この記事で解決できる悩み
- 30代の転職にはどんな失敗があるの?
- 30代が転職をするとき失敗しないためのコツを知りたい
- 30代の転職の失敗談を知りたい
20代と比べて、30代での転職は今後のキャリアにもかかわるため、慎重におこなわなければいけません。
この記事では、30代が転職するときのよくある失敗パターンを紹介します。
転職を考えている30代の方は、ぜひチェックしてみてください。
あらかじめ失敗パターンを知っていることで、同じ失敗をしないよう意識して転職活動ができますよ。
それでは早速「30代の転職の失敗パターン16個」を紹介していきますね。
30代の転職の失敗パターン16個
30代が転職に失敗するとき、そこにはどんな原因があるのでしょうか?
この記事では30代によくある転職の失敗パターンを4つのカテゴリに分けて紹介していきます。
30代の転職の失敗パターン16個
- 転職の決断に関する失敗
- 転職活動に関する失敗
- 転職後の失敗
- 転職の上記以外の失敗
それぞれどのような失敗があるのか解説します。
30代転職の決断に関する失敗3つ
最初は「転職の決断に関する失敗」です。次の3つのパターンがあります。
30代転職の決断に関する失敗3つ
- 失敗1:転職の理由があいまい
- 失敗2:年収に強いこだわりがある
- 失敗3:自分の人材価値と市場価値が合っていない
それでは順番に見ていきましょう。
失敗1:転職の理由があいまい
まず、転職する理由があいまいだと転職に失敗します。
なぜなら、企業が求める人材は、仕事へのモチベーションが高く、それまでのキャリアを活かして実績を出すような人だからです。
もし、転職の理由があいまいだと、意欲が伝わらず、入社後の活躍にあまり期待してもらえません。
また、このような人はネガティブな本音を伝える傾向があります。
ネガティブな理由だけで転職しようとしている人を採用しても、企業のプラスになるとは考えにくいですよね。
たとえ、転職を考えたきっかけがネガティブな理由だとしても、転職することでそのネガティブな理由をどう解決したいのか考え、企業の採用担当者に伝えるようにしましょう。
「具体的な目標を持って転職しようとしている人」だとアピールできれば、企業側も雇用に前向きになりますよ。
失敗2:年収に強いこだわりがある
「現在の会社より給与がいい会社に転職したい」と考えて転職活動する人は多いと思います。
ですが、年収のみにこだわって会社を選ぶと転職に失敗します。
なぜなら、年収が良くても職場環境が悪かったり、激務で残業が多いといった労働条件の悪い仕事もあるからです。
たとえ転職はできても、ストレスや激務で身体を壊して働けなくなったら意味がありませんよね。
転職先を選ぶときは年収だけでなく、他の要素もしっかりチェックしましょう。

失敗3:自分の人材価値と市場価値が合っていない
自己評価と実際の市場価値があっていないと転職に失敗します。
なぜなら、自己評価を実際の市場価値より高く認識していると、理想が高くなり身の丈に合わない転職先を探してしまうからです。
逆に、転職でアピールできる経験やスキルを持っているのに、自分を過小評価して転職先を妥協してしまう人もいます。
30代の転職では将来性よりも現在の能力で判断されるので、自分の市場価値を正確に把握することが重要です。
転職エージェントに相談したり、スカウトサービスに登録して提示される条件から自分の市場価値を客観的に判断しましょう。
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30代の転職活動に関する失敗8つ
2つ目は「転職活動に関する失敗」です。これは次の8つのパターンがあります。
30代の転職活動に関する失敗8つ
- 失敗4:転職条件のこだわりが強い(多い)
- 失敗5:転職面接の準備が不十分
- 失敗6:転職理由が前職の不満だけで前向きな理由を伝えない
- 失敗7:これまでのキャリアや経験に一貫性がない
- 失敗8:転職先の調査があまい
- 失敗9:誰にも相談せずに転職活動を進める
- 失敗10:積極的に転職活動をしない
- 失敗11:即戦力にならない
それでは順番に見ていきましょう。
失敗4:転職条件のこだわりが強い(多い)
先ほど解説した年収のこだわりによる失敗以外でも、転職先に求める条件でこだわりすぎると失敗につながります。
なぜかというと、希望の条件が多くなるほど、それを満たす企業を見つけることが困難になるからです。
そこで、転職先に求める条件をリストアップし、優先度を決めて譲れない点と妥協する点を明確にしましょう。
優先度の決め方については、あとで詳しく紹介します。
失敗5:転職面接の準備が不十分
次の失敗は面接の準備が不十分なケースです。
転職面接ではマナーや質問に対する受け答えを観察されます。
ですから、準備が不十分でスムーズに対応ができないと採用担当者からの印象が悪くなります。
しかし、逆に面接をしっかりと行うことができれば、転職に成功する可能性が上がります。
「どんな面接対策をすればいいのか分からない」といった方は、転職エージェントを利用するといいですよ。
担当者があなたの面接対策をサポートしてくれます。
ビジネス誌「週刊ダイヤモンド」によると面接対策を十二分に行うことで、面接に合格する確率が50%も上昇したというデータが出ています。


