の機能に対する詳細設計
- 開発したシステムが設計通りの動作をするかのテスト
年収
システムエンジニアの平均年収は498万円。
スキルや経験、勤めている業界によって前後しますが、単純な技術力だけではなく、コミュニケーション能力やマネジメントスキルも必要とされるため平均年収はやや高めですね。
需要
多くの企業ではITシステムの導入が完了しており、既存システムの運用や保守での需要が一定数存在します。
また、いままでITの導入が進んでいなかった業界への参入、IoTやAIなどの分野に注目が集まっており、需要があります。
今後先端ITの技術が普及した時に、その分野に知見のあるエンジニアであれば将来的な需要も非常に期待できますよ。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとは、現場全体の管理を行うマネジメント職です。
企画からの計画立案やプロジェクト全体の進行管理、トラブル発生時の対応など対応業務と責任が多岐にわたります。
年収
プロジェクトマネージャーの平均年収は20代で468万円、30代で622万円と同年代の平均値よりも高くなっています。
プロジェクトマネージャーの上位職であるITコンサルタントになると更に年収が50万~100万円ほどあがるので、高年収を目指す場合は早い段階でキャリアアップすることが重要です。
需要
プロジェクトマネージャーの仕事は、プロジェクトが成功するか否かに深く関係していること、その認知が広がってきたため需要は高まりつつあります。
また、近年では従来のウォーターフォール型の開発に加えて、スピーディーに開発を行い、見直して臨機応変に対応するアジャイル型開発を採用する企業が増えてきました。
プロジェクトが複雑化していくなか、これらに対応できるプロジェクトマネージャーは今後更に需要が高まると言えますね。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を通じて、クライアントの抱える問題を解決していきます。
さきほど解説したプロジェクトマネージャーの上位職です。
年収
ITコンサルタントの平均年収は、20代で500万、30代で732万円と、平均額を大幅に上回っています。
その分、業界の中でも特に高い技術、能力が求められる職種です。
需要
残業が多く激務になりがちな点や、経営層との重要なやり取りが多く、責任も重いことから、優秀なITコンサルタントは常に不足しており、需要は高いといえます。
アーキテクト
アーキテクトは、Webシステムの「設計図」を作り、運用しやすい最適なシステム基盤を設計します。
プログラマーやシステムエンジニアの上位職にあたります。
年収
アーキテクトの平均年収は700万円です。
システムを構築するスキルはもちろんですが、プログラミング言語やネットワーク、データベースやセキュリティなどシステムに関わる知識、開発する対象の業務や業種への知識、分析能力やコミュニケーション能力など、求められる知識や能力は非常に多岐にわたります。
需要
DX(デジタルトランスフォーメーション)が活性化し、新しい技術を使ったデジタル化が進む中で、ITシステムは複雑化しながらも、その対応にはスピードを求められています。
そんな中、複雑化したITシステムをより新しい技術で刷新するためには、基礎から設計を見直すことも必要になってきており、アーキテクトの需要は年々高まっていますよ。
CTO
CTOは「Chief Technology(Technical)Officer」の略で、最高技術責任者という意味です。
開発、技術面の最高責任者にあたり、アメリカでは執行役員の一種にカテゴライズされますよ。
その企業の社員が技術を適切に使っているかチェックしたり、経営方針に沿った戦略を立てたり、システムの構築するなど、業務内容は多岐にわたります。
年収
CTOの年収については、確かな統計やデータがありません。
一般的に、会社規模が大きく、社内のエンジニアの数が多ければ多いほど、統括するのに知識や技術が必要になるので、その分年収も高くなります。
上場企業のCTOの年収は1000万円を超えると言われていますよ。
需要
現在は、多くの技術を統合したシステムやサービスの開発が欠かせないため、広く技術に通じ、技術面のマネジメントができるCTOの需要は高まっています。
CTO人材は不足しているので、企業から好待遇を受けるケースがありますし、最近だとフリーランスや他企業の人材が社外CTOを勤めるケースもありますよ。
VPoE
VPoEは「Vice President of Engineer」の略で、技術系のマネジメント責任者を意味します。
CTOが経営者側にたちエンジニアを含めたメンバーを統率するのに対して、VPoEはエンジニア側にたつマネージャーの役割を果たします。
CTOが決めた方針に従い、エンジニアのマネジメントを行いながら、サービスの発展やパフォーマンスの向上を目指す役職です。
年収
VPoEの年収については、確かな統計やデータがありません。
会社規模に比例することが多く、一般的なエンジニアの2倍以上が相場と言われています。
需要
以前はCTOが兼任することが多かったVPoEという役割ですが、顧客ニーズが多様になったことで組織のあり方が変化したことや、リーダーシップの概念が変化したことなどによって、需要が増えてきています。
VPoEの存在によってCTOの負担が減り、技術領域に専念できるようになることで、プロジェクトの発展に繋がるため、重要な役割を果たしているのです。
キャリアプランを考えるポイント4つ
キャリアプランをいきなり立てようとしても何から始めたらいいか分からないですよね。
ここでは、エンジニアのキャリアプランを考える上でのポイントについて紹介していきます!