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転職面接で力を出し切るための対策5つと好印象となるマナー3つ
失敗6:転職理由が前職の不満だけで前向きな理由を伝えない
面接で前職の仕事や職場に対して不満ばかりを言う人は、転職に失敗しやすい傾向にあります。
不満を持つことは誰にでもありますが、不満をいうだけで状況を改善しようとする意志がなければ、採用担当者からの印象が悪くなります。
もし、なにか不満があるなら、「なぜそれが不満なのか」「状況を改善するためにどんな行動をしたか」「その結果状況は改善されたのかどうか」を整理しておきましょう。
「不満がある状況を改善し、より良い環境で仕事をするために転職活動をしている」ということを採用担当者にアピールすることが大切ですよ。
失敗7:これまでのキャリアや経験に一貫性がない
これまでのあなたのキャリアや経験に一貫性がないと採用担当者に思われたら、転職に失敗する可能性があります。
企業側が探しているのは代替可能な人材ではなく、企業に対して成果を出してくれるスキルや経歴を持った自在だからです。
なので、専門性があるキャリアを積み上げてきた人は、それを自分自身の強みとしてアピールしましょう。
また、そうでない人も自分のキャリアや経歴を振り返って共通点を探し、一貫性のあるアピールできれば、採用担当者に好印象を与えることができます。

失敗8:転職先の調査があまい
転職活動をするときは、転職を希望する企業について事前に調べておきましょう。
なぜなら、企業がどのような人材を求めているか把握したうえで、あなたの経歴を効果的にアピールする対策がとれるからです。
逆に、転職希望先の調査があまいと当たり障りのないアピールしかできません。

チェックしたほうがいい情報
- 企業内容
- 企業理念
- 業績
- 社長のメッセージ
- 転職者向けの情報


失敗9:誰にも相談せずに転職活動を進める
誰にも相談をせずに、自分だけで転職活動をしようとする人は失敗する可能性があります。
なぜなら、自分一人の経験や知識のみで転職活動をしても、転職に関する情報収集が不十分だったり、偏った考えや見方をするからです。
たとえば、自分を客観的に判断したり面接の練習をするのに1人では限界があります。そんなときは他の人に相談をしましょう。
友人や家族だけでなく、転職エージェントに相談をすることでより有益なアドバイスを得られます。
また、転職エージェントは求人の紹介をしてくれるので、転職先の選択肢を広げることもできます。
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失敗10:積極的に転職活動をしない
30代で転職をしようと思ったら、積極的に転職活動をしないとなかなか転職が決まりません。
自分から行動しなくても条件のいい企業からスカウトが来るような人材はごく少数で、大多数の人は積極的に転職活動をする必要があります。
転職活動では充分な自己分析と企業研究をしたり、履歴書や職務経歴書などの書類作成をします。
また、応募企業に合った面接対策をして、アピールすることも必要です。
こららのプロセスを、応募する会社の数だけ繰り返さなくてはいけません。
30代の場合、20代と違って年齢が原因で書類審査で落ちることが増えるので、転職活動を続けるのは大変です。
ですが、積極的に転職活動をすれば、より自分の希望にあった企業が見つかったり、転職先が早く決まったりします。