キャリアプランを考える4つのポイント
- 現状の自分のスキルを把握する
- 将来なりたい自分をイメージする
- 3ステップでアクションプランを立てる
- 社外でも通用するようにしておく
ポイント1:現状の自分のスキルを把握する(自己分析)
まず、現状の自分のスキルを把握することは何よりも大事です。
というのも、現在自分がどの位置にいるか分らないと、自分の未来について考えることができないからです。
今までの経験から、自分はどんなことが出来る人間なのか、また自分の技術力以外にも自分の能力が十分に発揮できるのはどんな時なのかを十分に理解していくことで、あなたのこれからが描きやすいものとなっていくでしょう。
ポイント2:将来なりたい自分をイメージする
次に、目標となるゴール地点、「10年後」の自分を描いてみましょう。
ある一定の期間を区切りとして、将来の自分を想像することでこれから何をすべきかが明確になるからです。


ポイント3:3ステップでアクションプランを立てる
やるべきことが決まったら、どのように行動していったらいいのか考えなければなりません。
なぜなら、目標を決めただけで満足してしまう人が大半で、なかなか実行に移すことができない傾向があるからです。
計画を「絵に描いた餅」にしてしまわないように、下記の3ステップで「アクションプラン」を立てることが重要です。
アクションプランを立てる3ステップ
- 紙に書き出す
- 整理する
- プランのブラッシュアップ
ステップ1:紙に書き出す
理想は、具体的なアクションを示し、何から手をつければいいのかしっかり明らかにすることが重要なので、まず自分はどのようなことをしていくのかを紙に書き出してみましょう。
ステップ2:整理する
書き出したら、一旦それを全部整理してみましょう。
どんな意味や効果があるのか考えながら行い、不要なアクションは都度削除したりしながら変更していきます。
ステップ3:プランのブラッシュアップ
そして最後に、具体的なアクションプランの内容が決まったら、重要な工程がいくつあり、どれくらいの量をこなす必要があるのか、内容が現実的ものになっているかなど、理想に走りすぎないようプランをブラッシュアップしていきます。
アクションプランを決めることが、キャリアパスを描く上でとても重要なので、ぜひここに注力してプランを立ててみてください。
ポイント4:社外でも通用するようにしておく
4つ目のポイントは、社外でも通用するような自分の「市場価値」を高め続ける努力です。
「社内評価と市場価値が一致しない」という事実に気づかず転職すると、自分が思っていたより市場から評価されず、給料が大幅に下がってしまうこともあるからです。


やりたいことが決められずキャリアが描けないとき
エンジニアは技術力が報酬に直結しやすく、評価を得られる環境にいるほど年収もあがっていきます。
若いうちからフリーランスとして独立したり、起業して活躍する人も多い業界といえます。
しかし、多くの人は「やりたいことが絞りきれない」「特にやりたいことが見つからずキャリアが描けない」と悩むのではないでしょうか。
そういう場合は、まず与えられた仕事にベストを尽くすようにしてみましょう。
これまでの経験の中で「嫌だと思っていたけどやってみたら案外楽しかった」「がむしゃらに努力したわけではないけど、感謝されて嬉しかった」といったことはありませんか。
与えられた仕事を真摯にこなしていくことで、技術や評価、市場価値は確実にあがっていきますので、そこから思わぬ可能性で出会えることもありますよ。
すぐにやりたいことを見つけられればそれは勿論素晴らしいですが、それが無くてもダメということではないのです。
エンジニアのキャリアパスでよくあるパターン3つ
何もないところからキャリアパスを描くのは難易度が高いですよね。
よくあるパターンを3つご紹介しますので、自分の希望や目標と照らし合わせて、キャリアパスの参考にしてみてください。
エンジニアのキャリアパスの3パターン
- 一般的なエンジニアのキャリアパス
- 役職から見るキャリアパス