失敗11:即戦力にならない
即戦力にならないと判断されたら採用される可能性が低いです。
なぜなら30代で転職する場合、企業側は社会人経験やある程度のキャリアがあり、即戦力になる人材を期待しているからです。
前職と同じような業種や職種へ転職する場合は、すぐに結果を出すこと求められることもあります。
ですから、転職希望先の企業と自分の経歴を分析して、キャリアや経験を活かせるポイントがあれば、そこをアピールしましょう。
ここまで、転職活動に関する失敗パターンを紹介しました。これらの失敗パターンの対策をして、転職を成功させましょう。
30代の転職後の失敗3つ
ここからは「30代の転職後の失敗」についての解説です。
無事に転職はできても、そのあとに後悔する失敗するパターンとして3つ紹介します。
30代の転職後の失敗3つ
- 失敗12:企業貢献の意識が低い
- 失敗13:努力ができない
- 失敗14:新しい職場環境に適応できない
それでは順番に見ていきましょう。
失敗12:企業貢献の意識が低い
転職後に失敗しないためには、転職先の企業に対して貢献意識を持っているかどうかが重要です。
なぜなら、貢献意識の持てない企業で働いても、仕事への意欲を持つことが難しいからです。
また、企業側も将来を担う人材を求めています。
ですから、転職先を探すときに、自分は企業へ貢献したいかや、企業が世の中に提供するサービスに価値を感じるかを明確にしておきましょう。
そうすれば、転職後の仕事に対する意欲が持てて、転職に成功したと思えるはずです。
失敗13:努力ができない
転職先が決まっても安心して気を抜いてはいけません。
先ほども説明したように、30代で転職した場合はすぐに結果を出すよう求められることが多いです。
なので、転職後は新しい仕事内容に慣れるための努力や、仕事で結果を出すための努力をする必要があります。
また、新しい職場や仕事内容だけでなく人間関係にも適応できるよう努力しましょう。
同じ業務でも、会社によってやり方や手順が異なることもあります。
分からないことは職場の人に積極的に聞くことで、努力している姿勢を見せることができますよ。
失敗14:新しい職場環境に適応できない
新しい職場の環境に適応できず苦労したり、ストレスが溜まって再転職をするという失敗もあります。
たとえば、人間関係は性格や相性の問題もあるので、努力だけではどうにもならない部分もありますが、まずは状況を改善するために行動してみましょう。
- 業務でわからないことは尋ねる
- 仕事以外でもコミュニケーションをとるようにする
- 丁寧な言葉遣いをする
- 自分の年齢やキャリアにこだわらない
また、前の職場と同様に行動していたら、新しい職場ではルールが違い悪い印象を与えていたという事例もあるので、新しい職場のルールを把握するようにしましょう。
30代転職のその他の失敗2つ
最後は「30代転職のその他の失敗」です。これは次の2つのパターンがあります。
30代転職のその他の失敗2つ
- 失敗15:転職活動の長期化による経済的負担
- 失敗16:家族の理解が得られず転職を反対される
それでは順番に見ていきましょう。
失敗15:転職活動の長期化による経済的負担
転職活動の時間を確保するために退職したのに、なかなか転職先が決まらず経済的に困窮してしまう場合があります。
そうなったときに生活のためにアルバイトをはじめたり、妥協して転職先を決めてしまうと、転職に失敗したことになります。


30代が失業保険を受け取れる日数は、最短で90日(約3ヵ月)で、最長でも270日(約9カ月)なので、転職活動が長引けばそれだけ経済的な余裕がなくなっていくのです。
よほどの理由がない限りは仕事を続けたまま転職活動をしましょう。
詳しくはこちらの表をご覧ください。
【一般受給資格者:3ヶ月待期あり】
自己都合退職の場合 | 10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
全ての年齢 | 90日 | 120日 | 150日 |
【特定受給資格者:待期なし】
会社都合退職 | 被保険者期間 | ||||
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | |
30歳以上35歳未満 | 90日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35歳以上45歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | |
45歳以上60歳未満 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60歳以上65歳未満 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |


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失敗16:家族の理解が得られず転職を反対される
転職活動がスムーズに進んでも、いざ転職をしようとしたときに家族の反対にあって転職をやめたというケースもあります。
なぜかというと、30代になると結婚する人の割合が増え、転職が自分一人の問題ではなくなるからです。
とくに幼い子供がいる場合は、収入の減少だけでなく子供の学校や預け先、育児に割ける時間など、配偶者に転職を反対される要因が多くなります。
転職をしようと考えているときは、「なぜ転職したいのか」や「転職したら今と何が変わるのか」「転職後のライフプラン」などを明確にし、家族と話し合うようにしましょう。
30代の転職のコツ3つ
30代の転職に起こりがちな失敗を見てきました。
ここからは、その失敗を踏まえて30代が転職するときに意識すべきコツを3つ紹介します。
30代の転職のコツ3つ
- 自己分析による転職理由やキャリアの整理をする
- 現在の仕事をしながら転職活動をする
- 周りの人に自分の意思を理解をしてもらう努力をする
それではさっそく見ていきましょう。
コツ1:自己分析による転職理由やキャリアの整理をする
最初のコツは、転職活動をはじめる前に、自己分析やキャリアの棚卸をすることです。
そうすれば転職したい理由や自分のスキル、それが活かせる転職先を把握したうえで、効率的に転職活動を進めることができますよ。
キャリアの棚卸とは?
つまり、「これまで自分がなにをやってきたのか」を洗い出す作業をします。
これまで取り組んできた業務を一つひとつ書き出すことで、自分のスキルや経験を整理し、強みや得意なことを見つけましょう。
転職理由や自分の強みが整理できていない状態で転職活動をしても、失敗につながるリスクが高いです。なので、十分に自己分析をおこなってから転職活動をしましょう。

譲れないポイントを決めておこう
自己分析やキャリアの棚卸の際に、転職をする上で譲れないポイントを決めておくことも重要です。
なぜなら、転職先に求める条件があったとしても、全ての希望を満たす企業を見つけるのは困難だからです。
転職先に求める条件をリストにし、あなたが最も重視しているものや、逆に妥協できるものを決めていきましょう。
たとえば、次のような条件を整理してみましょう。
転職先に求める条件
- 職場の環境
- 業務内容や労働時間
- 労働条件
- 保険や手当の有無
- 通勤距離や時間
- 移動や転勤の有無
コツ2:現在の仕事をしながら転職活動をする
2つ目のコツは、現在の仕事を続けたまま転職活動をすることです。
確かに退職をすれば転職活動に集中する時間的余裕ができますし、条件を満たせば失業保険を受け取ることもできます。
しかし、先述したように転職活動が長引き、経済的に困窮する可能性もあります。
精神的に余裕がない状態で転職先を選んだ結果、転職先でも満足できず、再び転職をすることになっては意味がありません。
今の仕事との両立は大変ですが、経済的に余裕がある状態で転職活動をするようにしましょう。

コツ3:周りの人に自分の意思を理解をしてもらう努力をする
3つ目のコツは、転職について周囲の人に反対されても、理解してもらう努力をすることです。
なぜなら、理解してもらえれば、あなたの転職活動のあと押しをされて、力になってもらえるからです。
ただし、たとえ自分の転職の意思に反対されたからと言って感情的になってはいけません。
自分の転職についての見通しがあまかったり、転職先の業界について詳しいからこそ反対しているケースもあるので、なぜ反対しているのか理由を聞いて、根気よく話し合いましょう。