- フリーランスという選択肢
パターン1:一般的なエンジニアのキャリアパス
これまでのエンジニアのキャリアパスは、プログラマー(PG)→システムエンジニア(SE)→プロジェクトリーダー(PL)→プロジェクトマネージャー(PM)という流れが一般的でした。
それぞれの業務内容を簡単に説明しますね。
プログラマー
まずはここからキャリアをスタート。
設計書に基づいてプログラミングを行い、エンジニアとして必要な言語スキルを身につけていく。
スキル強化や言語の習得だけでなく、エンジニアの仕事がどのような過程を経ていくのか知ることができるので、駆け出しのエンジニアにとって非常に重要なポジション。
システムエンジニア
クライアントの要望をきき、システムの設計に反映させていく。
プログラマーよりも責任が重く、広い視野でプロジェクトの全体像を掴むことが求められる。
プロジェクトをまとめるための統率力や判断力を身につけられる。
プロジェクトリーダー
システムエンジニア達が行う業務をまとめあげる役割。
システムエンジニアやプログラマーの仕事の現場を統括し、適切な指示を出す事が求められる。
システムエンジニアで培った統率力や判断力を活かせる上位職。
プロジェクトマネージャー
プロジェクト全体をまとめあげる役割。
プロジェクト全体に対する責任を責任を負うので、プロジェクトリーダー以上の広い視野や高い能力が必要になる。
以前はこの流れを踏むことが非常に多く、キャリアパスを描く必要性も薄かったといえます。
しかし、近年では企業のあり方、サービスの種類、選択肢が多様化し、必ずしも上述のキャリアパスを描くエンジニアばかりではなくなってきました。

パターン2:役職から見るキャリアパス
先述のとおり、現在エンジニアのキャリアパスは多様化し、さまざまな道や選択肢がひらけています。
たとえば以下のようなパターンがあります
業務系SEからITコンサルタント
- 業務系SEで設計や開発、テスト、保守といった下流工程の経験を積む
- →要件定義、分析などの上流工程の経験を積む
- →ITコンサルタント
プログラマーからITアーキテクト
- プログラマー
- →システムエンジニアを経験し、プロジェクトリーダーで設計にたずさわる
- →ITアーキテクト
フロントエンドエンジニアからフルスタックエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- →バックエンドエンジニア
- →インフラエンジニア
- →フルスタックエンジニア
パターン3:フリーランスという選択肢
キャリアパスの中には、フリーランスという選択肢もあります。
自己管理能力は必須ですが、自身が関わりたい仕事、興味がある仕事を選びやすいのがメリットですね。
未経験からいきなりフリーランスとして活動する人もいますが、最初は企業である程度経験を積んで、自分で仕事が回せるようになってからフリーランスに転向するのがスムーズですよ。
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エンジニアのキャリアまとめ
エンジニアのキャリアまとめ
- キャリアプランをきちんと描くことで、年収をふくめ、自分の理想とする働き方ができる可能性が高まる
- しっかりとしたキャリアパスを描くためには、エンジニアの職種や業務内容の知識を深め、選択肢を知っておくことが重要
- キャリアアップ、年収アップを叶えるためには転職エージェントの利用がおすすめ
いかがでしたか?
エンジニアは技術職なので、自分のスキルがそのまま市場価値となり、報酬や待遇に反映されやすい職業です。
若いうちからしっかりとキャリアを考えて目標や計画をたてて行動することで、将来は明るいものとなるでしょう。
まだキャリアパスが描けない、やりたいことが分からない場合は、まずは与えられた仕事をしっかりとこなし、自分の市場価値を高めていくことで選択肢が見えてきますよ。
転職エージェントを上手く活用して、自分のキャリアパスを実現させましょう!