30代転職でおすすめのエージェント5選
30代ににおすすめの転職エージェントは、以下の5つです。
30代におすすめの転職エージェント5選
- 30代におすすめの転職エージェント1:
マイナビエージェント
- 30代におすすめの転職エージェント2: リクルートエージェント
- 30代におすすめの転職エージェント3:
doda
- 30代におすすめの転職エージェント4:
JACリクルートメント
- 30代におすすめの転職エージェント5: レバテックエキスパート
各転職エージェントについて詳しくは「30代が利用すべき転職エージェント5選」で紹介していますよ。
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転職活動に悩みを抱えた30代でも安心して使える転職エージェント5選
続きを見る
30代の転職に関する失敗談4つ
実際にどんな失敗をした人がいるのか気になりますよね。
そこで、具体例として4つのカテゴリーから1つずつ失敗談を紹介していきましょう。
30代の転職に関する失敗談4つ
- 転職の決断に関する失敗談
- 転職活動に関する失敗談
- 転職後の失敗談
- 転職の上記以外の失敗談
転職の決断に関する失敗談
現在の仕事内容に満足できず、「やりがい」を求めて転職を決意。しかし、面接で希望と違う職種を薦められました。提示された待遇のよさに魅力を感じ、そのまま入社することに…。給料はいいのですが、仕事内容にやりがいを感じられず、本来の目的を達成できませんでした。今よりも給与は下がっていいので、もう一度転職をしようと思っています。
A.Fさん(28歳)
引用:待遇に惹かれてしまい、本来の目的が達成されませんでした…(転職失敗事例集) |転職ならdoda(デューダ)
転職活動に関する失敗談
バイクを飛ばして面接会場にちょっと早めに到着。そのため、隣のコンビニで本を読んだりしてしばらくの間、時間をつぶしていました。そろそろ面接時間が迫ってきたころに店を出て戻ったら、道路に止めていたバイクに警備員の姿が…。その警備員に路駐していたことを咎められた上、タイミング悪くその現場を面接官に見られてしまいました。
転職後の失敗談
仕事内容や給与など条件に満足して転職しました。でも、いざ働いてみると、社風が合わなくて…。目標達成の数値を壁に貼り出したり、毎日朝礼で企業理念を唱和したりという風習に対して、戸惑いを隠せません。今まで穏やかな会社にいたからでしょうか。社内のこうした熱さになじめる自信がなく、もう一度自分に合った会社を探すことにしました…
引用:条件はOK!しかし社風になじめなくて…(転職失敗事例集) |転職ならdoda(デューダ)
転職の上記以外の失敗談
Tさんは新卒から大手印刷会社に勤務してきた38歳の男性です。大企業ならではの手厚い待遇には満足していましたが、紙媒体の印刷物の受注は年々微減しており、Tさんは将来への漠然とした不安を抱えるようになっていました。
転職を検討したのは8年前のこと。知人の紹介でデジタルサイネージ広告の制作をやってみないか、と誘われたのでした。かなり前向きに転職を検討し始めていたTさんでしたが、妻は猛反対。
妻「その会社ってベンチャーでしょう?これからどうなるか分からないよ」
妻「家族手当も住宅手当もないの?今の職場なら、毎月けっこうな額をもらえるよね?」
そして、極めつけはこのひと言。
妻「主人が〇〇印刷(Tさんの勤務先)に勤めていると言うと、ママ友が羨ましがるんだよ」
……誰もが知る有名企業に勤務していることを、Tさん自身も誇りに思っていたところがありました。転職を検討している会社が無名のベンチャーで、待遇も今よりずっと悪くなることを思うと、わざわざ今の安定を捨ててまで転職に踏み切る理由はないように思えてきたのです。
結局、Tさんは転職を断念し、そのまま8年間、印刷会社に勤め続けました。
この8年間で世の中は大きく変化し、最大の顧客だった金融機関は帳票類のペーパーレス化を推進しています。印刷物の受注は激減し、Tさんの所属部署で早期退職希望者を募るという噂まで聞こえてくるようになりました。
目の前の安定と大企業の社員であるというプライドを捨てきれなかったTさんは、あのとき転職に踏み切っておくべきだったのかもしれないと、ときどき悔やむことがあるそうです。
引用:「転職を嫁・妻から反対された…」そんな場合の対処法と思考の切り替え方!
30代転職の失敗に関するQ&A
ここでは、よくある30代転職の失敗に関するQ&Aを紹介します。
同じ悩みや疑問を持っている方もいると思いますので、ぜひチェックしてください。
Q1:30代転職はどれくらいの人が失敗しているの?
NTTコムリサーチが2014年に行ったアンケート調査によると、30代で転職経験のある人は男性で58.8%、女性で65.8%という結果が出ています。
つまり30代の約半数が就職先に満足していないことがわかります。
出典:ビジネスマンの転職意識に関する調査 - 調査結果 - NTTコム リサーチ
さらに、その転職経験者のうち、転職結果に満足している人の割合は男性で51.3%、女性で53.3%と半数程度です。
出典:ビジネスマンの転職意識に関する調査 - 調査結果 - NTTコム リサーチ
現に一度だけでなく、転職経験が2回以上ある30代の割合は男性で33.8%、女性は49.6%に上っています。
Q2:30代が転職後にどんなギャップを感じているの?
「エン転職コンサルタント」が30代以上を対象に行った「転職後のギャップ」についてのアンケート調査によると、82%の転職経験者が転職前に聞いていた情報と転職後の実態に相違があると回答しています。
「昇給しにくい」ことや、「教育体制が整備されていなかった」ことが30代が感じた悪いギャップとして上位になっています。
出典:エン転職コンサルタント 転職後のギャップについて発表 | エン・ジャパン(en-japan)
逆によかったギャップでは「中途入社者が多かった」や「経験できる仕事が増えた」等が上位になってします。
出典:エン転職コンサルタント 転職後のギャップについて発表 | エン・ジャパン(en-japan)
【30代の転職の失敗】まとめ
30代の転職失敗パターン4つ
- 転職の決断に関する失敗
- 転職活動に関する失敗
- 転職後の失敗
- 転職の上記以外の失敗
【30代の転職の失敗】のまとめ
- 30代が転職活動をするときは、まず自己分析とキャリアの棚卸を行う
- 1人で転職活動をせず、転職エージェントを利用しよう
いかがでしたか。
30代で転職活動をするときに、この記事で紹介した16パターンの失敗を理解し、同じ失敗をしないように意識すれば、転職に成功する確率が上がりますよ。
まずは転職に対する自分の意見を整理するために、自己分析やキャリアの棚卸からはじめましょう。